ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2012.08

8月。夏がキテるね〜。皆、暑さに負けずに元気にやってますでしょうか?札幌もさすがに北海道以南の街よりは全然快適ではありますが、結構暑いです。
でも計画停電する程かな?って思うよ。殆どの家にはクーラーないし、確かに暑いけど、ガリガリ君と扇風機で快適っしょ。どうなってんの?全然足りてね?
俺自身、ライブが入っている事が多くて、中々札幌にいなくて行けていなかったのですが、北海道庁前の反原発抗議行動に行ってきました。着くとOKIさんも
いて、一緒に声上げてきました。正直、それで、その日で、劇的に何かが変わるとも思っていない。これは長くなるな、とも感じていたのも正直なとこです。
色んな人が順番に意見を述べるのですが、人それぞれというか、その集会自体がまだバラバラな感じもあり、でもそれがかえって新しい事に皆で挑戦している
気がして、希望を感じました。でも、本当に長くなると思うよ。でもね、何もしなかったら、何も変わらないんだよね。「何もしないオマエに何が分かる?
何もしないオマエの何が変わる?」ってね。KOちゃんのリリックだけどね、本当にその通りだよ。何かを変えるというよりさ、自分が変われるのかが、今、
問われているんだ。しかもさ、そんな大それた事を俺は求めているわけじゃないんだ。マジで。あんな最終処理が結局できてない危険なものをさ、高い税金を
使って、維持する事に意味があるのか?って思うんだ。代わりの名案は俺は決定的なものは持ってないよ。結局は痛みを伴う方法、今の便利さを少し我慢する
しかないのかなって思うくらい。ただ、シンプルに、今のままではおかしくね?って思うんだよな。何でそんなに焦って動かそうとするの?って思うだけだ。
それよりもまずさ、福島の事をどうするのかを真剣に考えるべきじゃね?故郷を追われた人達のケアをどうするのかをさ。普通にそう思うけどな。俺はね。
説明に納得いってないんだよなあ。もっと根本的に、法律や頭の固い連中の作り上げた堅牢なシステムを変えるのは、全然これからだと思う。ここまでいくと
相当大変な事だと思う。でもさ、何つーか、もっと素朴な疑問なんだよな、俺を動かしているのは。ま、いつだって何だって変化はそこからっしょ。金曜は
ライブの事が多いから、中々行けないけど、いる時は行く。無論、意見は人の数だけある。無理強いするつもりは全くないよ。俺は俺の信条でそこに行って
声を上げてきた。MYSELF MAN!ってやつ。それぞれ自分の中にそれぞれの尺度であるはずの疑問というものからの要請が、そもそもあるのか?ないのか?
今回は原発に関して、ないならそこまで。了解。でも、もしもあるのなら、それと本人がどう向き合って生きていくのかって事だよ。本人、1人1人の問題。
俺はまだ悲観もしてないし、後悔もしてないし、何かやり遂げた気もしてない。これからだよ。そこには老若男女、たくさんの人が来てた。もしも、あなたが
俺と同じ意見なら、これが全ての前提となりますが、もしそうなら、家にいるよりは参加すべきだと思います。あなたが必要とされている事を自覚すべきだ。


GOMAちゃんの画の個展が念願の札幌開催です。彼の胆力、そして才能は本当に驚異だよ!場所はTHE NORTH FACE池内店。8月9日から19日までです。


お陰さんでステージ最前線は相当熱いっす。THA BLUE HERB「TOTAL」RELEASE TOUR駆け抜けております。1つの勝ち、1つの負け、振り返る時間も
ないのだが、それでも眠るまでの間、移動の間、曲の間、立て直して、ケリつけて、一層タフになって、列島、東西南北に動いています。いつもの事ですが
この時期のここでのメッセージは殆どがその場にいなくては全ては伝わらない内容です。まだ行けていない街に住んでる皆には、自分等の力不足のせいで
申し訳ない。時間はかかりますが絶対辿り着くつもりでやってます。近くに行った時は、タイミングが合ったら是非ライブに来てください。ヤバいよ〜!


フジロック行ってきました。初日出て、2日目遊んで、昨日帰ったばっかりっす。さすがに3日間いちゃうとね、マジで社会復帰困難にまでなってしまうので
今年は2日間いました。思えば2000年にホワイトステージで初舞台与えてもらってから、以降レッドマーキー2回、昨年はクラムボンのライブに出させて
もらってって感じで、フジはやっぱり特別中の特別だ。大の大人の遊園地っしょ。あれ程大規模で、且つ日本人の何つーか規律っていうか清潔感っていうか
組織力っていうか、とにかく遊びやすさ、世界的にみてもトップっすわ。というわけで5年ぶり4回目、しかも12年ぶりのホワイトステージ、俺等も無論
気合いガッツリ入ってたよ。俺等は今年の3月くらいから、あの場での50分間をずっとイメージしてきたんだ。本当だよ。当日は朝8時に都内出陣。途中で
寄ったSAとかで既にめっちゃ暑い。こりゃあ俺等の出番15:45辺り、やばくね?なんて思ってましたが、苗場に着くと、山って事もあって、風が気持ち
良かったね。そのまま楽屋へ。隣は「THE BIRTHDAY」。ちょうど先日の札幌でライブの打ち上げしてたらKOJIの店でチバ君と会って乾杯してフジでって
言ってたんで良い感じで再会。先方は俺等と同じ時間のグリーンステージ。しかも修羅場くぐりまくってる先輩。さっそくフジの懐の深さにワクワクしてた。
本番1時間前、ステージ裏へ移動。47都道府県全部に筋通して、12年かけて、遂にここまで戻ってきた。ちょうど12年前の明日、俺とDYEとKOJIとUMEは
ここにいたんだ。その日の事は今もYOU TUBEで垣間見れる。あれから、時間は確実に経った。初期衝動のバケモンのような12年前とはもう違う。どっちが
強いとかじゃなくて、あの頃とは違う。今は今だ。今、ここで、ぶちかませるかが全てだ。ここを越えないと先はない。ここを越えれれば、また見た事がない
世界が待っているはずだ。そんな予感がする。静かに本番を待つ。本番。12年前と同じスタイル、俺が先に出てって、アカペラでキックする。「FUJI ROCK,
FUJI ROCK, BIG FES AND DREAM!」。そこからきっちり50分。魂を燃やし尽くした。日本語で、HIP HOPを、この腐った国で腐り切ってねえ何かを、
ばっちり堂々とレペゼンしてきた。ぶっかましたぜえ!ずっと向こうまで、顔が見えないくらい向こうまでお客が見える。皆、両手を挙げているのは見える。
ありがとうございました!ほんと、これ以上ないってくらい上がったよ。12年前の誰も観た事がない状況化での一種のショックというかトラウマみたいなの
とは違う。ビギナーズラックとも違う。既にキャリアも実績もあって、あいつらはやるやると言われて、当の本人も無論やる気で出てって、そして、想像の
はるか上を越えていけた。それは50分間だったが、密度の濃厚な瞬間の連なりだった。死の直前まで近づいて、戻って、生を爆発させた。って大袈裟かい?
それがさ、あながち大袈裟でもないんだよ。なっ!とにかく、俺等はまた大きく成長できた。あの時間、あの場所を選んでくれて、暑さの中、無数の言葉を
受け止めてくれて、要所要所で上げてくれて、そして最後の最後にあんな風に上げてくれて、あんな喝采を与えてくれて、皆、マジで、本気で、ありがとう。
音楽やり続けて良かったとさえ思えたよ。信じる道を進んで行けば、こんな事が待ってるんだって思えました。儚くも、究極な達成感でした。ありがとう。

楽屋に戻る。チバ君もいた。良い顔してたな。良いステージだったんだろうな。同じ時間には他にもすげえ強者がライブをやってた。しかもまだ初日の夕方。
これからもどんどんどんどん出て来る。フジロックすげえなあ。よし!遊ぼう。俺等の出番は終わったんだ。しかも良いのできたし!言い残しも後悔も全く
ない!残りは目一杯遊ぼう!まずは〜、酒!乾杯!雲が出てきて、涼しい。去年はマジでサバイバル級に天気悪かったから、天国だぜ。そのままホワイトへ。
「GOSSIP」。ヴォーカルの女の人、最高イカしてた。去年観た「CSS」を思い出したな。声量もスゲエ。音もシンプルで良い。裏では「DJ KENTARO」と
再会。これから本番って事で良い顔してたよ。フジ来て思ったけど、皆、これから出て行こうとしてる奴は、男も女も、白人も黒人も日本人も、皆、瞳の奥に
ぶっ殺しに行くっていう狂気を宿してる。余裕かましてヘラヘラしてる奴は1人もいなかった。そこがすげえフェスなんだよなあ。だってさ、マジですげえ
奴等ウジャウジャしてっからね。その位の気持ちじゃねえと踏み出せねえよな。KENTAROもいつもの優しい口調の中にもそれを感じた。またゆっくりな。
そこからはやっぱりここって感じでフィールドオブヘブンへ。去年も結局ずっとここにいちゃったんだよな。まずは「GRAVITYFREE」に挨拶。1年ぶりの
再会。仲間も皆元気そうだ。そして本当にヴァイブスが温かい。会場全体が温かい。帰ってきた感出まくり。そこからの「TOOTS AND THE MAYTALS」。
一緒に行った仲間の推薦だったんだけど、えらいヤラレてしまったね。レゲエって括りなのか、その辺の事はよく分からないけど、あれ完全にソウルっしょ。
JBもアイザックへイズもマイケルもPファンクもサルソウルも全部入ってた!マジでビビった。。。TOOTS先輩、凄すぎたわ。フジのいつものパターンって
いうか、それまで全然知らなかった音楽にこうして出会えるのが醍醐味だよね。結局最初から最後まで2時間がっつり観てたね。しかも聞けば明日もやる!
やった〜!そこから「JAMES BLAKE」。最後の1曲でしたが唯一知ってる曲でした。昼間俺等が立ってたステージ、ディープなスモークで、超幻想的になっ
てたね。そこから「FACTORY FLOOR」へ。バキバキでした。凄かったっす。ステージ裏では久々「GOTH-TRAD」に再会。自信に満ちた顔をしてたな。
ばっちり。で、いつものグリーンカレー喰って宿へ。フロントでこれまた久々に「KEN ISHII」君に再会。今から出番らしい。全くフジロックは果てしねえ。

翌日は昼1で「SEUN KUTI & EGYPT 80」へ。強烈なリズムとSEUNの煽りまくりのMCが良かった。「おい日本人、眠いの?」「やる気あんの?」って。
前の日の酒もダンスと炎天下で抜けていく。SEUN、熱かった。親父さんのステージは観た事ないけど、観れて良かった。SEUN、マジ熱かった。からの〜、
2度目の「TOOTS AND THE MAYTALS」だ〜。来た〜!この人、やっぱり良すぎる〜。毎回、ブレイクの入れ方に完璧に持っていかれる。あとステージで
の立ち振る舞い、曲のアレンジの多彩さ、マジで一々勉強なる。知れて良かった。あんなベテランになりてえなあ。ってまだまだ先は、やはり、長いね。もう
知ってたけど。そこからフィールドオブヘブンへ。DACHAMBOの「AO YOUNG」そして「佐藤タイジ」君にも久々再会。皆、良い感じ。スゲエ奴等なのに
互いの音楽への理解があってリスペクトがある。そして本日のヘブン最後のアクト「STEVE KIMOCK」。更にキーボード「BERNIE WORRELL」っしょ!
いやいや、参ったわ。脱帽。1部、2部そしてアンコール含めて3時間超。夢のような時間だった。素晴らしかったっす。先輩、スゲエ人、沢山いる。世界は
広い。それが分かっただけでももうばっちり。よし!帰るか。GRAVITYFREEに挨拶&礼して、ヘブンを後に。ちょっと一杯のつもりで寄った日の出食堂、
KARMAでえらい飲み過ぎて(ゴチでした!)、明るくなりかけに帰還。すぐ起きて、長い道のり経て、札幌に帰ってきました。3日目も間違いなかったの
だろうね。ほんとあんな場所知れて、出れて、遊べて、インスピレーションたっぷりもらえました。また出れるよう、この先も精進してまいります。押忍!





ここからは各地のツアーレポート。写真もこっちにたっぷり上がってます。各地、好意と心意気で撮影してくれた皆、本当にありがとうございます。全てを
載せれなかった事、お許し願います。そしてブッキング、ステージ設営、パーティーのスタッフ、皆の仕事のお陰で各会場、悔いを残さずに後にできてます。
お疲れさまです。そしてありがとうございます。ライブの情報を拡散してくれた皆、多くの人に知ってもらえて本当に助かりました。ありがとうございます。


さあ、駆け足で振り返っていきましょう。


名古屋。このツアー道外最初の地。思えば「LIFE STORY」のリリースツアーも道外は名古屋から始めたんだ。箱はいつもの名古屋クアトロ。ここ、俺的に、
やってて言葉が凄くクリアに、目の前の空中を飛び交っているのが感じられる場所なのです。なのでここを最初の地に選ばさせてもらったと言っても過言では
ありません。ホテルも同じビル内だしね。とにかくライブに集中できる場所です。ここで幾多の勝負を繰り広げてきた。まずは、鰻だ!しっかり喰って本番に
備える。お客も幸先よくばっちり集まってくれた。DYEが出て行った時点での歓声、震えました。最前線に帰ってきた。さあ始めよう。やはりいくら予想を
したって本番の空気はそこにしかない。2時間半の長丁場、想定外の場面は何度も訪れる。その度に瞬時の反射神経で乗りこなしていく。何度もお客に救われ
ました。最初が名古屋で良かった。良いスタートになった。ありがとうございました!この日はノンアルコールで、宿でライブを再検証して、早めに就寝。

大阪。蒸し暑い。北にはない空気。新幹線、地下鉄乗り継いで箱、クアトロへ。移転して新しくなってる!リハの時点でも、出音がタイトで言葉がはっきり
聴こえる。こりゃあ俄然本番が楽しみ。飯は1人でサクッと王将へ。何せライブハウス巡業なので、午後7時にはライブが始まっちゃうのです。まだ時間の
流れにも慣れてなく、慌ただしく動いてた。お客、この日も沢山来てくれた。上がるぜ〜。よっしゃ行ったるか〜。先日の修正点をしっかり踏まえて、PAの
サニーさん、照明の畠中さんと4人で1曲ずつ進んで行く。お客もいいノリ!2ラウンド目にして既に見えまくってました。ありがとうございました!大阪
最高だった。いつもながら間違いないっす。で、終演後のビールがマジで旨かった。色んな友達が集まってくれていて、ワイワイ楽しい楽屋裏。そんな中でも
メンバー皆で綺麗に片付けてからの、居酒屋打ち上げ。大阪の友人達の笑いが炸裂してました。帰りに喰った揚子江ラーメンがあっさりで旨かった〜。

福岡。一路西へ。着いた日はオフ。洗濯&事務仕事。ここに来てアジアっぽい空気。やっぱ九州は違うわ。サニーさんお薦めのラーメン喰って、早めに休む。
翌日も湿った空気に曇り空。箱は何度もやらせてもらってるDRUM BE-1。リハ後、ライブ前の食事はいつもの紀文。ここはマグロ料理が最高に旨いのです。
箱に戻ると既に入口にはお客が。九州は今回福岡だけなので、あちこちから集まって来てくれた。で、本番。んん、今日のお客、ちょっとおとなしいかもな。
OK。ならばって感じでこっちからガンガン煽っていく。少しずつ縮まってくる心の距離。そうそう、この感じ、このエネルギーが段々と集まってくる感じ。
ステージ勘っていうか、勝負勘っていうか、こっちも目覚めていく感じ。ライブは毎回違うし、成功なんて約束されてないし、展開が読めないが故のライブ。
そんなトンネルを抜け、最後は満場の拍手を浴びさせてもらいました。ありがとうございました!輝けるエンディングでした。締めは連夜のとんこつでした。

京都。ここまで3戦、PAと照明との絡みも仕上がってきてる。しかし道は険しい。重要なヤマ場が続いていく。一転東へ。TBH第2の故郷、京都へ向かう。
何か、祭り囃子が聞こえてきてたな。相変わらずの風情。箱は2回目、MUSE。前回も良かったけど、まだ行ける感を残していただけに、俺等も箱側も気合い
入りまくってた。箱側でも独自でフライヤー作ってくれててマジで感謝っす。流石京都だけあって開演前からも友人が続々楽屋に集合してくる。さあ本番。
キテたね〜。っていうか遂にって感じな大爆発。どっか〜んって感情がお客も俺等も弾けまくってた!長年京都でライブやらせてもらってきたけど、この日が
最高だったんちゃう?こっちはそう思ってるぜ。皆の突き抜けっぷりに最初から最後まで上げられてました。ありがとうございました!終演後は皆で龍門へ。
西日本首位の座は変わらず。日頃の野菜不足も一気に解消。バカ話にバカ笑い。そのままドヤドヤPONへ。MUSE店長の乾杯の音頭4連チャンに一同撃沈!

東京。ヤマ場は更に続く。ここは究極険しい。ホームLIQUIDROOM。1ヶ月前にはソールドアウト。当日券はなし。殺到混み合うゲストリスト。大一番。
でも、ここまで来ると、もう気持ちは出来上がってた。ここまでの一戦一戦を切り抜ける内に技術も度胸もばっちり到達してた。妙に冷静だった。いつもの
「後はなるようになる」ってやつよ。ぶっ放すだけの話だ。さすが1000人越えるお客の歓声はハンパねえ。地鳴りのようだ。前半は少し気持ちが空回って
いた瞬間もあったけど、大丈夫、ストーリーは長い。局面はたっぷり用意してある。どっちみちハメてやる。お客との相乗効果が倍々で高まっていく。言葉も
音も、重厚でありながらどこまでもクリア。これがLIQUIDROOMでやるTBH品質。至上の更に上ってやつを垣間見た夜だった。ありがとうございました!
毎回、詰めかけてくれて、しかもがっつり上げてくれる東京のオーディエンス。感謝の言葉に並ぶものなき、心から愛すべき友達ってやつだ。また会おうぜ!

仙台。遂に来た。震災から100日後、クラムボンのライブに飛び入りさせてもらって以来、ずっとこの街で伝えるべき言葉を探し、見つけ、磨き、録音して
きたんだ。ここでやるために創ったようなもんだ。静かな闘志が燃えていた。お客が多かろうが少なかろうが関係ない。言葉を残す、それだけ。そこに真理が
あれば、それらは自ずと伝わっていくはず。まずは伝える事だ。ツアーも徐々に深い時期に差し掛かってきててメンバー皆、疲労も蓄積されてきてる。そんな
意味でも気持ちの力が試される一戦。迎えた本番、そんなこっちの気合いの更に上を行くテンションのお客が待っててくれてた。これにはマジで救われたよ。
シンクロなんてあっという間。お互い気持ち開ききってて、一気に上がってく。シリアスなメッセージもそんなダンスフロアーに自然に浸透していく。勇気を
出して踏み出して良かったと思えたよ。ありがとうございました!無限のSOUL POWERを全員で共有できたよね。皆、どうか元気で。健闘を祈ってます!

札幌。愛するホームタウンに帰ってきた。地元ならではの安心感と共にやはり緊張感もあったな。何せ俺等、今まで散々デカイ事言ってきたからね。それで
わざわざ集めておいて半端なライブやってちゃ全てご破算よ。箱は長い歴史の中で初めてのステージとなるペニーレーン24。箱側も多大な力を貸してくれた
お陰でお客もたっぷり入ってくれた。昔からの仲間もあちこちに。開演前の空気、ワクワクが充満してたね。DYEが出て行った時の歓声からずっとこっちも
上げられっぱなしだったよ。この街で生まれたリリックスがこの街のオーディエンスに実感と共に伝わっていく様はやはり地元って感じがした。自分等が全国
でやっている事をフルセットで観てもらう機会なんて滅多にないからね。全てを観てもらう気持ちでやらせてもらいました。最後まで俺等もお客もテンション
末広がりで走り抜けたね。終わった後の皆の開かれた表情、感情に接して、良いライブができたんだなって改めて実感できたよ。ありがとうございました!

沖縄。札幌からの移動は朝6時起き。関空で乗り換えて着陸。暑っ!さすが〜。何度も来てるけど他のどこにもない空気に上がるね。箱は桜坂セントラル。
最近はもうずっとここでやらせてもらってる。良いイメージが残ってる。前売り状況が悪かったけど、沖縄の皆はちゃんと来てくれると信じてたよ。ばっちり
集まった。始めよう。あの場でも言ったけど、沖縄の皆が抱えている事の重大さを思うと、軽はずみな事は言えないけれど、でも誤解を恐れず、俺が言いたい
事をがっつり言わせてもらえました。ありがとうございました!いつも温かく迎えてくれて、受け入れて、上げてくれて感謝です。名残惜しさで一杯でした。
終わってから、コトノハ行って、沖縄の仲間と飲んで話してって楽しい時間だったね。オリオンや泡盛は現地で飲むからこそ旨いね。翌日は久々の移動なしの
オフだったんで俺は1人でコザ行ってのんびり過ごしてました。ジャッキーにも2回行ったし、小桜も行けたし、でも時間足りねえ〜。秋にまた行きます!

広島。前入りだったのでまずは洗濯や事務仕事。夜は皆で鉄板焼き。天気が安定してなくて降ったりやんだり。ここも独特な街の雰囲気。何か落ち着く。箱は
クアトロ。音も照明もばっちり。しっかりリハやって、肉のますい行って、この日は特上喰って、いざ本番。リリースしたての色んなお客でゴチャゴチャした
感じじゃなくて、純粋に音楽好きが集まってくれてたように見えたな。始めよう。ツアー最後のフルロングセットだったんで、完成度は高かった。馬鹿騒ぎな
感じの日ではなかった分、お客1人1人と1対1の時間が長く続いていった。こっちも後悔を残したくはなかったんで、持てる力を全力で振り絞ってました。
ありがとうございました!皆、あれが今の俺等の持てる全てです。そして続きはきっとあります。また会えたら幸いです。終演後はクアトロの皆と打ち上げ。
中ちゃんでこの日も鉄板。旨!ここはひと味違うね。キテる。そのままジャマイカ。友人達と色々話す。でも俺、消耗が激しく、この日は早めに帰って就寝。

淡路島。初上陸。このツアー初となる野外フェス。前入り恒例の洗濯。周りが田んぼに囲まれたコインランドリー。何にもできなくて強制オフ。かえって静養
できた。夜は主催の次郎達と飯。待ってたのは、鱧しゃぶ!マジ旨すぎでビビりました。北海道では喰えんね。ゴチでした。翌日は朝8時からリハ。で本番は
17時半。車で着いて、歩いて会場に向かう時のあの空気感、少しずつ見えてきてさ、音も大きくなってくる感覚、久しぶりでワクワクが止まらんかったぜ。
俺等の前はBRAHMANのメンバー主体によるバンドO.A.U.。TOSHI-LOWやメンバーの皆とも再会。変わらない間柄があって和んだっす。で、本番。途中、
お客同士の揉め事すらも美味しく喰っちゃいながら、その場をまとめ上げていく。任せとけ。争うために俺等は来てねえ。一期一会に調和を目指しながらの
旅なんだ。真意は伝わったと信じてる。ありがとうございました!終わってからも最高な時間が続いてたよ。楽しんだ〜。スタッフの皆、お疲れさまでした!

再び大阪。この日はSAVE THE NOON。摘発されたクラブ「NOON」を救おうと大阪の先輩が立ち上げたチャリティーイベント。出演はそこに馴染みのある
音楽家達が大集合。俺等は2日目のトリ。地元大阪の実力者がたくさんいる中で、札幌からやって来た俺等がやらせてもらう事に、大きな使命を感じていた。
淡路まで迎えに来てくれたジンと共にまずは神戸中華街で肉まん喰って、夕方会場入り。着くといきなりスチャダラのアニ氏がDJでアフラ&ロボ宙がMC。
上がる!その後も韻踏、太華と続いていく。自由でラフで何でもありな大阪の雰囲気がばっちり。で、俺等。持ち時間は30分。なので究極の短距離でした。
お客も知ってかいきなり最高潮に達してたね。言いたい事はあの通りです。大阪のクラブカルチャーのこれからの行く末は皆の楽しみたい気持ち次第なのだ。
短い時間だったけどばっちりシンクロできた。長年世話になってきた大阪に筋もビシッと通せた。貴重な経験させていただき、ありがとうございました!

金沢。毎回どデカイ盛り上がりを見せてくれる街。4:20に千歳出発。小松空港から会場へ直行。EIGHT HALL、懐かしい。結構昔1回ライブやったよな。
そん時はJPC BANDとも一緒でキースもいたんだよな。。戻って来たぜ。PAのサニーさん、照明の畠中さんも来てる。なので外側は心配ない。俺とDYE、
できる事をやるだけだ。リハ後、飯。名店、宇宙軒食堂でとんバラ定食。間違いない。箱に戻ると既にお客さん結構いたな。DJ YOSHIMITSUがディープに
ハメこんでいた。良い空気だぜ。で、本番、初っ端から大爆発してたね。久々だったよ、モニターの音が聴こえなかったの。ばっちりっしょ。上がったよ。
ならばとこっちも上げまくる。何て言うか、カチッとしたリリースツアーは終わったと感じたね。こんな感じの週末の夜を渡り歩く段階に入った、と。でも
きっちり2時間やらせていただきました。ばっちり楽しかったっす。ありがとうございました!EPOCHZ!13周年おめでとう。いやいやすげえ夜だったよ。


今月も色々回ります。何度も言いますが、そこに俺等の生身の姿と共に、言いたい事、鳴らしたい音、アルバムの真意があります。皆の上がり、待ってるよ。

ILL-B