ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2017.06

6月。
全国あちこちもう既に夏なんじゃないか、という暑さですが、こちら札幌も遅ればせながら春の陽気がポカポカっす。

今年の正月から度々アナウンスしてきた、10月29日のTHA BLUE HERB結成20周年ライブ@東京日比谷野外大音楽堂の前売券先行予約が先月終了しました。
初日2時間で500枚を超えて、以降も沢山のエントリーをいただきました。ありがとうございました!集計後、各々に支払いの詳細等の連絡が行きます。そして
代金を支払っていただいて、それぞれが申し込み時に選択した方法(コンビニ引き換えか郵送)で受け取ってもらう形になります。受け取りの詳細についてはe+
からの抽選結果案内(メール)を参照してください。以降6月10日から前売券の一般発売が始まります。こちら先行予約同様、前売券購入者特典で非売品CD(THA
BLUE HERBの新曲)が付きます。一般発売の正式な販売枚数はまだ出ていませんが、ソールドアウトは視野に入ってきております。早めの購入が望ましいです。
詳しくは特設ページへ。

さあ20周年イヤー、いよいよ加速していきますよ〜。来たる7月26日にTHA BLUE HERBの初となるオフィシャルミックスCDが発売になります。2015年には
俺、ILL-BOSSTINOがTHA BLUE HERB名義以外で残してきた楽曲のミックスCD「BORDERS」がDJ HIKARUの監修の元に発売になってますが、THA BLUE
HERB関連のみの音源で構成されたミックスCDは20年の歴史で初めてであります。ミックスを手がけるのはもちろんTHA BLUE HERBのDJ、DJ DYEです。
1997年のTHA BLUE HERB結成、THA BLUE HERB RECORDINGS設立、そしてアナログシングル「SHOCK-SHINEの乱 / RAGING BULL」の発売以降、
長い創作の日々でした。今は制作の真っ最中ですが、20年間には俺の声色はもちろん、O.N.Oの音にも大きな変化がありました。同時に、20年という歳月を
貫くTHA BLUE HERBとしての変わらぬ姿勢もまた随所に現れてくるのであります。変わったな〜と、変わってないな〜、この変化と不変、これらが織りなす
20年で一巻の一大叙事詩であります。タイトルは「THA GREAT ADVENTURE」。頼るべき者が誰もいない、たった2人だけのどん底の苦境から外の世界へ、
やがて外の世界に内なる世界を構築して、そこを見つけ集まって来てくれたオーディエンスとの邂逅。全てはあの夜となっていく、そして現れては去っていく、
人との出会いと別れを数百夜繰り返しつつも、それでもひたすらに続けてきた我等の偉大なる冒険記。それらを、そのノンフィクションの歴史を追体験させるが
如く、誰よりも2人の言葉と音を理解しているDJ DYEが、時空を超え、その言葉と音、メッセージの全ては繋がっていた、必然であったのだと、通俗に溢れる
ラブソングなどとは一線を画す完全オリジナルなヒップホップの地平を切り開いてきたのだと、証明していく。商品は2枚組で、1枚目はラップに、もう1枚は
ビートに焦点をあてた構成です。税抜き3,000円。THA BLUE HERB初のオフィシャルミックスCD「THA GREAT ADVENTURE」。よろしくお願いします!

8月にはTHA BLUE HERB、4年ぶりの新曲も控えております。


ここからはライブレポートを。

東京、渋谷contact。遊びには行ってたけど、ライブするのは初。この夜はBLACK SMOKERの20周年祭。この東京を代表するドープな集団の節目となる夜に
誘ってくれて光栄でした。競演陣もちょっとどこから観ていいのかってくらい豪華でした。あちこちのキーマンが一堂に会した感があったね。リハの段階から
祭が確定な雰囲気に皆ワクワクしてるのが伝わってきて、俺も超上がってました。早くから満員御礼。ライブはSIMI LAB→俺等→THINK TANK。最高っしょ。
SIMI LABのフレッシュなライブもばっちりだった。俺等も燃えたよ。ラフなお客と共に灼熱を駆け抜けたね。ありがとうございました。からのTHINK TANK。
主役の最狂な立ち振る舞い、トバされました。その後も夜通し深過ぎる世界観と賑やかさ、そして何よりピースな雰囲気が続いてた。ヤマキン、ありがとう!

福山。きっちり1年ぶり。もう昨年の段階で誘ってくれてた。既に暑かったね〜。福山はもうずっと昔から縁があってね。深夜のクラブや、浜辺の巨大フェスで
良い時間を過ごしてきた街なんだ。駅前も随分綺麗になったな。この夜も大阪からはFIVE NO RISK、そして地元からも沢山の音楽家が集合してた。昨年一緒に
なった人達もいる。俺等も1年間、突っ走ってきたからよ。去年との成長を見せつけなくては先はない。リハ後、尾道ラーメン喰っていざ本番。すでに会場内は
暖まってたね。Adaboも相変わらずファンキーだったな。俺等もやるか。煽り煽られながらの濃密な80分。辿り着いた場所は昨年同様、輝きに満ちていたね。
ありがとうございました。名物の終演後の手料理も美味かった。激戦の疲れに沁みたっす。福山の音楽の更なる発展、願っております。西田君、ありがとう!

森、道、市場。4年前に呼んでもらって以来の出場でした。噂には聞いてたけど、超パワーアップしてた。音楽面も濃いメンツですが、何よりこのフェス、あの
出店の凄さだよね。食べ物、酒、本や服、雑貨屋や家具まで、どこを覗いてもこだわりのお店ばかり。俺も全国色々なフェスに行ってるけど、出店がここまで
充実してるのは中々ない。この手があったか、と思うよね。前日は雨だったらしいけど、この日は快晴。太陽ギラッギラな13:00からの出番でした。飲み食いの
誘惑がハンパないので、どれだけ集まってくれるか不安でしたが、そんな必要はなかったね。登場前から大勢集まってくれて上がりました。からの45分。俺等と
東海の歴史の延長。過ぎ去った輝ける歴史に恥じないライブになった。ありがとうございました。皆の気持ち、ステージまで届いてたよ。堀田君、ありがとう!


今年も豊田で行われた橋の下世界音楽祭に遊びに行ってきました。金土日の3日間、朝から晩まで繰り広げられる祭に身を置き、色々観て聴いてきました。俺は
3年前に初めてライブさせてもらって以来、毎年出番のない年も遊びに行ってまして、これまで沢山の出会いに恵まれ、生きる上でのヒントを受け取ってきた。
やがてこちら北海道側からも沢山の仲間が行くようになっていった。いつものTBHの半被を着て、再会を喜び、呑み、喰い、思索に浸る時間を過ごしてました。
この祭、相変わらずの唯一無二っぷりに毎度の事ながら、がっつりトバされまくってました。はっきり言ってまだ全っ然整理が出来ていません。本当に衝撃的な
経験です。音楽フェスは今や百花繚乱ではありますが、そのどれとも違う。比較が無粋な事を承知で言いますが、とにかくダントツです。豊田の仲間のセンス、
想像力と創造力、多大なる献身は驚異的ですし、それらが生み出す世界がまた、もうおったまげます!目の前に展開される光景が、現世か来世か境目が分から
なくなる。アイディアと努力と廃材と太陽光発電でここまで出来てしまうんだ、とただただ感服するばかりです。どこを切り取っても間違いない、筋が通った
決して堅苦しくないあくまで真っ当な思想があちこちに現出してて、それを理解し集う皆の笑顔がまた、皆ド不良なのですが、笑顔で踊ってて、ゴミを拾って、
子供を笑わせて、とマジで泣けてくる程に調和の取れた世界です。無論、ただただ平和なワケではなく、平和にボケているワケでもなく、生と死の間の全てを
盛り込んだ音楽や演劇や、俺などには言葉に出来ない種類の表現の数々や物の怪の類いが、本気で、命を賭けてぶつかってくる。「知らぬままには帰さない」と
言わんばかりに。とにかく凄い祭です。あの場所の一片になる事が出来て幸せです。豊田の皆、そしてタートルアイランド!今年もありがとうございました!


6月はライブ3本。説明不要の頂!、ALKDOと一緒の郡山!、そしてBRAHMANとSLANGと三つ巴の札幌!どこも激戦必至だ。集まれた皆で突き抜けようぜ。
以降、8月までのライブスケジュールも発表してます。

ILL-B