ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2013.05

5月。
こちら札幌もやっと春らしくなってきてますよ。だって桜なんてこれから咲くからね。野外で音楽を鳴らしたり、聴く機会も増えてくる。BRIGHTER〜!

7月までのライブスケジュールが発表されてます。昨年6月から47都道府県に渡って続いてきた長旅の終着。つまりTOTAL'S TOTALです。最後は江ノ島だぜ〜。
そこを終えたらしばらくライブは休止します。PHASE 4の始発地点、北見にも帰還する。あれからずっと続けてきた鍛錬の結果を是非感じに来てほしいっす。

愛するホーム札幌でも7月7日に長いのやります。専属のPA、照明スタッフも招きます。いつも俺等が全国でやってるライブ、地元で観てもらえるのは念願だ。
お得な特別前売りチケット(2,000円)を発売します。6月1日からPRECIOUS HALLとCAMCAMで売ってます。限定100枚です。お早めにゲットよろしく!


O.N.Oの別名義"Gramline"の始動第1曲目がフリーダウンロード中です!


4月もあちこちお邪魔しました。列島は札幌よりも一足先に、どこ行っても春だったね。

長野。松本市ではライブやったことがあったけど長野市は初上陸。遂に辿り着く事ができました。この日はOGRE YOU ASSHOLEとの対バン。お互いがPAが
同じサニーさんって事もあって、去年札幌PRECIOUS HALLで邂逅してて、その時に話していた一夜。松本空港着陸後、車をかっ飛ばして長野市へ。着いてすぐ
リハ、サニーさん久しぶり!で、先陣なのですぐ本番。飯喰う時間もほとんどないようなタイトな流れ。でも早い時間にも関わらずお客、一杯来てくれてた!
スイッチ入りました。70分とこの日は短めのセットなので隙を作らず駆け抜けた。久々上陸の長野県、いつもの仲間、026 REC.クルー、そしてジャンルを超え
出会った人、皆、良い感じで混ざり合ってて、調和のとれたエンディングでしたね。サニーさんとの久々のセッションも楽しかった。そこで聴いていてくれて
ありがとうございました。そしてOGRE YOU ASSHOLE!や〜ばかったね。酒片手にガッツリ深〜く酔えました。御世話になりました!また遊びましょう!

岐阜。ここは3年ぶり2回目。長野からのんびり列車に揺られて到着。暖かい。桜、綺麗だったな。そのまま箱へ。新しくできたANTS。周辺の町並みも古くて
雰囲気良い感じ。この日からPAのナオミと合流。音も問題なし。飛騨牛いただいて箱へ戻る。俺等の前は岐阜レペゼンDUB 4 REASON。以前御一緒して以来、
俺、既にファン。この夜も鍛錬された硬質なDUBを撃ち込みまくってた。間違いなさすぎ。俺も気合い注入されたっす。出番。岐阜の地元の仲間のトビっぷりが
凄かったね。こっちもガチでぶつかっていきました。あの場でも言ったけど、好きか嫌いのどっちかしかない中、俺等を真正面から受け止めてくれて、楽しんで
くれた岐阜の懐の深さに感謝っす。そこで聴いていてくれてありがとうございました。終わってからも随分呑んだな。まさに!CHILL ON THA CORNERって
感じでした。タンメンも旨かった。岐阜、遂にハマったね。またゆっくり行きたいです。河野君、中野君、Q君、あかねちゃん、仲間の皆、御世話になりました!

大阪。半年ぶりの帰還。箱はCONPASS。名前が変わったがこの場には3年ぶりの帰還。こっち的に3連チャンの最後だったんで結構疲れてたけど、ここは絶対に
落とせねえ。いつもそうだけど、特に重要な一戦。新大阪でジンの出迎え、そしてDJ KENSEIさんと合流〜。箱に着くとNAGAN SERVERやSTATE達が。皆、
久々の再会。この夜への期待度何度も倍増。ナオミとしっかり時間かけてリハ。後はやるだけ。ボタでカレー喰って本番へ。この日、天気悪かったから若干心配
してたけど、ばっちり入ってくれてた。ステージにはNAGAN SERVER。お客テンション高い。からのKENSEIさんの7インチセット!熱い!で、俺等の出番。
1曲目からずっと最高でした。大阪、半端ない上がりでした。完全に俺等の中の眠った力を引き出されました。そこで聴いていてくれてありがとうございました。
毎回、最高到達点を更新してます。余韻最高潮の中、そこから朝までド派手に呑み明かしました。ジン、センセイ、イッケイ、仲間の皆、御世話になりました!

富山。5年ぶり。しかも前回は高岡市だったので、富山市は初上陸。城の周りで花見で一杯やりたかった。着いた時間が早かったのでマコトの案内で色々回る。
グリーロレコードは相当コアだった!びっくり。時間全然足りなかったよ。そこからカレー屋伊東、ルー大盛りで。旨し。今夜は京都からクラナカも来てるぜ。
久々の再会。箱は老舗MAIRO。大きくて、設備もデコもばっちり。これは申し分ないっす。リハ後、飯へ。向かった先は、くの一家。ホタルイカや極上の刺身、
そしてます寿司。気持ちのこもった沢山の御馳走をいただきました。ゴチでした。で、本番。北陸中から音楽家が参加してて、濃い夜。ベースを響かせまくった
クラナカの後、俺等も75分精一杯やらせていただきました。初めての街特有のお互いの距離感がスリリングで、それが少しずつ縮まっていく中、富山の暖かさを
感じてました。そこで聴いていてくれてありがとうございました。終演後も良い音楽が鳴ってましたね。マコト、FILTER 80ファミリー、御世話になりました!

滋賀。3年ぶり3回目。早朝に淡路島で地震があって(皆、大丈夫だったでしょうか?)JRのダイヤが乱れまくりでした。京都に帰るクラナカと一緒に、ゆっくり
乗換えながら南下していく。車窓から感じるのは春の陽気。滋賀石山到着。暖かい。MAR、TAKANORIの出迎えを受ける。おっ!韻踏の遊戯もいるぞ。久々〜。
箱は3年前と同じU★STONE。ここもしっかりした箱。音も照明も問題なし。対バンのJIZUEとも久々の再会。ヒップホップ陣も地元の顔役勢揃いの豪華な面子の
パーティー。リハも快調。からの飯。旬の料理を色々いただく。で、箱へ。フロアーはワイワイ賑やかな事になってた。始めよう。いつものお客、初見のお客、
入り交じる混沌さがあった。真正面から煽り、時に挑発しながら斬り込んでいく。90分、信じて、諦めず、我々に意味を見出し、最後まで付いてきてくれた皆の
おかげで良いエンディングを迎えられた。そこで聴いていてくれてありがとうございました。MAR、細部まで気を配ってくれて感謝っす。御世話になりました!

東京。久々の渋谷。O-WESTは3年ぶり。都内で100回以上続けてきてるGUIDANCEというパーティーに念願の初参加。競演もALTZ.P、そしてDJ HIKARUと
ぶっトビが確実な申し分ない顔ぶれでした。俺あたりALTZさんとは初対面。オープンが早かったので、着いてすぐリハ、チェックイン、飯、と慌ただしい流れ。
本番はHIKARUからALTZ.P。両者ディープな音出しまくってたね。深い時間にどっぷりハマって聴きたかった。からの俺等。先月都内で3連チャンやってたので
組み替えながら、しかも渋谷って事もあってヒップホップルールな序盤。からトビの中盤、で、一気に後半突っ切りました。導き導かれながらの110分。そこで
聴いていてくれてありがとうございました。いつもながら、東京、勉強させてもらってます。毎回集まってくれる皆のおかげで俺等の成長があります。終演後は
幡ヶ谷経由でMODULEへ。KENSEIさんや色んな仲間が集合してて、ワイワイ騒いで随分呑んだな。笑いの尽きない良い夜だった。幸一、御世話になりました!

福島。いわき。5年ぶり。たった5年しか経ってないんだけど、5年行ってない街なんてこの仕事では珍しい事ではないんだけど、この5年には決定的な出来事が
福島では起こった。そう、あの日、2011年3月11日。今、俺等が回ってる旅っていうのはアルバム「TOTAL」のリリースツアーの延長になるんだけど、この
「TOTAL」っていうのはさ、そこで語られている思想っていうのはね、聴いてもらえばすぐに解ると思うけど、そもそもあの日、2011年3月11日とそこからの
日々に大きく起因してるんだ。全てではないけれど、大きく影響を受けている。そこからどう上がっていくかのために言葉の多くを割いている。だから必然的に
この旅の中では、無論全ての街が等しく重要ではあるけれど、特に東北、そしてここ福島で音を鳴らすっていう事が目標にもなっていたんだ。そこで生きている
人達にどんな言葉を投げかける事ができるのか。そしてその言葉は有効なのか。その言葉に含まれる前向きさは力を発揮できるのか。これは難題ではあるけれど
乗り越えなくてはならない壁だった。文字通り避けては通れない街、地域だった。先月、宮古、大船渡、石巻でライブをやらせてもらって、遂に、福島にやって
来たんだ。5年前のいわきでの夜は憶えてる。そもそもここ、いわきは、俺等とも繋がりが長い。1999年5月2日、俺等が北海道以外でライブを初めてやらせて
もらったあの六本木コアの夜から繋がってるんだ。2011年3月11日、いわき、福島を襲った災い、そこからの苦難は多くの変化をもたらした事だと思う。故郷を
出て避難した友人、そこに残った友人、ずっと皆に会いたかった。福島第一原発から50キロ。5年ぶりのいわきは晴れ渡っていた。今回貴重な場を作ってくれた
久野君の出迎えを受ける。箱も5年前と同じSONIC。先に来ていたPAのナオミ、照明の畠中両氏と合流。リハ。音は申し分なし。本番が楽しみだ。しっかり飯を
喰って、箱へ戻る。すでに熱気が充満してた。ステージに出ていくと沢山集まってくれてた。マジで5年前と何も変わらない上がりっぷり。しかし俺等の間には
あの日が厳然と横たわってる。「NUCLEAR, DAMN」「続・腐蝕」「GET READY」「STILL STANDING IN THE BOG」「SMILE WITH TEARS」。勇気を
振り絞ってやらせてもらいました。言わねえ約束なんざ通用しねえ。そこを言わねえと、核心に触れねえと先には進めねえ。俺等の新しい未来には向かえねえ。
暗闇の中、受け止めてくれた皆と共に、急な坂を止まらずに一気に登っていく。少しずつ明るくなっていく。光の根源、頂上まで遂に辿り着き、見えた景色は
ばっちり輝いていた。見渡す限り眩しいくらい輝いていたよ。別れ難く、名残惜しく、ステージから離れられなくなってた。気付けば115分。そこで聴いていて
くれてありがとうございました。理不尽や不条理から生まれ落ち、何の落ち度もない皆に降り掛かり、そしてこれから抱えていかなくてはならない事にとっては
直接的に何の力にもなれない透明な言葉だけれど、それでも、ああやって皆で集まって、昔の仲間も集まって、新しい世代も集まって、生と死の間で、純粋に
楽しめた事が、互いに感謝し合う高みまで行けた事が、笑って別れられた事が、俺にはたまらなく!嬉しかったです。いわきを離れた仲間も、この夜は遠くから
車かっ飛ばして帰ってきた。そしていわきに残った仲間と一緒に来て、そして5年前のあの夜と何も変わりなく、一緒に楽しんでくれた。変わった事もお互い沢山
あったけど、「BOSSさん、全然変わってないっすね」って言ってくれるいわきの皆!皆も全然変わらず最高にファンキーだったぜ!また会える日を楽しみに
してる。いわきの皆、そして福島各地から集まってくれた皆、素晴らしい夜をありがとう!皆の発展を、幸せをいつも祈ってる。久野君、御世話になりました!

ARABAKI ROCK FEST.13。4年ぶり。今月の大一番。朝8時半にいわきを出発。仙台着後、会場へ。今年初の野外フェス。晴れ渡ってる。根こそぎ獲ったるぜ。
気合いに満ちてた。場所は去年のAIR JAMと同じ。良い感触がまだ残ってる。出番は4:20。ばっちり。同じ時間、他のステージでも強者がひしめいてるらしいが
俺等は俺等を信じて集まってくれた人に向かってぶっ放すだけ。「次は札幌〜」地下鉄SEの後、大歓声のステージへ。ばっちり集まってくれてた。逃がさねえ。
40分、ロックしまくる。あれぞパーフェクトゲーム。全開に上がってる皆のおかげで達成できた。東北の皆に言いたい事は全て言えた。そこで聴いていてくれて
ありがとうございました。そして俺等の後はクラムボン。そう「あかり from HERE」。やるに決まってる。一昨年のフジロック以来の響演。やっぱりあの曲、
トテツモナイ。突き抜けまくった。たった数分で遥か遥か彼方までぶっ飛んだ。楽しかったね。クラムボンの皆、ありがとう!そして共感した皆、ありがとう!



「TOTAL」TOUR、年間47都道府県制覇まで、残すは4県!いよいよ終盤。後悔残さずやり切ります。

ILL-B