ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2016.07

7月。
海に山にフェスに、いよいよお待ちかねの夏がやってきましたね。

まずは重要なお知らせです。

先月ここで発表したTHA BLUE HERBの映像作品「ラッパーの一分」ですが、当初は7月12日から先行通販、7月20日が店頭発売の予定でしたが、製造の
最終過程において急遽不具合が生じ、誠に残念ながら発売を延期させていただく事になりました。こちらとしても苦渋の決断です。作品の内容そのものや、
その質には直接の影響はほぼない、ほんのちょっとした部分の修正ではありますが、こちらとしても永く"残る"作品を創りたいという気持ちが第一なので、
ここは誠に勝手ながら徹底的に取り組もう、という判断を下しました。今日までTBHRを19年間続けてきて、発売日を延期する事態は出来るだけ避けるよう
尽力してきました。事実沢山の手伝ってくれた方々に迷惑をおかけしてしまう事、本当に心苦しいですが、ここは創り手の納得を選択させてもらいました。
"制作者の一分"と御理解いただければ幸いです。既にポスターやフライヤーを全国各地に展開させてもらった後なので、これから全力で発売延期の情報を
届けるべく動きます。これを読んでいる皆にも、もしも発売を楽しみにしてくれている方が周りにいたなら、延期の旨を伝えていただければ助かります。

本当に申し訳ありませんでした。

延期後の発売日は先行通販が8月15日。店頭発売が8月24日になります。



さて!選挙です。こんなお先真っ暗で混迷極まる御時世、選挙行くなんて最早義務だ。後々お上に文句言う権利でもあるしさ、賛成でも反対でも、どっち
でも、私には関係ないでは済まないとこまで来ちゃってる。音楽に政治を持ち込むなとか言ってる人もいるけどさ、そもそもラブソングやってるわけでは
ないし、自分がどう生きてきて、どう生きていきたいかを鳴らしているんでね、数年に1度のこの機会、何も感じず、何も言わずじゃあ、話にならんでしょ。
このままで良いとは俺は個人的には思わない。でも、思う人を排除はしない。まず自由が大前提だからね。俺自身は、このままではダメなんじゃないかって
思ってる。色々とね。でも、ただダメだとか反対だとか言ってるだけでは何も始まらない。そんなの陰口と一緒だ。飲み屋の愚痴と一緒だ。だから実際に
外に出てって、先方の土俵に出てって勝負しようとしてる人の勇気は凄いと思う。そんな中に友人も1人いる。三宅洋平。俺は彼の全てを知っているわけで
はない。でも友人として、矢面に立って、少なくない非難や中傷も全身に受けながら、それでもマイク1本で立ち向かっている姿、俺はリスペクトするよ。
きっと洋平の他にも、体1つ気持ち1つで頑張っている人はいるだろう。洋平だけって事はないはずだ。皆の住む街にもいるかな。まずは探してみるべきだ。
そして幸運にも信じて賭けてみるって人があなたの街にいたなら、命の対価の1票を持って足を運ぶべきだ。俺は選挙区が違うので洋平に投票は出来ない。
自民党以外に入れるって事は確実なんだけど、誰に入れるかは、まだ決めかねている。それで世の中が変わる事はないかもしれないし、その人に裏切られる
かもしれない。ただの権利の行使に見返りなんてあるわけない。あなたの行動は誰も知らないし、誰にも褒められる事じゃない。でもね、たとえそうでも、
ここは大きな時代の分水嶺になる選挙だと俺は思うな。SLANGのKOの言葉を捧げよう。”何もしないお前に何がわかる 何もしないお前の何が変わる”。


ここからはライブレポート。

福井。2000年に初めて行って以来、もう今夜が何度目か、解らないくらい呼んでもらっている。今夜はDJ AKAKABE率いる俺等の福井のホーム、CREMEの
15周年パーティー。早めに着陸したんでポスター、フライヤー回り。古い街並や路地が好きな感じでした。箱に着いてリハ。この日はPAのナオミが来てな
かったので、DYEが色々調整してくれていた。箱のPAさんも熱心な方で助かりました。極上の海の幸をいただき、福井の仲間達と穏やかな時間を過ごしての
本番。さすが周年って事で沢山お客が入っていた。前回は空調壊れてて激熱でしたが、この日もお客のノリが熱くて、皆に上げられて最後まで行けました。
ありがとうございました。ライブ後は北陸各地の仲間と呑んで笑って、新しい出会いもあり、楽しい夜になったね。AKAKABE、仲間の皆、ありがとう。

名古屋。龍宮ナイト10周年。前回呼んでもらってから2年半、また帰ってこれました。対バンはあふりらんぽ。名前は知っていたけれど初対面。でも初めて
会った感じはしなかったな。箱は得三。こちらもずっと昔から話は聞いていたお店。雰囲気も音もばっちり。こりゃ良い夜になるぜ。本番は俺等が先攻。
半年ぶりの名古屋、初っ端からお客のテンションが高くて、こっちも波に乗れました。70分で一気に頂上に登り詰めたね。ありがとうございました。後攻
あふりらんぽ。これがまたとんでもなかった。想像を大きく越えるドファンキーぶりにトバされた。初対面だったけど、1曲ぶっつけでセッションもして、
それも楽しめました。タートルの面々も沢山遊びに来てて、前週の橋の下を振り返りつつの酒もまた美味かった。わかめ、良い夜だったね。ありがとう。

東京。下北沢シェルター。2年前に東京上陸15周年ワンマンライブをやって以来でした。あの夜は超灼熱だったからね、今回は心構えバッチリで挑んだ。
オモロいブッキングであちこちを騒がしている宮川企画のイベント、対バンは竹原ピストル、イースタンユース。盤石のソールドアウト。両者共、昔から
ずっと手合わせ願いたいと思っていただけに、こちらも気合い十分だった。お客もそうだった。俺等は2番目だったんだけど、1番目のイースタンユースの
1曲目から、トリの竹原ピストルの最後の曲まで、ずっとお客のエネルギーが途切れなかった。文字通り、終始真摯なメッセージが貫いた。今年2回目の都内
でしたが、素晴らしい夜になったね。ありがとうございました。皆が全力を尽くした後の乾杯は最幸極まる時間だった。宮川君、篠木さん、ありがとう。

木更津。8年ぶり。羽田から車で海を突っ切ればすぐに着くんだけど、実際に帰ってくるのには8年かかった。近くて遠いんだな。だからこの機会をとても
楽しみにしていたよ。8年前のあの朝焼けの駅前のロータリーで、のんびり過ごした平和な空気を憶えてる。対バンはEF。地元木更津でずっと活動している
バンドだ。お互いSTRAIGHT UP RECORDSのレーベルメイトでもある。今年3月のSLANGの武道館ライブ以来の再会。開場。荒くれ共が集まってくる。
始めよう。爆音の中、小細工なんか通用しない、本音でぶつかり合う夜になった。両者、ガチで表現し尽くしたな。そしてお客もがっつり上げてくれた。
ありがとうございました。EFの演奏を聴きながら、改めて地元に根を張って音楽を続ける事の意義と未来を見出していた。ユウ、マサヒロ、ありがとう。

北浦和。前夜の2マンから一転、この夜はジャンルの垣根を越えたバトルロイヤルな夜になった。いきなりの真夏日にやられそうになった。久々の浦和だ。
沢山のラッパーとの出会いを思い出す。帰ってきたぜ。俺等はライブのトリ。その前には3バンド。全てを観れたわけではないけれど、どのバンドもどれも
誰にも似ていなく、出番ごとに彼等ならではの空気を作ってた。持ち時間は45分。ボケッとしてたらすぐに終わってしまう。途中で修正とかも出来ない。
間合いを計って一気にカタをつけるつもりで出て行った。お客も前の賑やかし、後ろで聴き込む人、皆、等しく熱意をこちらに向けてくれていた。色んな
スタイルの音楽が鳴っていた夜、1MC1DJで俺等のヒップホップを鳴らしました。ありがとうございました。誠治、良い門出になったな。ありがとう。


ライブスケジュール、8月分まで発表しています。都内近郊のライブは完売が続出してます。7月も楽しみなブッキングが目白押しです。お近くの方は是非!

ILL-B