ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB) MONTHLY REPORT 2017.04

4月。

来たる10月29日(日)に東京日比谷野外大音楽堂で開催する、THA BLUE HERBの結成20周年ライブの特設サイトを作りました!

チケット入手方法について説明します。前売券は5,000円。買ってくれた全員に当日会場でTHA BLUE HERBの新曲をCDでプレゼントします。当日券には付きません。
前売券の発売は6月10日からですが、その前に先行予約を実施します。こちらは5月2日から5月31日までの受付です。完全抽選制になります。抽選制と言ってますが、
前述の期間に応募してもらって、締め切り後、もしも応募数が会場のキャパをオーバーしていたら6月1日に抽選します。もしもキャパより少なければ全員当選です。
その後、それぞれに当選の連絡をして、入金の確認を取れてからの発券となります。当選した方には全員に先行予約の特典として、上記のCDに加え、特製ステッカー
シートをプレゼントします。もし先行予約がキャパをオーバーした場合、6月10日の前売券の発売は無くなります。なので確実に手に入れるには先行予約がベストです。

既にライブ各所でも言ってますが、都内はもとより、これ読んでくれているそこ、東京からは遠いかもしれないけど、もちろん毎日忙しいとは思うけど、10月29日は
日本中から集まってほしい。いつもサポートしてくれている人、そして野音への道の途上に出会う人、野音で初めて出会う人、いつ、どこででもあなたを待っている。
そして同時にこの20年の間に出会って、それっきりの人も待っている。俺等、現在47都道府県3周目だから、つまり行っていない県はないわけで、北海道札幌からこれ
まで20年かけて音連れ、訪れた街の皆、こっちから誘う一方で悪いが、何とか集まってほしい。仲間にも伝えてほしい。それぞれ時期は違うかもしれないけど、20年の
どこかで関わった皆で派手に遊びたいのさ。世の中の誰もが知ってて、誰もが口ずさむ音楽ではない。これは20年間、ずっとそうだった。でもそんな俺等を見つけて
くれた人達が日本中にいてさ、同時に見つけてくれたそれぞれの街の誰もが知ってて、誰もが口ずさむ音楽ではないけど、それでもそこに価値を見出してくれて、で、
生身の俺等を呼んでくれたり、呼ばれてやって来た俺等のライブに来てくれて、同じ時間を分け合った人達。全てがあの夜だけど、その時に見据えていた未来はまだ続い
てて、20年後に1つの場所に沢山の細く小さな流れが合流するんだ。野音に。こんなドラマは滅多にないよ。見逃し厳禁じゃね?何卒大集合でよろしくお願いします!



4月12日にBRAHMANと創った曲が発売になります。また凄いの産んじゃったよ。何せ相手がBRAHMANだからな。普通で終わるワケがないと思ってたけど、それでも
本当に凄まじい曲になった。もうかれこれ10年以上、BRAHMANとは同じステージを分け合い、それぞれの音楽をガチでぶつけ合って生きてきた。無論、背負っている
使命は、俺等のそれなど比べようもない程、大きく、重い。俺はそれをいつも観ていた。ステージ袖で。客席で。巨大スクリーンで。4人の表現に魅せられ続けてきた。
「いつか曲を創ろうぜ」。これは時には社交辞令にもなる話だ。当然、BRAHMANとももういつか覚えていない昔にそんな話になっていた。いつも酔ってはいたけど、
よくある社交辞令とは違うつもりで話してた。でも動くまでに時間はかかった。でもここまで時間をかけて良かったと、今は思う。反射神経で創ってしまうのも大切な
事だが、俺等が一緒にやる意味、実際の質、後々の影響力を鑑みれば、そんなに簡単に始めて、普通に終わらせたくはなかった。だから焦ってもいなかった。その時は
来る、漠然と思っていた。それがいきなり昨年末に動き出した。そっから1ヶ月後、とんでもない化け物が出来てた。CDショップに並べてしまえば、ただの音楽だが、
そこに内在している思想が圧倒的にモノを言う、その手の音楽だ。繰り返すが俺とBRAHMANだぜ。ただ中指立てるだけじゃない、それだけを続ける事が悪いって言い
たいんじゃないが、この6年、それじゃ何も変わらなかった。分断されて、闘わされるだけの6年だったんじゃないか?中指を立てる事が、闘う事が目的化してないか?
乗り越えるべき苦難、そして国家や政治、そいつらとどう向き合うのか。あくまで表現として、完成品として、音楽として、どこまで踏み込めるのか。どこまでを含めた
「私達」を歌うのか。俺等はこの難問に挑んだ。相手がBRAHMANで本当に良かったと思う。彼等と一緒だったから、そこまで行けたんだ。言葉を受け止めてくれて、
本当に感謝している。どうせやるならここまでやろうぜ。音楽の銀河の端くれにいるのなら、思想を行動で表す事と同じだけ、思想を音楽で表す事を諦めてはダメだ。
曲名は「ラストダンス」。4月12日に発売になるBRAHMANのCDシングル「不倶戴天」に収録されます。アナログ(7インチ)、配信もあります。詳しくはこちらから。



OLEDICKFOGGYとTHA BLUE HERBのダブルネームで創ったTシャツ、弾丸ツアーの5会場で売ってましたが、若干数、通販で売ってます。無くなり次第、終了です。



以下、ライブレポート。

旭川。OLEDICKFOGGYとの弾丸ツアー。1年ぶり。流石にまだ3月だけあって寒かったね。札幌から吹雪を突っ切って北上。箱はMOSQUITO。始めて来たけど最高に
アンダーグラウンドな雰囲気。これ、このツアーにぴったりっしょ。さくっとリハを終わらせて、飯喰って、すぐに本番。道北エリアから沢山集まってくれてて、しかも
最初から皆やる気満々で、上げられました。ゲストにB.I.G. JOEを迎えての「STILL」も爆発してたね!ありがとうございました。昨年まで旭川に中々ライブでは帰って
来れてなくて、でも去年、今年で、お互いにばっちり近づけた実感がある。後攻、OLEDICKFOGGY。からの「弾丸さえあれば」。皆のノリに乗じて、この夜は2連発!
外は吹雪だったが、熱い夜になった。すぐに札幌へ帰らなくてはならない中、名残惜しく、BROOKLYNに寄って、乾杯重ねて泥酔で帰りました。大西君、ありがとう!

札幌。弾丸ツアー、俺等の地元開催。先月はOLEDICKFOGGYの地元沼津で最高な夜を過ごした。今度は俺等のホーム。楽しみにしてた。舞台はカウンターアクション。
俺等自身、7年ぶりの帰還。チケットは前売ソールドアウト。ステージに上がった時点でもう暑かった。でも大丈夫。こっちは厳しい環境であればある程、燃えるんだ。
半年ぶりの札幌、その間もずっとやり続けてきた事を観てもらう機会、皆のシリアスな視線の先、目を逸らさずしっかりやらせてもらった。ありがとうございました。
OLEDICKFOGGYもカウンターアクションにフィットしてたね。「弾丸さえあれば」はこの夜は鬼の3連発でしたw。なんかね、いよいよツアーも終盤になってきてて、
終わったらしばらく演奏出来ないって気付いてね。なのでついついやっちゃいました。呆れ顔が入り交じったフロアのカオスっぷりが最狂でした。洋平、ありがとう!

いわき。4年ぶり4回目。しかも3月11日。その日に福島でライブが出来る機会、ブッキングが決まってからずっと見据えてきた。ASYLUMというイベント。以前から
俺も名前を聞いていたし、いつか合流したいと思っていた。タイムテーブルはどこを見ても強者達がひしめいていた。音楽性ももちろんだけど、それ以前のスピリットを
大事にしている人達ばかりだ。そこに名前を並べられた事、光栄に思う。持ち時間は35分。出来る事は限られてるが、それでも精一杯言葉を投げかけさせてもらった。
ありがとうございました。終わってからも次々出てくる音楽家達のステージを観て聴きながら、各地から集まった仲間、そして昔からのいわきの仲間と酒を呑み、色々
話した。楽しいの一言では片付けられない、とても意味深い6年後の夜でした。皆の幸せを、夢の成就をいつも願っています。三ケ田君、誘ってくれて、ありがとう!

東京。帰ってきたぜ、下北沢シェルター。弾丸ツアー最終日。前売ソールドアウト。ここがどんな状況になるのかは、こっちも重々知ってる。だから気合い入ってた。
思えば去年の8月にOLEDICKFOGGYに初めて会って、完全ノリで「弾丸さえあれば」を創って、昨年末に京都でツーマンやってって感じで、勢いで一気に走ってきた。
お互いの事も、色々なプロジェクトをこなしながら同時進行で知ってきた。今年に入ってからも沼津、旭川、札幌のダンスフロアを炎上させまくってきた。そして遂に
辿り着いた俺等の最後の宴。そりゃ期待も覚悟もしていたが、それを大きく上回るお客のエネルギーで、もうハチャメチャになって遊びました。「弾丸さえあれば」も
3連発。今夜は2発でって言ってたけど3発。だって最後だからよ〜。ありがとうございました。広中さん、OLEDICKFOGGY、楽しかったぜ!また会う日まで元気で!

大阪。1年ぶり。俺等と大阪にしては日が空いたな。待ち焦がれていたぜ。舞台はCLAPPER。久々だ。対バンはMOROHA。今年の頭に松本でツーマンが決まってたが
こっちが雪の影響で辿り着けず、キャンセルになっていただけに、ずっと照準合わせてた。お互いステージには2人だけ。言葉の力で生きてきた。この夜も前売は完売。
先攻はMOROHA。相変わらず、誰にも似てない、完全オリジナルなライブだった。こっちも良い感じで追い詰められていったよ。後攻、俺等。MOROHAが残してった
言葉を全て上書きするつもりで挑んだ。どっちが正しいかなんてどうでも良い、あいつ等がそうやったように、俺も俺で言いたい事を全て言い切る。それだけ。余計な
力も入ってたな。それもアリ。とにかく本気100%だった。ありがとうございました。刺激を受けまくり、こっちも狂い散らかす事が出来た。福ちゃん、ありがとう!

沖縄。最近の俺等の那覇のホーム、Outputの5周年に招かれた。約1年ぶりに降り立った沖縄。札幌は吹雪だったから、あの暖かさは上がったね〜。あれだけで来た甲斐
あったなって思ったよ。会場は2つで、俺等は大きい方、ナムラホール。競演も個性が際立ちまくってる方々ばかりでした。正直、ここでどこまで自分等の表現が届くか
一抹の不安はあったけど、やるしかない。で、思い切ってやってみたら、40分後には喝采に包まれていました。ありがとうございました。初めて観る人達が多かったと
思われます。受け止めてくれたおかげで俺等も記念の宴に花を添えられました。2000年以来、もう何度目か分からない、沖縄でのライブ。どこに遊びに行っても仲間が
「おかえり!」と迎えてくれて、美味い酒をゴチになりまくってました。またすぐにでも帰りたいよ。どうかお元気で。上江洲、濱里、5周年おめでとう&ありがとう!


4月はライブが4本。3年ぶりの富山、強者ひしめくAfter Hours、初登場のGO OUT JAMBOREE、そしてこちらも初となるeggman。集まれた皆で楽しみましょう!

まずは何はともあれ、野音特設サイト、見てみてください。チャス。

ILL-B