ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2024.03

3月。
こっちはなんだかんだでまだ寒いけど、そっちはもうそろそろ春の足音が聞こえちゃってたりするのかな。また3月がやって来たね。

本日、THA BLUE HERB「スーパーヒーロー」のMVを発表しました。
この曲は2019年発売の5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」に入ってる曲です。知らなかった人はまずはMVを観てもらってからこっちを読んでください。
2011年3月11日のあの震災後に動き出した音楽家、特にパンクス達のボランティア活動にインスパイアされて書いた曲でして、ただ、その萌芽は1995年の
阪神淡路大震災に既にあったんですが、俺も微力ですが実際に色んな形で参加させてもらったりしたのは所謂311以降で、それを引っ張ってる、支えてる、
色んな人の色んな役割があって、そこに大いに触発された曲です。そしてそれは311の後だけじゃなく、そう、これが何より重要なんですが、以降も列島を
襲った自然災害においても、その動き、経験、繋がりは途絶える事なく伝播していって、今年1月1日に起きた能登半島地震におけるボランティア活動にも
繋がってる。誰が最初にやったとか、そこを広げたいわけじゃありません。今回の震災後にも見受けられたように、ボランティアそのものを揶揄したりする
人がいたり、実際に現地の要望と活動する側の想いに乖離が生じた事もあったらしかったり、何せ有事なので、難しい事案であるのは俺も認識しています。
誰が正しくて、誰が、とかをジャッジする力は俺にはありませんし、その気もありません。俺は、ただ、そういう動きの先頭を行った、今も行ってる、その
人達がいたから、今日もいるから、離れた場所に住む俺にも届けられたお金や物資があった。そこへの感謝と敬意を俺なりに伝えたかっただけです。MVを
撮影したのは2020年秋で、もうずっと前に編集も終えてはいました。でも、俺も前述に似た類の誤解を恐れもした。そこで歌われている方々の活動に迷惑を
かける事を最も恐れ、そして時だけが流れた。更に、この曲自体の発表からも時が流れていった中で、その間に変わった事、と言うか俺が新たに知った事も
ありました。曲内「同じ時間バトルなんかが流行る。ヒップホップが恥ずかしくなる時がある」。このライン。当時俺が感じた通りただ歌ってるんですが、
(バトルに対する俺の見解はここでは置いといて)確かに俺は5年前は知らなかった。ヒップホップでも、バトルやってる人でも、ボランティアに参加したり
炊き出しや色んな動きをしてる人達がいるかもしれないという想像力が足りなかった。きっといたと思うんです。そして今の俺は知ってる。動いてる人は
大勢いる。ヒップホップにも、バトルやってる人にも。その辺の現実とのズレもこのMVの発表を躊躇していた理由でした。でも、でもね、誰もが安らいで
いるはずの元旦に能登半島地震が起きて、苦境に陥った人達がいて、そして実際に体をそこに運び、奮闘している人達の姿を見て聞いて、ここしかないと、
俺にも恐れや躊躇を越えるべき時が来たと腹を括った。そしてこのタイミングでの公開を決めました。今日動いてる、全てのスーパーヒーローに捧げます。
MV公開による収益は全て曲内でも名を挙げさせてもらってる幡ヶ谷再生大学復興再生部に寄付します。

THA BLUE HERBプロデュースによるKMCのアルバム。タイトルが決定しました。「I’M A FISHERMAN’S SON... POINT OF NO RETURN」。
漁師の息子、KMC。その航海。制作作業はまもなく全て終えます。終えたらいよいよ船出です。先行曲「JUST DO IT」のMVが公開中ですが、まだあくまで
先行曲です。ただ、ここは先に言っとかなくてはならない、己の立ち位置、そこからの光景、心情、これ等をはっきりさせておかなくてはならない。そこを
経た上でのアルバム。客演なし。全てKMCの世界。それはもちろん上昇への渇望だけではありません。MC1匹、その生い立ちから濃厚な物語は始まります。
アルバムはCD、ダウンロードで4月17日(水)発売。CDはインスト盤付き計2枚組の限定盤(4,400円税込)と、通常盤(3,300円税込)の2種。俺的にはO.N.Oの
ビートもマジでハンパないので当然限定盤をオススメします。超お得です。どちらも歌詞ブックレット付き。更にCD購入者のみ初回特典で未収録曲のCDが
付きます。これはアルバム収録曲のリミックスで、ラッパー3人でのマイクリレー。KMC feat.でまずは俺、ILL-BOSSTINO。そして、もう1人は、LIBRO!
4月8日(月)からここのオンラインショップで先行通販開始。上記の初回特典CDも付きます。更に通販特典でステッカーも付けます。よろしくお願いします。
トラックリストの詳細は来月ここで。

ここからはライブレポートを。写真はこちらから。

本八幡。今年のライブ行脚はここから。箱はROUTE FOURTEEN。2回目。前回と同様、ぽんの主催するWALK THIS WAY。しかも今年10周年イヤーで、その
1回目のパーティー。対バンはOVER ARM THROW。前売りソールドアウト。長い道のり辿って札幌から着きました。結構寒い。関東の冬って札幌とは質が
違ってて、これもこれで厳しさはあるね。冷たい雨が降ってる中を集まってくれたお客。まずはOVER ARM THROWが熱く焚き付けてくれた。おかげで俺も
スイッチ入った。からの俺等。熱量重視、目を見て話す接近戦。75分予定が90分。皆が初っ端の登場から上げてくれて、箱の後ろのどんつきまでずっと居て
くれて、俺も全快でやれました。今年の1発目がここで良かった。ありがとうございました。ぽんお疲れさん!打ち上げも楽しかったね~。色々ゴチでした。

渋谷。長いこと色んなとこでやってきたこの街ですが、今回の舞台はこれまた初めての箱、CYCLONEでのA Ray of Hope。対バン勢も初対面。俺はムード的に
ただ事じゃ終わらない雰囲気をリハから感じてたのね。そしてその予感は大当たりでした。ビビっちゃ混ぜるな危険で終わる3組をチョイスして、そいつ等に
賭けた主催ゑりの勝ち。俺等も大いに巻き込まれ、前後不覚予定調和なしの崖っぷちで大立ち回り。最後はお客共々皆で見事に勝ち切った。たまに起こる。
あちこち若さが圧倒的に弾けまくり、初期衝動が終始どこ切り取っても炎上してて、いつもの俺等のライブもまたフレッシュに響いてくれた。あの夜を経た
から、なんて後々振り返る事が俺にも居合わせた誰かにもきっとあるような気がする。そんな夜。そんな体験。ありがとうございました。ゑりお疲れさん!

春に向けてあちこちライブ決まってきてます。俺等、今が最高潮なんで。こっから混ざってきてもぜーんぜん遅くないんで。ご参加よろしくお願いします。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2024.02

2月。
すっかり冬の底ですね。

元旦夕方の地震と津波、1年で1番緩んでいる時だけに、最初は不意を突かれ、驚き、そしてその後テレビに映し出される現地の状況を見つめ、被害に遭われた
方々の苦境を思うと、のんびり正月どころじゃ、KMCとの新プロジェクト発表でわっしょいどころじゃなかった。道路は勿論、あらゆるライフラインが寸断
され、身動き取れない集落も少なくない中、もしも原発に被害が出ていたら机上の避難計画なんて何の役にも立たないって事も改めて明らかになった。ったく
いつもそうだ。何かが起きた時に露わになる。何かが起きないと露わにならない。それまではいつも安心安全、心配ないって言われて、ただ信じて生きてる。
日常の便利、それを支えるシステムってのは脆弱で、で、何か起きたらもうそれどころじゃなくて、誰も責任を取らなくて、弱い立場の人が苦労する。そんな
社会。自然災害は起こった事に対処していくしかない。でも、そういう社会、不公平や欺瞞だらけで、それに犠牲になる人がいる。それに殺される人がいる。
俺に出来る事は募金や支援をするしかなく、実際に現地に体を運んで救助、救援をされている方々の行動には頭が下がる。同時に政治の無力、それどころか
政治屋と被災地の想いや行動の乖離を目にして、体育館に段ボールを並べて避難している光景、そこに13年前のあの春を思い出しもする。あれからこの国は
何かを学び取っていたのだろうか。まだ世界的には裕福とされる側の国で、我々が支払った税金は一体どこに消えたのだろうか。この先もどこに消えて行くの
だろうか。沖縄の基地や福島の原発のように、今回は能登半島という、中央から離れた地の災厄に、政治が武器を買う以上の熱意や金を以って向き合わずに、
衰退国として、国民としての一体性をどう保つつもりなのだろうか。現状を糾弾する声とそれを潰そうとする声、人の親切とそれを嘲笑する声が入り混じる
タイムライン。万引きで逮捕される人と巨額の裏金を貯め込んでも議員として居座り続けられる政治屋。世も末。ここは冷たく非情で、幼稚で醜い国だ。

新作MVを公開しました。tha BOSSの「IN THE NAME OF HIPHOP II」から「AROUND TOMORROW」。ビートはMichita。これまで幾度も挑戦してきた題材、
そう、いつも居るダンスフロアで巡らせた思索、パーティーの終わり、生と死の間を漂う儚げな心象。Michitaの幻想的な音世界がそのまま涅槃のようで、俺は
ずっとこういう曲を創りたいと思ってた。撮影は極寒の札幌。監督はMarioWorks。この季節ならではの深まる内省。その機微。側に置いてくれれば幸いです。

そしてtha BOSSの「IN THE NAME OF HIPHOP II」、全曲サブスク解禁しました。

元旦に発表された、THA BLUE HERBプロデュースのKMCのアルバムプロジェクト。声録りは昨年の段階で殆ど終えていまして、1月はO.N.Oと2人でスタジオ
入ってブラッシュアップを繰り返してました。良いっすよ~。ユウちゃんと創ったアルバムとはまた違う、何せユウちゃんは俺等と同い年。それが故の関係性
でした。今回はグッと若く、俺やO.N.Oがいつか通ってきた道にまさに今立ってるラッパーでして。がっつり漲ってるんですね。俺がぶっ壊してやる、周りも
自分をも、何もかも新しく変えてやるぜって気概が満ち満ちてるんですよ。それはね、もう俺等が失ったものでもある。つまり全て残らず曲に、音楽に変えて
しまったものでもあるんですね。そこを経ての今の俺等なんで、後悔なんてのはどこにも1つもないんですが、こうしてKMCの可能性、その溢れ出る伸び代に
連日接してると、そんな俺等も色々思い出す。そして自分等では、THA BLUE HERBではやってなかったけど今ここで試したい事、どんどん出て来る。創って
壊して、壊して創って連日実験。土台を支えるのは無論全てO.N.Oビーツ。こっちは名うての名人。今作もより一層、そりゃもう大いに洗練されつつも、更に
新たな地平切り開きまくってて、イントロでこれは絶対ヤバいっしょって曲が連続で続くんです。そこに無骨で尖ったKMCの言葉が、叫びが、喉カラカラに
大立ち回り。完全無欠へのビジョンがあともうちょっと俺には見えてる。なので作業に戻ります。アルバム(CD、ダウンロード)は4月17日発売。お楽しみに!

ライブスケジュールも続々発表になってます。お近くの皆さんのご参加をお待ちしてます。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2024.01

2024年元旦。
明けましておめでとうございます。

昨年は1月1日の「YEARNING」の発表から始まって、俺の2枚目のソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」のプロジェクトを中心に生きてきました。
とても大きく厳しいヤマでしたが、ずっと楽しかったです。皆の多大な理解と愛のおかげで報いも十分得られました。ありがとうございました。ちょうど1年
前はまだ頭の中にあった色んなワクワク、例えば「幼稚園でMV撮りてえな~」とか。全てが作品として世に在ります。かつての争いの帰着もありました。
あのリキッドのリリースライブ、楽しかったね。その土地に真に根ざした仲間がいたからこそ実現出来た曲、映像、ありました。高い塀を隔てた手紙の交換
ありました。世代や地域を超えた共に消えない最初の想い、ありました。最後は音楽の名の下に集約されていく、普段の俺の生活そのものを歌いもしました。
札幌まで撮影に来てもらい、俺のここまでのヒップホップ人生を改めてまとめてくれた番組、ありました。ライブも今年は完全にフル回転。あちこち回って、
コロナももう我等の宴を止める事はなく、フェスあり、深夜の小箱あり、ワンマンありで、これまでの人達に加えて新たに混ざって来てくれた人達共々、各地
どこ行っても盛況、25周年ツアーのDVDも出しちゃったから、ハードルもまた1段上がって、DYEとの探求の繰り返しを経てまた大いに成長出来ました。

あらゆるプロジェクト、仕事、制作、ライブ、お力を貸してくれた皆の尽力、これがなければ全てが俺のワクワクで終わっていました。そしてそれらを受け
止めてくれた皆のおかげでやった甲斐ってのが全てにありました。皆さんありがとうございました。今年もやります!色々あるんで!賑やかに行きましょう!

さあさあまた新たに始めます。2024年はこのプロジェクトから。
2021年のYOU THE ROCK★の「WILL NEVER DIE」以来になります、THA BLUE HERBの完全プロデュースで制作するラッパーのアルバム。
今回は、KMC!
KMC、ご存知ですか?既に3枚アルバムを出してるラッパーで、THA BLUE HERBともよく現場で顔を合わせる機会があり、その度に親交を深めてきました。
まずは挨拶代わりの1曲。それではお送りしましょう。「JUST DO IT」。
アルバム発売は4月17日。皆そうですが、彼も色んな側面を持ったラッパーで、まずは是非彼のここまでの作品をチェックしておいて欲しいです。MVもYou
Tubeで色々と観れます。その上で、我々THA BLUE HERBのプロデュースとの融合からの変化と不変、化学反応、それ等を大いに楽しんで欲しいです。今回も
O.N.Oのビート、鬼です。久々のプロデュース仕事、俺等のディレクションを受け止めるKMCのガッツで、もうすぐ全ての制作が終わります。お楽しみに!

昨年末、俺の新曲発表されました。Red Bull 64 Barsというプロジェクトに参加しました。これは64 Barsを、1発で録る、それを撮るという感じで、既に多くの
腕利き達が殺っております。俺も前からたまに観たりしてて、知ってるラッパーも知らないラッパーも、各人のスキルを十二分に披露しているこの企画が好き
でした。64 Barsっていうと普通は長いと言われがちですが、俺の場合、まあ元々いつもから長尺でやるんで、そこはいつも通りで。で、ビート。好きなビート
メイカーを指名出来るんですね。俺、ここはOMSBでお願いしました。ずっと一緒に創ってみたかったんで、念願叶って、楽しいやり取りでした。ちょうど俺、
旅に行ってたんで、そこでの思索、まさにリアルタイムの心情そのものです。「64 Bars of Mind」。DL販売も始めました。よろしくお願いします。

ここからはライブレポート。写真はこちらから。
大分。11年ぶり。やっと帰る事が出来ました。この夜は地元代表ケンチンミン、山口から来ているBUPPON、そして俺等のライブ3本立て。まずは飯って事で
ケンチンミンのお店「いりぐち」で美味い鍋をいただき、いざパーティー。箱は初となるAZUL。2フロアで、行き来しながらお客も賑やかな事になってます。
ケンチンミン、BUPPONのライブを経て俺等の登場。11年ぶりなんでお客も完全に入れ替わってると思ってたけど、勿論そういう人も多かったけど、ずっと
待ってた人もいてくれて、真正面から80分やらせてもらいました。ありがとうございました。終わってからメスカル呑みながらの談笑、楽し過ぎでした。随分
古くからの戦友も来てたり、その息子も来てたり、歳月の経過と、変わらない繋がりを感じて酔えました。ケンチンミン、ナオ、仲間の皆、お疲れ様でした。

山口。春の光以来、今年2度目の山口です。実際その光のライブにBUPPONが来てくれてて、この夜もそこから繋がった話なんで、良い流れです。BUPPONの
アルバム「Mother」の地元でのリリースパーティーって事で、そこに俺等、そしてKOJOEが招かれたわけです。皆で前日から集まって、楽しい飯会でまずは
リラックス。当日はソールドアウト。箱は防府の老舗印度洋。俺等もここでワンマンやりたくて過去2度チャレンジしたんですがコロナで出来てなかったので
嬉しい夜でした。KOJOEからのバトンを更に燃やしてBUPPONへ。共作曲「Master Piece」も落としつつも、亡くなった母親に捧げたアルバムの曲、それ等を
じっくり聴かせるライブ、会場の皆が心の深いとこで感じてる雰囲気、ほんと美しかった。ありがとうございました。BUPPON、仲間の皆、お疲れ様でした。

名古屋。当Webに「一緒にライブをやって欲しい」と、ある日、鈴木実貴子ズからメールが突然来まして、普段はそういう形のオファーは受けないんですが、
何気にそこから音楽を掘っていくと、惹かれている自分もいて、これは面白そうなんて思ってサクッと実現した夜。リハまで初対面だったけど、俺は既に結構
チェックもしてたんで、早く会いたい感じでした。舞台はクアトロ。25周年のあの狂乱祝祭の夜が思い出されます。鈴木実貴子ズとも会って、話して、相手の
背負ってるプレッシャーも感じつつ、本番。この夜は俺等が前、後ろが鈴木実貴子ズ。俺等も俺等で出し切りましたが、鈴木実貴子ズも全身全霊でぶつかって
きて、熱かったっす。ありがとうございました。大いに刺激もらいました。バチバチ火花乱れ飛ぶ、これぞガチのツーマンって夜でしたね。お疲れ様でした。

名古屋。そして再び名古屋。YEAR END TOUR 2023初日。また帰ってきました。今宵の舞台は今池HUCK FINN。ちょうど10年ぶり。12月2度目のライブでも
ソールドアウト。上がったね。しかもここはワンマンだからよ、がっつりやる気満々。今池界隈の雰囲気、好きでして、よくポスターまきにも来てるんです。
ずっとDYEとスタジオでリハやってましたがお客の前でやるのは初。どうなるか、でも名古屋なら絶対いけると思ってた。そしてそれは完璧その通りだった。
150分やりたい事は全てやれました。終始受け止めて上げてくれて、このセットやはり間違いないと、確信し通しでした。ありがとうございました。俺等と
名古屋、ずっと良い時間が続いてて、これキープするのはプレッシャー含め大変だけど、また皆とあんな夜を創れるようにしっかり励みます。皆もお元気で!

京都。YEAR END TOUR 2023第2ラウンド。我等の第2の故郷。今年初の帰還。昨年の結成25周年ツアーに続いて舞台はCLUB METRO。しかも今宵はMETRO
との原点に戻ってDJを交えた深夜帯。DJ KENSEI 、YAMA、KAZUMAという隙のない布陣でお送りしました。ライブハウス帯ももちろん良いけど、この闇も
深まった丑三つ時ならでは昂ぶり、あったね~。しかも年末感もいよいよ立ち込めてて、俺等と京都、何度もやってるけど、鳴らす曲の聴こえ方、感じ方が
やっぱりいつもと違ってて、このツアーやって良かったなと思ってました。最後の30分間の空気感、ほんと皆で輝きと前向きな気持ちに包まれてて、至福と
しか言いようがないライブになりました。ありがとうございました。古くからの仲間、最近の仲間、そしてこの夜からの人達、乾杯談笑重ねて酔い夜でした。

大阪。YEAR END TOUR 2023第3ラウンド。この夜はbachoとのツーマン。GWの姫路でこの2組の組み合わせの破壊力を知ってただけに、年内に再び実現して
超楽しみだった。舞台はなんばYogibo META VALLEY。先攻が俺等。60分セット。いつもの長いセットだと、上げ下げ、押し引きがあるけど、ここは一気に
上り詰めるのみ。お客もそこは解ってて、60分後の高みはいつもと変わらなかった。ありがとうございました。からのbacho。bachoのライブは、ステージ上の
4人も勿論だが、フロアのお客を観るのも俺は好きだ。一緒に歌って、モッシュして、ダイブして、それも皆が笑顔で。最幸。最後は姫路以来のセッション。
一瞬でしたが、一瞬で最大を体現してた。俺等、凄え弾丸を育ててる。これはまだまだ全然行ける。そう思ってたよ。次またどっかで一緒に演りてえな~。

札幌。YEAR END TOUR 2023第4ラウンド。ホーム札幌。そして舞台はKLUB COUNTER ACTION。コロナ禍の閉店、引っ越し、再開を経て、俺等も遂に帰還
出来た。前売りは5日で完売。これには上げられたよ。ここからは照明スタッフも合流して、完全体となり、いよいよこの年末セットの仕上げに入っていく。
開店前から寒い中、大勢待っててくれてた。地元の仲間、先輩も集まってきた。さあ始めよう。やはりこの街で見聞きした物語が多分に含まれる俺の詩世界は
この街で表現してこそ切に響くね。いつかの笑えるエピソードも、出会いも別れも、誕生も、そして死も、その顔が浮かぶ。何もなかった人なんていない。
各々傷付きながら辿り着いた今年も今年無事。まさに150分で1本の叙事詩。笑ってステージ降りられて何より。ありがとうございました。次は3月30日です!

東京。YEAR END TOUR 2023千秋楽。昨年も一昨年もその前もずっとこの日はここ。ここで1年を終えてきた。こっちも完っ全に仕上がってる。前売り完売。
PA、照明、オーディエンス、全て仕上がってる。後はやるだけ。ライブ前は昨年に続き俺等の音楽で繋がった生産者や料理人が全国から集まって、「THA
BLUE HARVEST」と題し、食や酒や器や本や服を持ち寄って、お客を交えてワイワイやってて、皆が笑顔でもライブ前の緊張感もちゃんと共有してて、共に
今日を創り上げる仲間だと楽屋で感じてたよ。想いの込もった差し入れも沢山いただき、身も心も満タン。じゃあやりますか!流石のリキッド。俺等の演奏、
そこの機微(→表面だけでは知る事の出来ない微妙な趣!)を感じ取るオーディエンス。間の信頼。いやいや超凄い。毎回の事だけど、毎回超えてくる。俺が
1小節単位でその場に合わせて変えていくリリックにも瞬時に反応して、その意味や意義に上がってくれる。で、すぐに俺を上げてくれる。そんな小さな相乗
効果が延々と続く。クライマックスに鳴らされる曲なんてずっと変わってない。でも、そこに向かっていくプロセスが毎回違ってて、しかも年末。そこには
今年あった事、得たものや失くしたもの、亡くした人、まさにその年そこにしかない心情が実存として含まれている。その響き、体感、風情、それ等と俺等の
音楽が混ざった時に、止められない時間の流れ、それが次の手付かずな一周に、未来に繋がっている事を確かめられる。それは堪らなく儚く、そして美しい。
そんな165分。俺とDYE、PA、照明、そしてそこに居た皆で創造した。あれ以上は今はない。また次の機会までどうかお元気で。ありがとうございました。

2024年のライブ幕開けは2月。千葉本八幡、東京渋谷から始めます。よろしくお願いします。

KMCの渇望を隠せないラッピン、正月ボケには最高っしょ。なんつーか、逃げ切りなんて出来ねえ。俺にもその椅子に座らせろってどんどん出て来るからな。
対峙するのは時として痛みも伴うが、やっぱりこれだよ。ヒップホップ。破壊と再生、新陳代謝を繰り返しつつフレッシュであり続けたい。もう1回聴いて。

今年も皆にとって実りの多い年になりますように。
もう1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.12

12月。
今年もあっという間にここまで来て、それはあっという間に過ぎ去って行く。今年も色々ありましたが、最後笑って終わるためにもうひと頑張りですね。

10月後半から1ヶ月、久々に海外に旅に行ってました。コロナ禍ではずっと我慢してて、せっかく新調したパスポートも使う機会のないままだったんで、
やっと出来た仕事の合間、アムステルダム、リスボン、セビーリャ、コルドバ、マドリード、再度アムステルダム寄って帰ってきました。基本、街を歩き、
酒を呑み、飯を食う。合間に本を読む。終始そんな感じでした。どこも良かったです。約4年ぶりの海外で、この4年、特にコロナでね、社会の仕組みとか
にも大きな影響あっただろうし、あとは円が弱くなっててね。これは何気に覚悟はしてたんだけど、日本国内では感じられない変化がありましたね。元々
ユーロは高い印象があったけど、加えて昨今の物価高はヨーロッパも例外ではなく、オーバーツーリズムも相まって、どこも強気で、毎度円に換算すると
中々厳しいものがありました。でもそれは行ってる間よりも帰ってきてからの方が思う事は多くて、何というか、逆にこの日本の大変な状況が垣間見えて
くるわけです。一応G7、先進国っての、まあもう何が先進かなんて分からない、色々と周回遅れな国ですが、一応そこに属して、これだけグローバル化が
進んでて、物事が同時並行な時代に、500円ワンコインで食べられる食事、その差を思うとね。500円、3ユーロね。アムスではクロワッサン1個と水も
買えません。こっちでは牛丼食べられる。水も飲めるし、何なら七味も紅生姜もある。凄い事です。それが成立してるって事は、つまりこの国の誰かには
しわ寄せが行ってて、その人だけが思いっきり苦労してる。500円であれだけのものが食べられるって事は、これは誰かが思いっきり損してる、その証左
なんですね。それ経営者が自ら損して国民に安い食事を提供してるとかは考えられない。やはりそれは作る人やサーブする人や原材料を作ってる人、その
辺りの人達が大きく損していて、言い換えればがっつり搾取されてる。そう思うと日本は安くて良いな~と呑気に片付けられない気持ちになるんです。

俺、よく言うんですが、日本はこれからどんどん貧しくなっていって、俺等も含めて年寄りが増えていって、若い人は減っていって、国力の減退は確実な
わけです。でね、例えばポルトガル。ここには大航海時代ってのが昔あって、その頃に世界獲ってるんですね。文字通りそれは植民地からの冷酷な収奪が
力の殆どの源泉なんですが。スペインも。でも結局その後の新興国、イギリスやオランダに抜かれて没落を経験してるんです。今はEUに加盟してますが、
別に世界経済をリードしてるとかじゃない。名目GDPも2022年は世界50位。日本は3位。で、街を歩いてても、旅行者目線ですが端的に言って結構ガタ
がきてる。豪奢な建物は殆どが昔のもの。でも、これはヨーロッパの都市全般に言えるんですが、どこも古いものを上手く使っててね、それがかえって
渋く見えたりする。石の建築と木の建築の違い、気候の違い、もちろん文化の違いもあるから、日本がどうすべきだとは言い切りません。でも新市街より
断然旧市街の方が歩くの好きです。繰り返しますが住人と観光客の目線の違いは大いにあります。でもその旧市街が観光客を集めてるのが現状なんです。
これは日本だと京都とかね。言いたいのは、別に新しいものが万能ってわけじゃない。古いものにも大きな価値があるって事です。街並みや建築だけじゃ
なくて全てに、どの街にも当てはまる。でも経済原理だとそれを生むのに仕事が生じるから新しいものが良いに決まってる。この思い込みは発展途上に
ある段階だと一定の効果はあるとは思う。皆で頑張るモチベーションになる。でもここはもうその経済的には衰退国なんです。何でも壊して新しくする、
こんなのもう続けられません。だってもうお金がないから。東京の中心地なら何とかやれるでしょう。でも札幌ですら駅前でもビルの跡地は駐車場です。
そもそも、路地裏の古いビルの階段上がっていくお店って超好きでしてね、そこが立て壊されるとかの度に残念がってて。それで完成したビルがまたどこ
にでもあるようなやつでさ。っていうかこれは日本中、世界中、どこ行っても駅前は大体そうだよね。駅前通りって大企業のチェーン店ばかりでさ。でも
日本は更に一歩入ったとこ、そういう部分までとことんまで壊して新しいハリボテみたいな街に作り変えていく。もったいないな、と思う。近代的とか、
モダンとか、その言葉に踊らされて元々持っている最良の部分を既にもう随分失った。そして結局人がいなくなって駐車場になってって。どこもそう。

これは受け取り方によってとても苦しい事に聞こえるかもしれないけど、もうしょうがないから衰退を受け入れて、で、慣れていく。繁栄とは、経済的な
お金で計れるものしかないっていう呪縛から自由になる、これしかないんですよ。ポルトガルとかスペインとか、一時の繁栄から落ちてって、その競争から
リタイアしても全然惨めには見えない。悲壮感よりも余裕すら、その競争からの開放感すら感じる。俺はそこに1つのモデルがあるな、と思ったっすね。
俺等世代は幸運にも戦争を知らないし、割とそこからの復興の時期に生まれ育って、それはゼロからどころかマイナスからの出発だったから、そりゃ右肩
上がりはします。ただそれは朝鮮戦争、ベトナム戦争にある意味加担しての復興でもある。勤勉に仕事をやり遂げた人達は偉大だし、今日の日本の便利は
その方々のおかげです。それは明らかです。でも、それは自力というか外的要因なんですね。あとはもう線路作って、道路作って、ビル作って。ある意味
国土を、身を削ってここまで来た。将来人口が減るのがはっきりした今もそうしたいけど、造り過ぎたやつが壊れてきて、直せず、往生してくのが現実。
バブル景気だって投機的なマジックだし。俺にはこの国が、自力、地力というものを自己で過大評価してるとしか思えない。勤勉で、正直で、真面目に
働く、これは美徳です。美徳、でもそんなのは弱肉強食でしかない新自由主義の世界では大した意味もない。稼ぐだけ稼ぐ。持続性もない。そんなエグい
システムに与しつつ、国民性にまで浸透しているその美徳を盾に搾取を続けている、税金を搾り取っている、それを中抜きしている、その側ならまだ分け
前はあるのだろう。そっちじゃなくて何よりも誰よりも、そうされるがままの側の、不条理な運命に泣けてくる。そんなラットレース、俺はやってらんない。
クソが。お前らのコントロール通りにされねえんだよ、こっちは。没落していく祖国で上等。今まで良い暮らしをさせてもらった。これからの世代には
ごめんとしか言いようがないし、出来るだけ迷惑かけたくないと思ってるけど、とにかく、元々大した資源もない民主主義も外的要因で手に入れた国が、
芸能事務所の犯罪も外的要因で解決してくような国が、なけなしの人的資源にも男女差別や入管の振る舞いとかで無理解である事がバレちゃってる程度の
国が、身の丈ってやつを忘れちゃならんのですよ。別に無理しなくて良いんです。焦んなくて良いって。ゆっくり行くべ。15分早く着くとかのために山を
崩してとかもうやめてさ、旅の過程を楽しむべ。世界に名だたるとか、そんなのお金で変えるもんじゃないです。尊敬って、そういうもんじゃないです。もう
2023年。国、祖国、故国、ファンタジーじゃないんです。ファンタジーに立脚した愛国心や誇りなんて意味ないです。あのね、俺等は既に持ってるって。
歴史も、文化も、食も、最高っすよ日本。こんな美しくて、ユニークで独特な国ないっすよ。それでもう良いじゃないですか。外からの見栄えばっかりに
こだわって海外にお金バラまくとか、最低時給で困ってる人大勢いるじゃないですか。オリンピックとか、経済効果なんかより中抜きとか収賄とかしか
残ってないっしょ。今だと万博とか、日本がどうしたとか、何かナショナリズムくすぐってくるような大仰なスローガン並べて、それで実現出来なくて、
でもまた後にも戻れなくて、お金を注ぎ足し、終わったら終わったで何となく終わっていく。それ税金ですよ。無駄の極致ですよ。これからお金が減って
いって、逆にお金がかかる時代が来るのは確実なんだからさ、もっと大事にしろよ。っていうかそんなに国会議員いらないっしょ。なんてね。色々思う。

久々長え。すみません。そんなに考えがまとまってるってわけではないです。全てを知ってるわけでもないです。でもね、俺、これはいつも思ってた。

慣れていく。電車が10分遅れる程度の事に。駅のエスカレーターが止まってる事に。銀行の窓口の待ち時間が長い事に。夜の街が暗い事に。慣れていく。
しなやかに。適当に。そこの完全さを突き詰めていくばかりに誰かに苦労心労がのしかかるような社会、そんなの豊かじゃない。少しずつ、慣れていく。
卑下しないで。っていうかそれが豊かさじゃないか、と思うんです。まあ、それは富の分配を政治が行う事が前提ですが。。。いやいや思索は尽きません。

ここで1曲。歌詞、凄えよ。

良いね。OK。頑張ってこう。ハッスルしてこう。OK?

山口のBUPPONのアルバムが出まして、そこで1曲誘ってもらいました。12月3日地元山口で一緒にライブです。真摯なリリシストです。MVも出ました。

例年12月29日に東京LIQUIDROOMでやってた年忘れライブ、今年は「YEAR END TOUR 2023」として5ヶ所でやります。以下、前売り発売中です。
12月20日(水) 名古屋 HUCK FINN こちら残りわずかです。
12月22日(金) 京都 CLUB METRO
12月24日(日) 大阪 Yogibo META VALLEY
12月26日(火) 札幌 KLUB COUNTER ACTION こちらは完売しました。ありがとうございました。
12月29日(金) 東京 LIQUIDROOM こちら残りわずかです。

12月29日のLIQUIDROOM、ライブの前の時間に2階のTime Out Cafeで昨年同様THA BLUE HARVESTを開催決定です!こちらTHA BLUE HERBの音楽で
繋がった全国の生産者や料理人が集まって、皆で美味いもん食って、美味い酒呑んで、そしてライブ観ようっていうイベントです。昨年も大盛況で、俺も
お客も参加者も超楽しみました。気持ち込もった料理食べて、俺はそれをエネルギーにライブやって、観てる人もまた何かを受け取ってって感じの想いの
循環が起きていて、最高っす。なので当日は是非お早めにお腹空かせて来て下さい。こちらTHA BLUE HARVESTのWeb内でインタビューも受けてます。

年末、今しかない雰囲気あるよね。良いよね。この時期の浮かれ具合が俺は好きです。楽しもうぜ。

もう1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.11

11月。
夏があんなに暑かったのに、気付けば秋深し。今年ももう後半差し迫ってますね。ハッスルしていきましょう。

再三に渡ってここで告知してきたTHA BLUE HERBのLIVE DVD2タイトル、「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL (結成25周年記念TOUR 2022)」
そして「続・ラッパーの一分」を無事に発売する事が出来ました。各所で情報を広げてくれた皆、そして購入してくれた皆、ありがとうございました。

どちらも先行通販が完売して、今は店頭にて発売中です。
商品の内容については先月、先々月にここで書いてます。

既に観てくれた方々もいる事と思います。どっちもTHA BLUE HERBなんですが、結末は観ての通りの大団円なんですが、そこへ向かうやり方、と言うか
アプローチが違ってて、そして2つのライブが半年の間に行われていて、それぞれの構成を練り、実際にそれ等を心身フルに使い鳴らし切るまでの修練は
それはそれは大変でしたが、全てが無事に最後まで行けて、映ってるままに多くの人々と分かち合えて、こちらから礼を言えて、礼を言われもして、更に
こうして映像作品にまでなって、ほんとやった甲斐ありました。それぞれの作品の監督を務めてくれたMarioWorks、川口潤君、ありがとうございました。

THA BLUE HERBとして10作目、11作目の映像作品なんですが、インタビューでも指摘された通り、アルバムよりも多いんですね。俺等、ずっとライブ
やってるんでね。そしてそれは常に変化してて、社会も世相も変化してて、それ等を全て反映していくのがライブなわけで。言いたい事があって、言える
場があって、こっちもサボらず高めていこうという意思があって、撮ってくれる人がいて、で、実際に残されるべきライブになったのなら、出しますよ。
今回は、特に25周年の方はね、もう今んとこは落ち着いてるコロナが依然として大変な時でさ。皆がマスクして、足元に決められたマス目に身を置いて、
声も出しずらい状況で。そういう時のライブ。THA BLUE HERBとオーディエンスの航海はまだ続いていく。色んな時代を経ながら。で、またいつか振り
返った時、それが困難な時なら尚更、そんな時代の底の俺等の遊びっぷり、騒ぎっぷり、上がるよ。俺等はがっつり楽しんでる。証拠だね。そんな作品。
「一分」の方はさ、THA BLUE HERBのライブには珍しくゲストが多くて、ほんと各々との時間、各々としか成立しないスペシャルな瞬間になってる。
俺も多くの眼前でありながらも完全に素で向き合ってる。それが個人的には発見だった。ああ、俺、もう自分自身全部表現として出せてるんだなってさ。
信頼、これ。ゲストの5人への、お客への、信頼。言いたい事を言いまくって生きてきて、それでも赦されながら世の中の一隅に身を置かせてもらって、
自分が信頼してる人達に出会えて、その誰よりも多い言葉を長い時間、一所懸命に伝えようと頑張ってる。そしてそれがそのまま作品になる。いいぜ。

まだの人は是非。
「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL (結成25周年記念TOUR 2022)」
「続・ラッパーの一分」
7年前に発表した前作「ラッパーの一分」もまだの方いればこの機会に是非是非。

以下、三者三様の切り口で俺のライブ道についてインタビュー受けさせてもらいました。ありがとうございました。
Real Sound
CD Journal
FNMNL

8月5日にBSフジで放送された特別番組『tha BOSS(THA BLUE HERB) special「IN THE NAME OF HIPHOP」』をYouTubeで公開しました。
「続・ラッパーの一分」も作ってくれた川口潤監督による、俺のラッパー人生を駆け抜ける45分。錚々たる面々のインタビューもあり、ありがたい言葉の
数々に俺的にはもう感謝しかないです。金メダリスト平野歩夢君が北京オリンピックの決勝の前に聴いていた曲を明かしてくれるとこ、上がります。

10月、11月はライブは休みです。12月から年末に向けてまた各地で鳴らします。スケジュールはこちらから。
いつも12月29日に東京LIQUIDROOMでやってた年忘れライブを今年は列島5ヶ所で「YEAR END TOUR 2023」としてやります。
以下、前売り発売中です。
12月20日(水) 名古屋 HUCK FINN
12月22日(金) 京都 CLUB METRO
12月24日(日) 大阪 Yogibo META VALLEY
12月26日(火) 札幌 KLUB COUNTER ACTION こちら完売しました。ありがとうございました。
12月29日(金) 東京 LIQUIDROOM
お互いやるべき事をしっかり終わらせて、そこで今年を振り返りつつ、来年に向けてがっつりぶっ飛び遊ぼうぜ。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.10

10月。
9月もあちこち行きましたが、まだ残暑の厳しい所もありますね。こっちはもうすっかり秋です。

夏の間にずっと仕込んでいた制作、ここで収穫です。THA BLUE HERBとしては通算10作目、そして11作目となるLIVE DVDを2タイトル同時発売します。

THA BLUE HERB 「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL (結成25周年記念TOUR 2022)」
昨年秋に行ったTHA BLUE HERB結成25周年記念TOUR。南から北への旅でした。沖縄→福岡→広島→大阪→名古屋→金沢→京都→東京→仙台→札幌→北見。
計11都市、東京と札幌は追加公演もやったんで、計13公演の模様を収めてます。今だったらもう信じられない光景なんですが、全員がマスクして、体を床に
書かれたマス目に置いて、支配してるのは声を上げにくいムード。それはその夜だけじゃなく、世間全体がね。憶えてる?また来るのかな。分からんけどね。
その頃、たった1年前だけど、そんな感じでした。で、そこで俺等自由主義者達が集まったんです。そこで鳴らすのは世に漂う停滞の気運を余裕で蹴り飛ばす
25周年特別セット。上がらないわけない。構っちゃいない。俺等、底に生き合わせた皆、これまでと、そして何よりこれからしか見えていない。熱いっすよ。
THA BLUE HERBの長い航海で、その前進を妨げる世の趨勢から来る障害は沢山あった。レコードが売れなくなる、CDが売れなくなる、シスコが倒産する。
今回のコロナ禍も中々のもんだった。でもこの映像観てるとね、俺等、あなたを含んだ俺等にとってはね、お互いの想いを煽り焚き付けて結束させるもので
しかなかったんだ。不要不急と呼ばれ、引き離された後の再結集を超楽しんでる。1998年の曲、2020年の曲、その間の変化をも隠さず高らかに共鳴してる。
いつかどこかで合流してきた皆、THA BLUE HERB自身のノリを尊重してくれて、THA BLUE HERBの表現を伸ばしてくれてる。受けるTHA BLUE HERBも
そんなオーディエンスに応えたいという気持ちが溢れてる。あなたが俺等に感じさせてくれる。俺等が本物だと。それがタイトル。よろしくお願いします。

THA BLUE HERB 「続・ラッパーの一分」
今年の5月31日に東京リキッドルームで行なった、tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」のリリースライブの模様を収録。こっちもまた壮絶で、いつもの
THA BLUE HERBのライブとは違って、この夜はラッパーが俺以外に5人来ててね。各々歳やキャリアの違いはあるけどさ、誰もが友人であり、ライバルでも
あって、本番前は緊張感が楽屋中を支配してた。「一分」とは、それ以上は譲る事の出来ない名誉や面目って言ってさ。皆、それで生き抜いてきて、が故に
混ぜるな危険でもあって、全部独りでやり切る事はある意味簡単で、でもそれじゃ起こらないケミストリーは確かにあってね。こっちも熱いぜ。俺と各々との
距離感、関係性、そこが見もので、普段は観られない画です。各々と良い曲を創りたい、良い時間を過ごしたい、これはアルバム制作時も常に俺の中にあり、
そこを何よりも大事にしてきた。5人のパフォーマンスも五者五様の表現で、個性、これは上記の「一分」そのものなんですが、それがこの夜のライブの質を
俺独りでは出来ない高みに引き上げてくれている。そして5人が去った後、俺とDYE、いつもの2人に戻った後、そこからもう1度構築していく。客演頼みじゃ
なく俺等自身で終わらせる。しかもいつものTHA BLUE HERBの上げ方や終わり方じゃなく、あくまでtha BOSS名義、「IN THE NAME OF HIPHOP」の世界、
これでやり切る。その意思、意地、クライマックスはここだぜ。更にオーディエンスの理解や上がりも流石ホームリキッドです。ゲストに対する礼、勝手に
誇らしくもあった。今作に日本のヒップホップ云々を背負わせる気はないんですが、これは俺のヒップホップの1つのゴールです。よろしくお願いします。

共に店頭発売は10月18日(水)。値段も共に4,500円(税込)。
10月10日(火)からこっちのオンラインショップで先行通販やります。通販特典で商品対1でステッカー付けます。よろしくお願いします!


そしてこちらも本日情報解禁になりました。THA BLUE HERB「YEAR END TOUR 2023」開催決定です!
毎年12月29日に東京リキッドルームでやっていた年忘れライブ、今年は名古屋、京都、大阪、札幌、東京でやります。
12月20日(水) 名古屋 HUCK FINN → 本日10月1日(18:00)から先行受付中。
12月22日(金) 京都 CLUB METRO → 本日10月1日から6日間、早割チケット発売。お申し込み方法:メール件名に「12/22 ブルーハーブ 早割希望」と記載い
ただき、お名前と枚数を明記して、METRO ( ticket@metro.ne.jp )までメールをお送りください。
12月24日(日) 大阪 Yogibo META VALLEY → 10月2日から先行受付開始。
12月26日(火) 札幌 KLUB COUNTER ACTION → 本日10月1日(18:00)から一般チケット発売中。
12月29日(金) 東京 LIQUIDROOM → 本日10月1日(18:00)から先行受付中。
大阪はbachoとのツーマン。残りは全てワンマンライブです。京都は前後にDJあります。
年末特有のあの雰囲気の中、今年起こった事、乗り越えてきた事、それぞれ各自で持ち寄って、振り返りつつも、目前の新年に向かっていく、そんなライブ。
まだ時間があるんでね、まずはやるべき事を終わらせなきゃね。しっかり終わらせて集まる、これが肝要です。そして目一杯遊びましょう!


ここからは9月のライブレポート。写真はこちらから。

ITAMI GREEN JAM'23。過去、1度目はコロナ禍で、2度目は台風でキャンセルが続いていたんですが、10周年の節目に遂に参戦する事が出来ました。大企業の
力ってよりは市民、有志、仲間で作り上げていると評判のこのフェス。入場料も実質フリー。これを成立させている労力は計り知れないものがあります。残暑
厳しい伊丹の空、太陽がステージ真正面。機材も暑さで早々ダウン。でも俺の言葉は止まらなかった。何せ3度目の挑戦でやっと来れたからさ。伝えたい事が
次々浮かんでくる。それをアカペラで投げかける。そして受けるお客の気持ちと混ざり合い、お客も気持ちを返してくれる。そんなやり取りがずっと続いて、
皆でがっつり上がった!トラブルあっても、あれはあれで超メモリアルな時間になった。ありがとうございました。大原君、スタッフの皆、お疲れ様でした!

会津。6年ぶり。磐梯山の向こうは札幌からは遠いけど、俺はこの機会をずっと待っていたんだよ。福島空港からの車窓の眺め、米が実ってて、山も空も美し
かった。着いて速攻リハやって、サバイカレーいただいて準備万端。街は昼間は祭だったようで、まだ余韻が残ってて、あちこち賑やかで、その上がりのまま
ライブに突入してきたって感じのお客で、ほんと壮絶な一夜になった。凄かったね~。俺等も鍛えまくってたからさ。何のためにってこの夜のためにだぜって
思いながら、このチャンスは絶対逃さねえって感じで、やりたい音をやりたいように鳴らせた。あの場で何度も言いましたが、俺等も長い事この仕事をやって
ますが、あんなのはいつもじゃないです。励みになりました。乾杯が格別でした。色々とゴチでした。ありがとうございました。HISUI、お疲れ様でした!

遊睦民祭。豊田の橋の下世界音楽祭の仲間達が山形蔵王で敢行した新たな挑戦の第1回目。俺はちょうど1ヶ月前に豊田にも行っててね、そっちもマジ壮絶で、
で、あれから1ヶ月後にまたすぐ同じ規模の祭をやり切ってる皆のエネルギー、そして相変わらずの細部に宿りまくってる美、何より人間の持つ信念、想像を
創造する力に圧倒されました。マジで皆が凄い!開いた口が塞がらないとはこの事です。そしてそんな人間どもの行いを、蔵王の峰々の向こうに確実に居ると
感じられる何かが見ている。それを誰もが何気に感じている。俺の並べ立てた言葉など、たった一言で言い表すが如き、そんな黙示が冷気と共に辺りを完全に
支配してて、焚かれた護摩、火渡り、思い出すとまた意識が遠くに飛ぶ超体験。ありがとうございました。TURTLE ISLAND、火付けぬ組、お疲れ様でした!


10月、11月はライブ休みます。12月のスケジュールはこちらから。1曲贈ろう。

もう1曲贈ろう!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.09

9月。
8月はこっちも暑かった。言うてもツアー先はどこももっと暑かったけど。そこでキープしてる皆のディールにピース。

TBHRから映像作品(DVD)をリリースします。しかも2タイトル同時発売です!

まず1本目。

THA BLUE HERB 「YOU MAKE US FEEL WE ARE REAL (結成25周年記念TOUR 2022)」

昨年2022年の秋に行った我々THA BLUE HERBの結成25周年記念TOURの模様を収録してます。懐かしいですね~。最高でしたね~。はい。最高です。
この頃はまだコロナ禍も終わってなくて、箱のフロアにはマス目があって、そこに各自が体を置き、マスクして、大声を出しにくい雰囲気、あの頃です。
ライブハウスでもクラブでも大勢で集まって音楽を聴く事が不要不急の行為になって、そんな非日常がいつしか日常になって、そんな時に俺等はツアーを
敢行したんです。25周年記念。20周年はあの台風直撃の東京日比谷野音に全国から皆に来てもらってたんで、ここは俺等が列島各地に体を運びたいって
思っててさ。今回の最南は沖縄那覇。そこからスタートして列島北上する旅。福岡、広島、大阪、名古屋、金沢、京都、東京。東京で2回やって、仙台、
そしてホーム札幌に帰ってきてここでも2回やって、そしてファイナル北見まで計11都市、全13夜の模様をお送りします。北見で俺等のMVや映像関連を
やってくれてるMarioWorksがツアーに帯同してくれてて、そこで撮りためてた映像で構成されてて、それはもうすぐ1年前になる日々なんですが、まあ
楽しい日々です。このツアー、25周年特別セット、全てO.N.Oによるオリジナルトラックで演ってて、そこには1998年の曲と2020年の曲が同居してて、
過去から未来、未来から過去、25年間という我々の旅、その深層、そしてその無事。それをいつかどこかで合流してきた皆とがっつり分かち合ってる。
そんな旅。良いですよ。もう今は26年目の秋ですが、過ぎ去ったこれもまた俺とあなた、俺等の歴史に残されるべき映像です。よろしくお願いします。

そして2本目。

THA BLUE HERB 「続・ラッパーの一分」

こちらは一転、超最近。5月31日に東京リキッドルームで行ったtha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」のリリースライブの模様を収録。まだ記憶にも
残ってる、あの巻き戻して追体験したいと俺もステージ上で言っていた、あの夜です。ソロの前作「IN THE NAME OF HIPHOP」と4月に出したばかりの
「IN THE NAME OF HIPHOP II」の楽曲を中心に作ったセット。これもまたいつものTHA BLUE HERBのライブセットとは違い、相当レアです。定番曲が
作り出す雰囲気とは違ってて、が故のスリルもあり、何より新曲を鳴らしたいからやるライブなんで、皆で必然的に予定調和から逸脱しつつ進んでいく。
でも、それでも、そこは俺等のホーム、リキッドルームとオーディエンス。皆の理解に上げられて、そこにPAの解像度と照明の力も的確に混ぜ込んで、
気付けばいつもの調和にきっちり辿り着いてる。最高っす。そして、そこまでの長い道すがら、次々現れてはその人にしかない言葉の楔を打ち込むゲスト
ラッパー達!JEVA!SHINGO★西成!YOU THE ROCK★!ZORN!Mummy-D!地元もキャリアも皆違うが、皆が持ってる、それが「ラッパーの一分」。
「一分」とは、それ以上は譲る事の出来ない名誉や面目。それを存分に魅せてくれてます。意地の塊、ラッパー。そこにいるのは皆が皆、超強力な個性と
共に生き抜いてきた修羅ばかり。対峙するtha BOSS。どこに夜の頂点を持っていくか。どこで決着とするか。勝ち負けでしか分けられない昨今のシーン
とは違う矛の納め方。皆で笑って別れるという命題への筋の通し方。これです。俺はこれです。俺はこうやる。その一部始終。よろしくお願いします。

共に店頭発売は10月18日(水)。値段も共に4,500円(税込)。

10月10日(火)からこっちのサイトのオンラインショップで先行通販やります。通販特典で商品対1でステッカー付けます。

今は編集作業大詰め。片やTHA BLUE HERB25年目の到達点であり、コロナ禍を生き残っての安否確認も兼ねた久々の大集合。そしてもう片や俺自身の
ラッパー稼業の間に出会ってきた友人とも好敵手とも最早兄弟とも呼べる男達との宿命の1つの決着。共に同じラッパーとDJ、つまり俺とDYEでやってる
けど、どっちも違って、どっちもチャレンジしてて、で、目指す場所は同じ。何度も昇って行く。生き合わせた皆で。必見です。よろしくお願いします。


ここからはツアーレポート。写真はこちらから。

東京、新宿。真夏ツアー初日。照り返し半端ない新宿を歩き、辿り着いた今宵の舞台、ANTIKNOCK。入った瞬間にここで繰り広げられてきた狂乱の夜が
想像出来たんだ。ここで演ってみたかった、そして今日をここにした自分が間違ってなかったって改めて思ったね。対バンはROCKY & THE SWEDEN。
メンバーと挨拶。初対面あり、色んなとこで会ってた戦友ありでワクワクが増す。俺等が先攻。東京は最近ワンマンばかりで、それも勿論良いんですが、
こういう混ぜたらどうなるかって感じのブッキングも好きでして。そこで実力が問われる部分も大いにある。初見のお客も多くて、自分は何者かっていう
所から最後は笑って着地。ありがとうございました。後攻のROCKY & THE SWEDENも轟音鳴らして大立ち回り。最高酔えました。関川君お疲れさん!

東京、渋谷。翌日はワンマン。舞台は7年ぶりのWWW X。5月末のソロアルバムのリリースライブから間もそんなに空いてないので、この日のセットは
また大きく変えて挑みました。新旧客演からの選曲、そして戦後78年の夏でもあるし、その辺の心情も盛り込んだ32曲。起伏、明暗、陰影に富んでて、
鳴らしてみないとどうなるか分からない部分も残して本番。それは何度もやってる街だからこそ出来る、そしてやっておくべき挑戦でした。全幅の信頼を
寄せている東京のオーディエンス相手ってのもあって、俺もいつもより饒舌で、ここ最近思ってた言いたかった事は全部言えた。久々のWWW Xでしたが
アットホーム感すら最後はあったね。灼熱真夏の一夜、皆でパーティーを派手にメイクしてまた近づけた。ありがとうございました。山田お疲れさん!

沖縄、那覇。昨年の25周年記念ツアー以来のこの街のホームOutput。街には台風の爪痕が残ってて、ちょっとでも日程がずれてたら開催すらも危ぶまれた
状況なのが解ったよ。それでも、皆が復旧で大変な時期にも関わらず大勢集まってくれた。ステージ出て行ってあの歓声の出迎え超上がったよ!この夜は
tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブのラストで、各地で何度も破壊と再生を続けてきたセットもついに最終形が完成。それの散り際
って事で、こっちも後悔を残したくないんで全開で鳴らさせてもらった。そしてそれは壮絶でした。受ける皆のテンションも終始高くて、150分があっと
いう間だった。ありがとうございました。終演後も熱気冷めやらぬホーミー達との乾杯と談笑が最高でした。またやろうぜ~。上江洲、濱里お疲れさん!

福岡、天神。真夏ツアー最終日。6年ぶりにKIETH FLACKに帰ってきた。もう何度目なんだろう。幾つもの夜を越えてきた。昼のこの暑さだったら夜の
ステージ最前線の灼熱は容易に想像出来た。競演する地元の強者達が続々リハに集まってくる。皆が仲間でもあるけど、緊張感も携えていた。もう最高。
まずは肉を喰う。そして箱へ。MANTIS×ELIAS×MAHINA APPLEのライブ。3人の心もパフォーマンスもそしてお客も開いてて、超良い雰囲気だった。
からの俺等。どれくらい演ったんだろう。ただただ夢中にいた。MANTISと創った「SOMEDAY」も2回。長丁場、それもハードな表現を受けてくれて、
おかげさんとしか言いようがない夜。ありがとうございました。終わってからはお楽しみのキースで朝までの呑み!最高でした~。HIKKYお疲れさん!

9月はライブ3本。どこも超楽しそうです!10月、11月はライブ休みます。

1曲贈ろう。
祝ヒップホップ50周年!それを記念したニューヨークのヤンキースタジアムでのライブをずーっと観てた。俺のヒーロー達が大勢いて、皆が熱かった。
この曲でKOOL G RAPが出て来た時は泣きそうになった。ヒップホップで泣きそうになったの久々。俺もラッパーになった。ヒップホップありがとう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.08

8月。
夏の盛りですね。こっちも毎日暑いっす。ニュースでは各地猛暑で過酷な状況にもなってるみたいで、皆、元気かい?お互い乗り切ってまた会いましょう。

本日、tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」から7本目のMV「MUSIC IS THE ANSWER」を公開しました。今回は普段の俺の生活そのままな感じの曲で、
レコ屋行って、バーやライブハウスやクラブ行って、好きな音楽を追い求め、そこから生きていくヒントをもらって、それを音楽に返す、そんないつもの日常を
歌ってます。ビートはgrooveman Spot。彼、ビートも無論ですが、アレンジ、サンプルの処理など、同じミュージックラバーなのが解るその仕事っぷりでして、
作業も早いし、的確だし、真のビート職人です。MVの監督はYOUNG CHILD氏。dj hondaさんとの「SEE YOU THERE」以来となる仕事で、彼もまた彼しか
ないグルーヴを持ってて、一緒にレコ屋を回っての撮影、からの編集、今回も楽しかった。両氏、そして撮影に協力してくれたお店、ありがとうございました!

ここからはライブレポート。写真はこちらから。

釧路。昨年の暮れにライブ入ってたんですが、大雪で交通網が乱れて辿り着けなかったんです。そこから主催のゲンタとずっとこの日に狙いを定めてきて、遂に
実現したリベンジマッチ。短い道東の夏。天気は雨で涼しかったけど、人は熱かった。舞台は初となるmisty。仲間達で大事に作ってる箱ってのが入った瞬間で
解った。釧路は9年ぶり。9年も経てば人も入れ替わる。昔は凄かったなんて最悪。俺等は今が最高なんで、やる気満々。コミンで美味いカレーをいただいて、
さあ本番。灼熱のステージ最前線でしたね。新旧織り交ぜたこっちのセットにも、皆が終始上がってくれて久々のカムバックをド派手に飾れました。ライブと
同時進行していたゲンタの画も堂々完成。
その場にいる全員で作った時間、ほんと酒も会話も進みまくりで至福が極まってました。ありがとうございました!

札幌。前夜の釧路で力をもらって特急おおぞらでホームに帰還。tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブ札幌版。前売り完売。舞台はSOUND
CRUE。いつものライブセットからこの日は大きく変えて、ニューアルバムの楽曲中心で挑みました。住んでる街、いつもの仲間、積み重ねてきた時間、札幌で
しか鳴らせない、語れない曲もあり、それ等がどう機能するかも分からない、予定調和ゼロの緊張感もあったけど、挑戦こそが俺のオファーの条件ってノリで
突破した。その雰囲気はお客の側にも感じられて、1曲毎じっくり聴き入ってる印象の序盤、そこから徐々に打ち解けていって、皆で上がっていく後半、最後は
笑顔になってる。そんな展開が超スリリングでこっちも只々夢中でした。時間の進みが速かった。やりたかった表現は全てやれた。ありがとうございました!

焼來肉ロックフェス2023。野外、ライブ、そして焼肉。この3つで楽しもうって楽しいに決まってるよね。前から噂は聞いてたんですが、ここで初参戦でした。
俺等はMOLLY STAGEの初日のトリ。バンド界隈の顔ぶれが多い中、同時に3つのステージが進行してて、そこからここを選んでくれた人達との40分。メインの
ステージから聞こえてくる賑やかさとはここはちょっと違う雰囲気で、アットホーム感すらもあった。俺もステージから降りて、皆の中に入ってって、周囲を
囲まれながらのライブ。送り手と受け手の境なく開かれた心。地球の中心な瞬間、確かにありましたね。皆の想い、バッチリ伝わってきて、感極まりました。
出番が終わってからはバックステージで久々に会う仲間や友人達と大いに呑んで語って笑った。焼肉、他にも色々とゴチでした。ありがとうございました!

松本。この日はワンマン。6年ぶり。日中の酷暑からの夕立。それでも集まってくれた皆との2時間超えの大立ち回り。最高の上、ありましたね。どこからか、
今日はとんでもない事になりそうって兆しが見えて、一向に下がらない皆のノリに連れられて、あまり行った事のないとこに行っちゃってた。音と言葉だけを
シンプルに鳴らして、別に皆が酔ってる深夜でもなく、それであんなとこまで行けるって、知ってたけど、久々で、俺もちょっと驚いたっす。自信にもなるし
勇気にもなる。お金ももちろん大事ですが、それ以上の大きなものを受け取れました。差し入れも色々といただき、打ち上げでも美味い酒や蕎麦をいただき、
久々の松本を満喫しました。しっかり励んで、あれの上にまた皆で行けるよう頑張る。サニーレコード、連日のサポートにも感謝。ありがとうございました!

8月は前半に東京2本、そこからtha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブ沖縄版、からの福岡天神です。よろしくお願いします。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.07

7月。
北海道、今が最高の季節です。そちらはどうですか?暑すぎてもまた厳しくなっちゃうからね。皆さん体調に気をつけ、元気に遊び、善き夏を過ごしてね。

先日東京と大阪でtha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブを無事終えました。両会場とも通常とは違う「IN THE NAME OF HIPHOP II」に
焦点を当てて組んだライブセットで挑みました。準備も大変でしたが、巻き戻したい瞬間ばかりで、報いの大きい夜になりました。このセット超良いんで、
この2箇所で終わらすのもったいなさすぎなんで、地元札幌と沖縄でもやります。札幌はすでに完売しました。沖縄はまだ売ってます。参加待ってるよ!

tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」から「LETTER 4 BETTER feat. ZORN」のMVを公開しました。
アルバムには客演で5人のラッパーを招いてたんですが、これで全員との曲をMVで発表出来ました。最後はこの男、ZORNです。2020年に「Life Story」に
誘ってもらって、これは続編ってわけじゃないんだけど、今回もビートはBACHLOGICで、監督は飛沫という同じ布陣です。ビートは相変わらず間違いない
BL印の仕事で、映像も飾りを削ぎ落として音と言葉に焦点を絞った作品になりました。ZORNのバースも細部まで完璧。皆さん、ありがとうございました。

toeというバンド知ってる?過去、色んな場所で対バンしてきてね、いつも良い酔いで楽しませてもらってたんですが、この度、お誘いいただきまして、1曲
共に創ったんです。しかも5lackと。両者ともいつかは、と思ってたんで光栄至極でした。俺は今回は1バース担当しただけで、曲のコンセプトや構成など、
大まかな作業はtoeと5lackが進めてて、丁寧な仕事に学ぶ事も多かった。次はライブで鳴らしたいね。デジタルのみのリリースです。こちらからどうぞ!

以前ここで告知していたLITTLE TEMPOとの曲「HOME IS WHERE THE …」も一般発売開始してます。こちらはアナログのみ。よろしくお願いします!

以降、ライブレポートを。写真はこちらから。

tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブ。初日、東京。ホームLIQUIDROOM。今年の正月にソロアルバムの情報公開してから、ずっとこの
ライブに狙いを定めて生きてきた。音楽を無から創る、スタジオで造る。このプロセスも勿論大切、って言うか基本だけど、やっぱり完成した曲達をお客の
目の前で演奏してこその完成なんですね。そこから育っていくとも言えるんで、ここがゴールでもあり、スタートでもある、そんな重要な夜。俺、あんまり
日本のヒップホップ史上とかって物言いが好きじゃないんで、そういう言い方はしませんが、俺というラッパー個人で見ても、長いキャリアでも、俺自身で
蒔いてきた種を全部回収するという意味でも、天下分け目な夜。いくら大仕事を達成しても、いつも前方にそびえ立っていた。頭から離れなかった。歌詞を
覚えるとこから始まって、DYEとずっと準備してた。オープニング、クライマックス、そして終わり方、普段のTHA BLUE HERBのライブとは違うセットで
挑みました。加えて客演陣もこの日は全員集合。皆が百戦錬磨のラッパー達で、俺等の表現の一部としてセットに配置させてもらう事は、光栄でもあるが、
プレッシャーや緊張感も今まで感じた事のない種類のものだった。当日券ちょっと出してめでたく完売。終わって振り返ってみれば、多くの不安などは全て
消え去っていて、いつもの理解のあるオーディエンスのおかげで、トラブルもなく、忘れられない一夜になった。160分。至る所に奇跡的な光景があった。
長いキャリアでいつかと呼んでいたその日、やりたかった事は全てやれた。残ったのは報いだけ。今日現在、あれ以上はない。ありがとうございました!
2日目、大阪。初となる堺。昔から行ってみたかった箱、FANDANGO。この日は雨。それも災害級の雨って前情報。東京から向かってる途中にも既に各所で
交通網が寸断された報せもあり、大阪中心部から堺に行く手前の大和川にも氾濫の危険が迫っているってニュースもあり、正直、開催出来るのかすら危うい
状況だった。開場前には電車も止まる。お客が会場に来る事すらままならない状況でお店の方々と協議。開催はするが、来れない人達の方が多いだろうとの
見立てで払い戻しも実施しつつ、でも、ライブは敢行すると決定。後はその時を待つ。俺は30人位でも来てくれればオッケーと思ってたよ。それでも奇跡を
残すつもりだった。開演。大歓声が迎えてくれた!ずぶ濡れになって、歩いてまで来てくれてた!超感動したよ。想いが、それを追って言葉が溢れてきた。
よく集まってくれた。それに尽きる。後はやるだけ。おう、やるしかねえよな。皆の熱意を無駄にはしない。任せてくれ。演奏の質は完璧。退路絶った皆の
上がりも最強。客演陣もこの日は3人。皆、ベストな仕事。東京に続き、この夜もまた違う意味での忘れがたい夜になったね。あの日あの街で、あれほどの
悪条件を超えて、集まれた皆でがっつり楽しみ切った。ったく凄え奴等だよ!おかげでやり遂げられた。あれもあれ以上ない。ありがとうございました!

しゃけ音楽会2023。地元札幌で開催。俺等は初日のトリ。外の街から来る音楽家がずらりと並ぶフェスとは違い、俺等の他にも札幌、北海道のバンドが沢山
ブッキングされていて、それだけでももうそこには主催チームの想いが強く現れていて、それは出演者やお客さんにもちゃんと伝わっていた。別に大規模で
商業化されたフェスも俺は好きで、よく出る。だけどこうして少人数で手作りで、こだわりを大切に育てやってる人達も全国にいて、そういう人達と過ごす
時間と場所はどこも華美ではないけれど、音楽が真ん中にあって、俺も受け取るもの、気付きが多い。その日の札幌は天気も爽快で、大人も子供も皆の心が
開かれていて、着いた時点でここは特別なパーティーなんだってすぐに判った。一語一句一音がここ札幌から生まれた音楽だし、仲間も家族も親戚も友達も
いて、特別な舞台だった。60分全身全霊でやらせてもらいました。最初から最後までずっと皆に上げてもらって、別れ際は笑顔になってもらって、思い出す
全ての瞬間がホント愛おしく嬉しかった。そして安堵もしました。お疲れ様でした。あの場が末長く続いていく事を願ってます。ありがとうございました!

7月はライブ4本。
昨年末に大雪で中止になった釧路、そして地元札幌ワンマン、初出場焼來肉ロックフェス、そして松本ワンマンです。以降も東京、沖縄、福岡と続きます。

1曲贈ろう。
「共にいよう。良い時も悪い時も、楽しい時も悲しい時も」。この「悪い時も」「悲しい時も」ってとこ、ここだよね、ここ。オリジナルはアルグリーン。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.06

6月。
こちら札幌も清々しい天気が続いてます。そちらも夏が近づいている事でしょう。野外で音楽もバッチリな季節ですね。今しかない今を楽しもうぜ。


ILL-BOSSTINOのソロプロジェクト、tha BOSS名義での2枚目のアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」。おかげさんで売れてます。ライブセットにも
組み込んでまして、来て観てくれた人なら解ってると思うけど、どれも最高に機能してくれてる。これからずっと歌い込み、いよいよ自分の肉体と心と
一体化していく。これまでの自分の曲達と混ざり合い、やがて俺の人生そのものになっていく。自分で演ってて思うけどさ、マジで良い曲ばかりだぜ。

5月もアルバムからMVを2本発表しました。

まずはこちら「DEAR SPROUT feat. YOU THE ROCK★」。幼稚園児150人と一緒に撮影しました。当初はどうなる事かと思ってましたが、思い切って
始めてみたら最高に楽しい1日になりました。俺とユウちゃん、決して褒められた大人ではないかもしれないけれど、ま、修羅場は抜けてきてるから。
先生や教科書は教えてくれない世の中の渡り方、これがヒップホップ。漠然としたイメージを映像で具現化してくれた監督、スタッフの皆に感謝です。

もう1曲はこちら「STARS feat. JEVA」。曲中のJEVAのリリックでも語られているあいつのバックグラウンド、それは俺が生まれ育った所とも似てて、
お互いのルーツを歌うというコンセプトもあったからさ、ここはあいつの地元で撮りたくてね。昨年夏に四日市に行ったんです。超暑かった。元々俺、
四日市の街の雰囲気が好きだったから、念願叶った感じでした。協力してくれた地元の仲間の皆、ありがとうございました。MarioWorksグッジョブ!

まだまだ色々と仕込んでるんで、引き続き楽しんでください。


ここからはライブレポート。5月31日のソロアルバムのリリースライブの模様は来月ここで。既にTwitterでは速報出してます。写真はこちらから。

伊勢。コロナでの中止を経て7年ぶり3回目の帰還。舞台は前回に続いて都天眞堂。前日に着いて、仲間と再会、美味い鰻をいただき、準備万端でした。
競演は竹原ピストル。こちらも久々の再会。個人的にライブが観れる事も楽しみでした。俺等が先攻。前売り完売。やる気満々なお客と、竹原ピストル
目当てっぽい感じのお客が半々くらいかな。オッケー。始めよう。出来る事など限られてるが、この夜をきっかけにする気合もありました。あれが俺等
THA BLUE HERBです。最後は喝采いただき、竹原ピストルを待つ。相変わらずのリリカルなライム巧者。完全にラッパーです。俺にはないものを一杯
持ってるラッパー。互い60分で一夜を分け合えるラッパー。そうはいません。また多くをもらいました。乾君、仲間の皆、ありがとうございました!

名古屋。昨秋の結成25周年ツアー屈指の夜を共に作り上げたオーディエンスとホームJB’Sで再会。あれはあれ以上ない奇跡とかじゃなく、こっち的には
過程でしかないって事を証明するために帰ってきた。競演ももうここで何度も夜を過ごしてきた凄腕達。開場がいつもより早かったけど、オープン時の
行列でこの夜の成功を確信したよ。もう1曲目から、そうそうこれこれって思ってた。煽り煽られ、怒号と悲鳴が響く中、解像度の高い言葉が皆の心に
浸透して行くのが見えてた。結果100分完全に殺り切った。YUKSTA-ILLとの「HELL’S BELLS」、そしてここで初公開、JEVAとの「STARS」、共に
バッチリだった。更新成就。ありがとうございました。終わってからも新旧混ざった仲間達と美味い酒を呑み、大いに笑った。阿部ちゃんお疲れ様!

滋賀。膳所にある老舗、CLUB MOVEの26周年。俺等も26年目なんで、同期生です。7年前にも行っててね、またコロナやら何やらを乗り越えて帰って
来れて嬉しかった。天気も天晴れ。琵琶湖も輝いてました。京都から2駅とかでこの落ち着きはまた良いもんですね。ただ言うてもここは滋賀、俺等は
何度も来てる。数々の灼熱の夜を経て今日がある。今回も完売御礼。かなりの接近戦。気付けば2時間くらいやってた。ド派手に大爆発も良いけどさ、
俺はあんな感じのライブも好きなんです。言葉への理解が各々の気持ちの深いとこにある、皆の人生と結び付いてる感じ。そうなったら大騒ぎにはなら
ないよね。ああなる。ボリュームもあえて大きくせず、じわじわ沁みて行く、繊細な魂の会話でした。ありがとうございました。梅ちゃんお疲れ様!

赤磐。岡山市は何度も行ってたけど、ここは初でした。事前の情報も少なくて、どんな所、どんなパーティーなのか、全く分からないままに身を任せて
はるばる辿り着いたのは、慣れ親しんだ都市の快適さとはまた違う、俺の知らなかった心の安寧の地でした。これはヤバい、これは楽しい事になる、と
着いた瞬間に感じました。スタッフも演者もお客も続々集まって来るけど、皆がただもんじゃない雰囲気出しまくってて、ワクワクが止まらなかった。
上空には満月。DYEとセットをその場の空気に合わせたものに組み替えて挑んだ60分。俺も相当熱くなれました。行った事がない向こう側を垣間見た。
良い経験させていただきました。俺の世界もまた広がりました。そしてそれはまだ開きっぱです。領司、そして仲間の皆、ありがとうございました!

鳥取。ホームLOVE FLASH FEVERに1年ぶりに帰ってきた。この夜は山陰の若いラッパーも一緒でした。何歳?って聞いたら高校卒業したてだって。
良いね。俺なんかよりも全然早くラップ始めてる。俺より凄くなるね。言うても今日のとこは俺がメイン。まだ俺。いずれは追い抜かれてってしまう。
出来る間にがっつりやっとく。75分の予定が90分。言い残し一切無し。終わってから観れたLONG TALL SALLYとあの若いラッパー達のライブが最高
でした。輝ける未来が眩しかったぜ。俺にもそんな時はあった。ラッパー人生も、GWツアーも長い道を経てきたね。鳥取ではオフを長めにもらって
ゆっくりと過ごせました。あちこち案内してくれて、色々話せて、ずっと楽しい時間でした。桝田君、あっ君、仲間の皆、ありがとうございました!

姫路。GWツアーの大一番、bachoとのツーマン。しかもここは11年ぶり。かつては頻繁に行ってたけど、気付けば久々になってたね。でも蓋を開けて
みれば、会ってなかった時間があの夜に俺等を一気に近付けた。俺等とbachoの演奏の質ももちろんそうだったけど、何より皆の想いが最初からずっと
爆発してた。いやはや凄え夜だった。やったね。皆で作った。こっからまた何かが始まる、そんな予感とワクワクが満ちていた。最後に演ったbachoと
のセッションも初めてやる緊張感がたまんなかった。最初が1番良い。ステージから見た皆の驚きの表情、押し寄せる熱、そしてあの合唱、あれは俺も
ずっと忘れないだろう。ありがとうございました。昔からの仲間も元気で、各々で人生を進めてて嬉しくなったよ。bachoお疲れ!引き続きよろしく!

弘前。GWツアーのゴール。4月末に札幌を出て以来3週間の長旅を経て辿り着いた俺等を、夕陽に霞む岩木山の変わらないシルエットが迎えてくれた。
前入りだったので仲間達と合流して飯を食う。皆、昂ぶってるのが伝わってきた。だよな。俺もだぜ。舞台はKEEP THE BEAT。街は変わっていくけど
音楽を聴ける場所を残そうとする気概がしかと建っていた。続々と集まってくるオーディエンス。地元のDJですっかり熱くなった会場。では始めよう。
久々ってのもあったし、俺等もツアーで鍛えまくってたのもあったし、初っ端から1曲1曲、皆で最高を更新していく。最後が皆で良かった。今の俺等を
存分に観てもらった。終わってからはもうずーっと弘前のもてなしにすっかり甘えまくってしまった。たいすけ、青木君、ありがとうございました!

CRAFTROCK FESTIVAL '23。初めて行ってきました。太陽の下で色んなクラフトビールをタップで呑んで、ライブを観て、そんなの楽しいに決まって
るよね。俺も客で行きたかったよ。言うても与えられたのは野外ステージのトリ。了解。呑んでる場合じゃねえな、しっかりとやらねえとな。気合い
満々でステージ出てったら、ずっと向こうまでお客がいて、既に超上がってた。俺もそれ見てこれは絶対イケると思ったよ。そっから50分、一気に走り
抜けた。皆、ほんと良い顔してた。投げかける一言一言へのリアクションがダイレクトに伝わってきた。周りはバンドで俺等初出場でもしっかり言葉を
残せて安堵しております。終わってから、色々ビール呑んで、どれも美味くて、ライブの余韻も半端なく、良い酔いでした。ありがとうございました!

福島。8年ぶり。ABSORBの21周年。この8年色々大変だっただろうけど、新たな顔ぶれも増えてて上がったよ。皆でタイ料理を食って、近況を話して、
NEOへ。この夜は地元の音楽家も大勢出る。早い時間から賑わってる。こりゃ祭だな。さすが周年って感じのカオス感もあったね。シリアスにじっくり
聴きたい人には随分賑やかな環境だったと思う。でもこういう夜もある。めでたい宴だ。コロナ明けでまた街に人が戻り始めたタイミングで、皆で集ま
れて、俺等の音楽もそこに混ぜてもらって、ああやって大騒ぎして、乾杯出来て、周年に花を添えられたなら何よりです。遠くから来てくれてた人も
多く、ライブ終わりに色々伝えてくれて、俺は報われていました。ありがとうございました。福島、いつも皆の安寧を願ってます。奈緒、お疲れさん!

夏に向けてもあちこち行きます。地元札幌は2本。しゃけ音楽会とソロアルバムのリリースライブ。札幌で野外で演るの久々だね。俺等の野外超良いぜ。
アルバムリリースパーティーは、東京と大阪に続いて「IN THE NAME OF HIPHOP II」を基盤にした特別セットです。どちらもご参加お待ちしてます!

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.05

5月。
日差しがポカポカとあったかいね。今はGWツアー中。各地、どこもかしこも人が集まれて、一緒に音楽を聴けて、踊ったり、歌ったり、待ちに待った春ですね。

今年の元日に発表して以来、長きに渡って色々と仕込んできましたが、無事に先月、俺、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクト、tha BOSS名義での2枚目のアルバム
「IN THE NAME OF HIPHOP II」を発売する事が出来ました。


共に曲を創ってくれた皆、ビート、言葉、皆の間違いない仕事が、俺の心を揺さぶり、内なる力を大いに引き出してくれました。ありがとうございました。

アルバム完成までの工程、透明な音や言葉が最後にCDになるまでには多くの腕利きの仕事が介在しております。今回もありがとうございました。

ポスターを貼らせてくれた人、俺の代わりにポスターをまいてくれた人、SNSや口コミで情報を広げてくれた人、今回もありがとうございました。

MV第3弾「STARTING OVER」公開してます。feat. Mummy-D!既にインタビューや対談などで制作への経緯は語られているのですが、長い時間を経て、生きて
ここまで来れた事に、そしてもう既に世に在る曲、映像に触れる度に、何度でも感慨深さが込み上げてきます。D君の記憶違いも確かにあったにせよ、俺の思慮が
浅い言葉があったのも事実でして、俺のハングリーさと言ってしまえば許されそうな気配があるのがヒップホップですが、だがそれはまた片一方から見れば単なる
傲慢さでもあり、その2面性にまで想いが至り、それを直視し、こうしてハッピーエンドまで辿り着くにはここまでの時間がかかったという事です。当事者2人で
共に言葉で表し、内心を曝け出し、その先に行こうとする意思を同じ曲として昇華出来た事は奇跡っす。やった後に思う。チャレンジして良かった。皆がそこに
込めた意味も意義も理解してくれて、各々のヒップホップの中に置いてくれて、上がってくれて、とても嬉しいです。報いで満たされています。ありがとう。

インタビュー、色々な人に話を聞いていただきました。ありがとうございました。
CDJournal
Real Sound
FNMNL
SPICE
ナタリー(D君との対談もあります)
Mikiki
BLACK FILE(OMSBとの対談)

アルバム出したら、次は演奏です!5月31日東京LIQUIDROOM、6月2日大阪FANDANGOで「IN THE NAME OF HIPHOP II」に特化したセットでライブやります!

こちら2015年に出した1枚目のソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」です。未聴の方は是非。

全ての曲達は俺の手を離れ、皆の元に旅立って行った。改めてここでその内容に付け足す言葉は、ない。ラップしてるリリックが全てです。楽しんでください。


ここからはツアーレポート。伊勢と名古屋は来月分に載せます。写真はこちらから。

東京。渋谷QUATTRO。eastern youthが待ち構える極東最前線。長年に渡って声をかけてもらってたんだけどタイミングがずっと合わなかった。でも、この夜のため
だったんだな、と思える1日になった。昨年4月の大阪でのeastern youthとの初ツーマンで距離が縮まって、俺と吉野さんなんて時期こそ違えど同じ街に住んでいた
事も判明して、乾杯が進んで、次は極東最前線でって別れた。そっから1年後の約束の夜。先攻は俺等。極東最前線は101回目。初めて観るって人も多いと思って
いたけど、俺は勝手に絶対伝わると信じてた。鳴り響く喝采、世界が輝いてた。ありがとうございました。からのeastern youth。オーディエンスとの信頼関係含め、
いやはや、壮絶でした。先輩が元気どころか、死力尽くして突破しようとしてる姿を見られるのはもう滅多にない。俺もまだまだ行ける。次はいよいよ札幌で!

茨城県結城市。古い風情が残ってる街全体を使って行われた結いのおと。今年で10周年。街自体も初めて行ったんですが、昼間に着いた時点でもう雰囲気最高で、
天気も良く、人も良く、俺あたり速攻で上がっちゃったね。食べ物、飲み物、どこもセンスの良さを感じさせるお店ばかりで、早速あちこち歩いてました。これは
完全遊びでまた来たいね。日本、善いとこあるね。道々で多くの方々に声をかけてもらい、色んな街から来てた人達との交流も楽しかった。ライブは今年初となる
野外。出番はトリ。新旧織り交ぜて60分やらせていただきました。子供連れも多かったんだけど、親の皆のシリアスな眼差しが最高だったよ。俺とあなたの世代の
サウンドトラックだ。あなたなら解ってくれる。そう想ってこっちはやってたよ。ありがとうございました。イベント共々、街、人生、更なる発展を願ってます。

広島。この街のストリートの源流、MISERYの30周年。大ボスのガイさん、成子さん、周りの仲間達のヒロシマに対する向き合い方、結束、深い愛が大好きでね、
その記念すべきお祝いの場にいれる事が光栄で嬉しかった。しかもお祝いは1週間、ずーっとライブ。居並ぶのは日本のパンク、ハードコアの説明不要な強者達。
昨秋の結成25周年ツアー以来のCONQUESTへの帰還。前夜に行くと既に4日目、特別な空気がそこにあった。俺等は5日目。対バンは北九州から惡AI意。同世代で
共通の知り合いも多くリハの段階で良い感じにリンク出来た。俺等は後攻。惡AI意の轟音の余韻が残るステージ。灼熱の接近戦だったね。何とか生き残った。皆で
共に笑って終えられて安堵してます。ライブ後もDJ DIETの音で揺れながら美味い酒を呑んだ。会話も笑いも尽きず、最幸な宴でした。ありがとうございました。


長年の盟友、LITTLE TEMPOと1曲創りました!彼等のアルバム「LOVE MAX」 聴いた?これは去年ずっと車で聴いてたね。マジで雨の日でもこれ流してたらさ、
天気が暗くても心がウキウキするサウンドが満載でね、個人的にも大好きだったんですね。その後、そのアルバムに入っている1曲に新たに言葉を載せて欲しいと
いうオファーをありがたくももらいまして、昨年暮れにじっくりやっていたんです。アナログ12インチのみですが、自分で言うのもアレですが、っていつも自分で
言ってますが、これ、良いよ。長年の繋がり、乾杯や会話、重ねてきた別れが純度の高い1曲に結実してます。アルバムもオススメです。現在予約受付中!

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.04

4月。
さあ、ここに旅立ちの季節がやって来た。ここで再び大きく羽ばたくために、俺は2019年からずっと準備してきた。やるべき事は全てやって、ここに至った。

俺、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクト、tha BOSS名義での2枚目のアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」がいよいよリリースです。

全15曲収録。トラックリストはこちらから。

CD、ダウンロード、両方で発売します。
CDはインストCDを加えた2枚組の限定盤と、通常盤の2種あります。

CD購入の方には初回特典としてアルバム未収録曲が入ったCDが付きます。こちらは付かない店舗もあるので要確認です。

CDの通販先行発売が4月5日(水)から。上記初回特典に加えて通販限定特典でステッカーが付きます。数に限りがあるので欲しい方はお早めに。
CDの店頭発売、ダウンロードの発売は4月12日(水)からです。

先日アルバムからのMV第2弾「SOMEDAY 」を公開しました。feat.のSHINGO★西成、そして監督のKUROFINに多大なる力を借りながら、西成の街を舞台に完成
させました。曲自体はいつもの俺等の会話そのもの。片意地張らない自然な感じに仕上がってます。ただ、やはりそこはSHINGO★西成。ユニーク極まる言語感覚
プラス彼にしか言えない生き様が滲む金言が最高です。ビートは福岡のMANTIS。こちら1999年以来の長い付き合いですが、遂に一緒に曲を創る事が出来ました。

アルバムのCM、第2弾公開しました。第1弾もまだの方いれば何卒。

5月31日東京LIQUIDROOM、6月2日大阪FANDANGOで「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブやります。今はアルバムの制作が終わって、発売に向けた
色んな仕込みの最中ですが、そろそろ今度はアルバムの曲達を人前で表現する、つまりライブに向けた日々が始まる。しかと演ってみせます。チケット発売中。

そうそう、今回のは「Ⅱ」でして、2015年に「Ⅰ」をリリースしてるんです。こっちも最高っすよ。未聴の方がいれば是非。


先に2019年からと書きましたが、THA BLUE HERBの5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」のリリース後、すぐまたリリック書き始めた時が実質このアルバムの
クランクインなので、元々ここまで時間かけて創ったりしないんですが、随分長い時間かかりましたね。その間に起こった事、そう、コロナがありましてね。まだ
収束し切ってないんでアレですが、この数年間はほんと久々にっていうか、生きてきた中でもそうない状況でしたよね。誰もが、ね。一瞬でも先が真っ暗な状況に
なったのは事実だし、生きるか死ぬか、自分が始終そこにいたって事はないけど、それでも同じ時間に最前線にいる医療従事者の事とかを思うと、ほんとマジ大変
厳しい状況を生きてきたわけです。誰もが。そして、幸運にも生き残ったんです。俺とあなたが。今を生きてる誰もが。そんな時代。その間に創っていたんです。
私、札幌のBOSSのコロナ禍3部作。俺のまだ短いキャリアの中でも、長く感じられた、後々語り継がれるであろうそんな時代。俺はTHA BLUE HERBの「2020」、
dj honda × ill-bosstinoの「KINGS CROSS」、で、今作、tha BOSSの「IN THE NAME OF HIPHOP II」を残す。いつであっても、それがやるべき時ならやる奴はやる。

とかく参加メンバーの字面の豪華さが耳目を集めますが、ここまではイントロ。イントロでも十分楽しんで欲しかったし、楽しんでくれたとも思う。だが本番は
こっから。皆に届けたいのはそんな皆と創った音楽です。俺とビートメイカー、ラッパーの俺とラッパー。共に同じタイトルを分かち合いながら完成させた音楽。
それ等は1つの大きな仁義のもとに。そう、ヒップホップの名のもとに。これが拘りです。1曲目、CARRECのビートがドラム全出しになった瞬間から最後まで、
そこまで行ったなら特典CD、Yotaroのビートのフェードアウトの消え際まで。俺はそこで待ってるよ。道中楽しんでください。皆のヒップホップの名のもとに。


3月はライブ2本。写真はこちらから。

福岡。昨年の今頃も行ってた。天神grafでのRe:Road。まだ慣れ親しんだ箱ってわけじゃないからさ、何気なアウェイ感と、隙間に垣間見る微かなホーム感。これが
好きなんですよ。こういうとこで育つんです。自分が。この日は久々の呂布カルマとの競演。名古屋じゃないってのが初でフレッシュでした。先行、呂布カルマ。
アイツならではのライムを細部までじっくり楽しんだ。からの俺等。初っ端から焚き付ける。俺、今はあんな感じ。ホットにやる。気付けば70分。各々近付けた。
笑って今日無事。ありがとうございました。終わってすぐに福岡ホーミー達とワイワイやる。呂布カルマとずっと話し込む。良い夜でした。シマメンお疲れ様!

山口、光。初めての上陸でした。前日に入って、長旅で疲れていた俺等をあったかい手料理が迎えてくれまして、あれで何かが溶けました。ごちそうさまでした。
翌日も太陽が輝いてて、海も輝いてて、ぞくぞく集まってくる仲間達の気持ちもまた輝いてて、美味いもん一杯あって、最高でしたね。ライブも長丁場でしたが、
俺等も山口の仲間も久々って事でとことんまでやりたくて、実際にやらせてもらって、最後まで理解を与えてくれて、そして上げてくれて、やり遂げられました。
三角屋6周年、一隅を照らせられたなら幸いです。ありがとうございました。皆さんの人生の発展を願ってます。どうかお元気で、善き日々を。カンタお疲れ様!

4月後半からGWにかけてあちこち春ツアーします。いつものとこ、久々のとこ、去年の続きなとこ、初めてのとこ、参加待ってます。よろしくお願いします。


色んな人がその人なりのノリで俺の音楽を聴いてくれてる。皆の好きなノリでほんとオッケーなんだけど、ここ、この文をここまで読んでくれてる人は、今時って
いうか、ずっとだけど、安い軽い早いの方じゃない俺の音楽を選んでくれてて、そっから更に次の段階にライブがあって、その更に奥の場所がここなんで。情報は
Twitterで、そこでも思う事書いてるけど、ここにいるのはね、俺の言葉をとても近くに置いてくれてる人でしょ。ありがとう。だから解ると思うけどさ、俺いつも
言ってるしょ。「まだまだこっからだ」って。そんな感じの事。で、まじでね、今回はキテるよ。いつもだけどね。いつもリリース前、この手の自信で話すけど、
そしてそうやっていつだって更新して来たけど、今回はキテる。今時点の俺の持ち得るスキルと経験の全て、そして2023年、51歳の我が思想の最新版、そして
参加してくれた凄腕達のベストな仕事がどこ切り取っても鳴ってる。tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」。お待たせしました。始まるぜ。準備はいいかい。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.03

3月。
そちらはもう既に春めいたりしてるんでしょうか。こっちはまだまだ寒いっすね。言うてもやって来ますよ。新たなスタートがもうすぐそこまで迫ってます。

俺、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクト、tha BOSS名義での2枚目のアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」。

店頭発売(CD)は4月12日。ダウンロード発売も同日から行います。

CDはインストCDを加えた2枚組の限定盤と、通常盤の2種です。CD購入者には初回特典としてアルバム未収録曲を収めたCDが付きます。

店頭発売に先立つ4月5日からこちらのオンラインショップで先行通販やります。こっちも上記の初回特典が付きます。更に通販特典でステッカーも付けます。


では、、トラックリストを発表します。ビートメイカーとゲストラッパーの組み合わせ、タイトル、曲順、色々と想像しちゃってください。

1. HOLD ON
Beats and Scratched by CARREC

2. THAT’S WHEN
Beats by BACHLOGIC

3. サウイフモノニワタシハナリタイ
Beats and Scratched by INGENIOUS DJ MAKINO

4. STARS feat. JEVA
Beats by LIBRO

5. SOMEDAY feat. SHINGO★西成
Beats by MANTIS

6. S.A.P.P.O.R.A.W. Pt.2
Beats by NAGMATIC
Scratched by DJ DYE

7. MUSIC IS THE ANSWER
Beats and Scratched by grooveman Spot

8. DEAR SPROUT feat. YOU THE ROCK★
Beats by TOSHIKI HAYASHI(%C)

9. THE WORLD IS YOURS
Beats by SHIBUIBEATS
Scratched by DJ DYE

10. LETTER 4 BETTER feat. ZORN
Beats by BACHLOGIC

11. STARTING OVER feat. Mummy-D
Beats by INGENIOUS DJ MAKINO

12. POETIC JUSTICE
Beats by DJ WATARAI

13. AROUND TOMORROW
Beats by Michita

14. SAY GOODBYE HEARTACHE
Beats by Jazadocument

15. YEARNING
Beats by Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY

初回特典(CDのみ)
YEARNING Pt.2
Beats by Yotaro


至高です。どこを切り取っても間違いない。圧巻のクオリティです。ここに皆で打ち立てる。各々のビートやラップに込められた、つまりこの俺に向けられた、
熱意。そしてそれを受け、返す、俺の熱意。16曲分、ずっと沸いてます。この道を追求し続け、遂にこんなとこまで来たよ。4月です。よろしくお願いします!


そして5月31日東京LIQUIDROOM、6月2日大阪FANDANGOで「IN THE NAME OF HIPHOP II」リリースライブやります。本日3月1日からプレオーダー開始!


2月はライブは1本勝負、初上陸となる越谷でした。昔、浦和にBASEってクラブがあって、そこでライブやった時、地元埼玉や東京の近辺から来たラッパーと
邂逅してね、良い夜だったんですよ。で、そっから10年後、また同じ顔ぶれが招いてくれたんです。その時はまだ燻ってた奴等もこの10年サバイブしててさ、
またお互い生き残って会えたんだ。リハからもう到達してた。この日初めましての奴等も皆、最高でさ、ほんと今年の1発目がここで良かったって思ってたよ。
ライブは90分。荒いお客とがっつり逝けたね。ありがとうございました。HIPHOP道、これだよな、これこれっていう瞬間が何度もあった。皆の理解、歓迎、
開かれっぱなしの心、そして各々のHIPHOPへの愛。混ざり合ってて、輝いてて、美しかった。またの日まで元気で!RINDお疲れさん!写真はこちらから。

3月はライブ2本。以降も春に向けて続々決まってきてます。各地、ご参加よろしくお願いします。

大勝負が近い時はこれだよな。1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.02

2月。
冬本番ですね。こっちも冷え切ってます。ハッスルしてますか?俺は来たる春に向けて色々と仕込んでる毎日です。

元旦に発表した、俺、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクトである、tha BOSS名義での2枚目のアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP II」の発売。大きな反響を
いただき、こっちも上がりました。発売は4月12日。そこまではまだ時間がありますが、すぐ来ますよ。そこまでの過程をも楽しんで欲しいと思ってます。

tha BOSS「IN THE NAME OF HIPHOP II」。アルバム収録は15曲。加えて初回特典CDにもう1曲。計16曲創りました。

では参加してくれた方々を発表させていただきます!

ビートメイカー(A to Z)。

BACHLOGIC
CARREC
DJ WATARAI
grooveman Spot
INGENIOUS DJ MAKINO
Jazadocument
LIBRO
MANTIS
Michita
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY
NAGMATIC
SHIBUIBEATS
TOSHIKI HAYASHI(%C)
Yotaro

ラッパー(A to Z)。

JEVA
Mummy-D
SHINGO★西成
YOU THE ROCK★
ZORN


今、自分で発表しておいて、改めて、あまりの凄腕の揃いっぷりに、そしてこんな大それた事をこの自分が取り仕切っているという事実に震えております。
前作「IN THE NAME OF HIPHOP」もそうでした。同じ感慨、同じプレッシャーを感じてましたね。でも、皆、自分のスタイル、世界観をしっかり持って、
それでここまで人生を切り開いてきた人達で、そして何より俺自身がファンである、そういう人達なんで、一緒に音楽を創る事の喜びが何よりも勝ってた。
ヒップホップを知って、自分なりに突き詰めて、長く群れずに生きてきて、でもあちこちで貴重な邂逅を重ねて、幾つもの乾杯を経て、同じスタジオ、同じ
曲に因縁が結実する。そこにはかつてのイザコザやディスすら内包されてて、でも、破綻には陥らなかったからこそ、未来はここにこうしてあり、何より、
誰より、俺が来たかった未来はここだったんだな、そう思える。制作は今が大詰めで、ほぼ出来上がった16曲を何度も聴きながら、随所で鳴り響く、人間、
その人生、それらが絡み合う事によってのみ生まれるドラマ、その完成度の豊穣さ、一足先に独り味わいながらただただ上がってる。4月12日、お楽しみに!

では作業に戻ります。

2月はライブ1本。かつて浦和で共に過ごした熱いラッパー達との夜を思い出します。楽しみましょう。その後もあちこち決まってきてます。よろしくです。

1曲贈ろう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2023.01

2023年元旦。
新年明けましておめでとうございます。2022年、我々THA BLUE HERBの25周年、札幌から24時間配信を行った24周年とは違って、既に各地ライブハウス、
クラブも稼働してきてたんで、直で体を運んで、皆の前で我々の25年間総決算のライブを全日程で無事完遂する事が出来たのが何よりもありがたかったです。
さらに年間ほぼ毎月、ああやって各地に呼んでもらってライブも出来て、フェスもあちこち再開して、俺等も色々行けたし、コロナ以前とはまだ違いますが、
コロナがあったからこそな再会があちこちで待ってて、それはそれでまた特別な夜ばかりでした。その時を待っててくれてた人達のおかげです。ライブに参加
してくれた方々、お力を貸してくれた方々、1年通じていつもどこででもサポートしてくれた方々、音楽を聴いてくれてた方々、ありがとうございました。

さあ、2023年をド派手に始めよう!
じゃあ何から始めようか。そう!新しいアルバムを出します。俺、ILL-BOSSTINOのソロプロジェクトである、tha BOSS名義で2枚目のアルバムを出します!
タイトルは「IN THE NAME OF HIPHOP II」、発売は4月12日!

ではまず1曲お送りします。
ビートはMr.BEATS a.k.a. DJ CELORY。前作で創った「AND AGAIN」以来の俺とのコンビです。曲名は「YEARNING」。


前作「IN THE NAME OF HIPHOP」は2015年秋発売なので7年半ぶりのソロアルバムになります。こちらまだ未聴の方いたらまずこれは絶対に聴いて欲しい。
今のTHA BLUE HERBのライブにおいて、とても重要な曲が一杯入っています。では、そもそも俺のソロはTHA BLUE HERBの作品と何が違うのか、ですが、
THA BLUE HERBは音は全てO.N.O、言葉は全て俺です。完全1対1。でも俺のソロアルバムは、まずその音の部分、各地のビートメイカーに依頼しています。
そして言葉の部分、ここにも俺以外のラッパーを招いて創ったりもしています。1人で、独りでやり切る良さもありますが、色んな人達と創る良さもやっぱり
あります。ビートメイカーも、ラッパーも、マジでベストな仕事で応えてくれてて、1曲1曲、凄えクオリティで仕上がってきてます。制作はいよいよ大詰め。
来月1日のここでの発表で詳細をお伝え出来る予定です。絶対びっくりするし、絶対ワクワクする顔ぶれですよ~。究極としか言いようがない。お楽しみに!


ここからは12月のライブレポートを。写真はこちらから。

高崎。G-FREAK FACTORYが主催する山人音楽祭。俺等は5年ぶり2度目。札幌から7時間かけて到着。高崎芸術劇場。でかい。所謂ホールでのライブは俺等
あまり経験した事がなく、ましてこんな大きな会場は初めて。俺等は2番目。先陣はBRAHMAN。噂に聞いてた映像を合わせたセット。ホールに合ってたね。
あれだけスケールの大きなライブの後、1MC1DJ、音響、照明交えて4人という最小単位の表現。その差異を際立たせつつ、何を残せるのか、知恵を絞った。
与えられた40分間、精一杯やらせてもらいました。俺等の後も10-FEET、そしてトリのG-FREAK FACTORY。バンドの表現が続く。俺はじっくり観ながら、
俺等に出来ない事、俺等に出来る事、インスピレーションをもらってた。最後のセッションも楽しかった。ありがとうございました。Gの皆、お疲れさん!

福井。6年ぶり。10月の25周年ツアーで金沢行って以来の北陸。福井は俺等、2000年に既に行っててね。そっから繋がって、もう結構行ってる。通算で何回
目か、俺も福井の仲間ももう分からなくなってた。箱はいつものCREME。コロナで2度延期になって、遂に実現した夜。リハの段階から既に仲間達との再会が
続いてて、皆、出迎えがあったかくて、日本海の幸もいただき、心も体もエネルギー満タンでいざ本番。若いお客も多かった。北陸各地から集まってくれてる
感じも伝わってきた。深い時間に90分の接近戦。初めて観るにはハードだったと思うが、俺等もこれしかやり方を知らない。あれがTHA BLUE HERBです。
こっちも心と体を相当消耗したけど、終わってからの皆との乾杯と会話で全て癒されました。ありがとうございました。アカカベ、仲間の皆、お疲れさん!

大阪。5年ぶりにNOONに帰還。ここは昔のDAWN時代から行ってて、ポスターもいつも自ら持って行く箱。地元のあらゆるジャンル、世代を超えたとにかく
オモロイ人達がいつも集ってる。長年の関西圏との忘れ難いエピソードが亡霊のように蘇ってくる。秋の25周年ツアーも含めて最近の大阪はライブハウスが
多かったから、深夜のクラブ、物の怪が音の向こうに潜むあの空気感、久々だったね。ラフにタフに進めさせてもらった。90分後はアットホーム。年末感も
あって、ピースなエンディングを迎えられました。ありがとうございました。この街の先輩、旧くからの仲間、そして新しいこれからの世代、皆が良い感じに
混ざり合ってて、笑ってて、最後のGEORGEのDJも最高で、RowHoo達ともめちゃ話せて、俺も上がっちゃって随分呑んだね。皆さん、色々とゴチでした!

札幌。コロナもあって地元でのライブが出来ない期間が長かったけど、今年はこの夜で3回目。色々と戻ってきてる感がある。秋の2DAYSもそりゃ最高だった
けど、昨日より今日、今日よりも明日ってね。もういっちょ超えてみようと思い、年末にやってみる事にしたんです。箱は初となるSOUND CRUE。雰囲気が
俺等のパーティーに絶対合うと思ってた。荒れた天気の中、何より年末の忙しい中、集まったお客。1曲目からやる気満々。よっしゃ。そっからずっと想いを
ステージと客席の境なしに互い投げ合って夜を高めてく。KOJIも来てくれて、久々のあの曲も皆で合唱して、皆と心も体も近くて、熱くエモーショナルで、
気付けばまたもや150分超え。時間が早かった。それだけ楽しかった。ありがとうございました。札幌、来年も既に色々決まってるんで、引き続きよろしく!

平塚。長いキャリアでこの街は初上陸。新しい世界に入って行く時の不安感、そしてワクワク感、良いよね。箱はHAPPY MOUNTAIN BAR。ステージもなく
同じ目線で向き合う50人限定の接近戦。リハの時点で迎える側の緊張感も伝わってきてた。俺も俺の仕事を終えないと遊べない。まずは何はともあれライブ。
これを成功させないと長い時間かけて来た意味がないぜ。さあ本番。あの距離は久々でした。皆の上がりもダイレクトに伝わってくる。俺も俺の上がりをダイ
レクトに伝えていく。90分後、俺も皆も笑ってたね。安堵したよ。ありがとうございました。初対面でのあれは、滅多にない。年末だっただけにあの新しい
始まりの手応えは嬉しかった。テキーラも美味かった。皆の賑やかな遊びっぷりも最高だ。あの続きはあるぜ。またの日まで元気で。キョン、お疲れさん!

東京。すっかり毎年恒例になった、ホームリキッドルームでの年末ライブ。秋の渋谷の2DAYSで25年間やってて見た事のない頂上を皆で極めた。そして再び
皆で新たな麓で待ち合わせた。この日はTHA BLUE HARVESTと題して全国からTHA BLUE HERBの音楽で繋がった料理人や生産者が集まり、皆で食事、酒を
分け合って、そしてライブを観ようぜっていうイベントがあって、そんなのもう超楽しいに決まってて、大勢集まって、ワイワイ最幸な光景が広がっていた。
楽屋にも差し入れしてくれて、チームの皆でいただきました。どれも美味しくて、気持ちが込められていて、感謝しかないっす。俄然やる気が漲ってきてね、
体も心もとても良いコンディションで挑めました。満員御礼。理解と愛に満ちたオーディエンス。1曲目からもうずっとシンクロしてたね。リキッドの音響も
至上で、思う存分やりたかった表現が出来ました。KOJIも札幌からあの野音以来の東京ライブに参加してくれて、ブルージーな華を添えてくれました。秋の
頂上とはまた違う道を辿って、今回はビートジャックを多めに活かしてやってみたんだけど、辿り着いた頂上はまたもや見た事のない高みでした。年末感が
加わって、独特な達成感で輝きに満ちていた。1年間お疲れさん、ここでまた会えて遊べて嬉しい。そんな気持ちが互いに行き来しているのが、ステージから
はっきり見えた。良いパーティーだった。美しかった。あなた方との更新、これもう何度目なのか。ほんとバッチリ。全部の努力が報われる。また頑張ろう、
もっと向上していこう、生きてまたここに戻って来たい、必ず戻って来るぜって思える。どうかそのままで。またの日まで元気で。ありがとうございました!

1月はライブはありません。以降のスケジュールはこちらから。

年明けはやっぱこれっしょ。

今年も「ないなら創る いないならなる 自分がなる」、このテンションで俺がフロンティアを切り開いて行く。もう1回「YEARNING」聴こうぜ。

がっつりやります。いい加減はっきりさせる。よろしくお願いします。

ILL-B