ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.09

9月。

我々、列島各地ステージ最前線を渡り歩いて生きております。元気にやってます。

アルバム「THA BLUE HERB」リリースツアー、ここまで最高の更新を続けております。いつかは止まる、いつかは痛い目にあう、頭では解っていますが、
ここまで多くの仲間の助け、そして何よりオーディエンスの理解を得て、笑って再会し、笑って別れられています。感謝しかありません。賭けてくれた時間と
お金を無駄にしないよう、一生懸命やるだけだと日々決意を新たにする旅路です。まだまだ道は長く、険しく、更にお楽しみもたっぷり残されております。
ここでいくら売り文句を並べても、マジで百聞はってやつで、これはその場に来ないと伝わらない事で、皆が足を運んでくれて初めて成立するものなので、
是非是非来てくれ!としか言えません。しかも俺等、こっからずっと何年もライブやりますが、何と言うか、完成し切った後のライブってのはそれは完璧に
肉薄している質なんですが、ここ、今の段階はまだ試行錯誤しながら日々進化している過程でして、この段階のライブは今だけなのです。ましてやまだまだ
生まれたてのニューアルバム収録曲、本当に日進月歩の歩みで育っていってる。後で聴いたらもう完全無比になっている。今はまだ生身で、迷い、諦めず、
完璧を志向して成長している。そういう段階です。それって俺、あなた、人間そのものです。まさにライブ!皆の参加、待ってます。各地、既にチケットが
完売の街も多く、そこに関してはもう何も出来ませんが、まだ空きがある街もあります。お近くの方、よろしくお願いします。スケジュールはこちらから。


ここからは各地のレポートを。こっちでは写真を沢山載せてます。

RISING SUN ROCK FESTIVAL。3年ぶり8回目。地元札幌の路上から堂々乗り込んだ。俺等的には実に1年半以上ぶりの戦線復帰。楽屋エリアには強者どもが
大勢いる。馴染みの顔もあちこちに。帰ってきたって感じがしたよ。不思議と緊張してなくてね。いつするのかなって思ってた。本番間近になったら、まあ
いつもの感じで緊張するのかなって。でもしなかった。最初の地下鉄のSEでのあの怒号を聞いたら緊張超えて、めちゃワクワクしたよ。沢山凄い音楽家が
いる中で俺等を選んでくれて、ああやって迎えてくれて、とても嬉しかった。ありがとうございました。貴重な事はこの上ないけど、何せ50分。一瞬だ。
俺等とはってとこで別れの時間が来た。でも初戦があの場で本当に良かった。弾みがついた。WESSの皆さん、台風とか色々大変でしたがお疲れ様でした!

町田。先週のRISING SUNは地元でフェスでって事もあって、実質ここからがワンマンリリースツアーのスタート。舞台はCLASSIX。厚木の箱にいた我等の
a.k.a.団長が昨年新たに作った箱。オープン時に来て欲しいと言われてたけど俺等ライブ休止してたからさ。だから復帰したら1発目でって言っててね。その
約束を果たしに来た。チケットは早々に完売。びっちり入った200人との接近戦。初のロングセットって事もあって、どうなるかと不安も少しはあったけど
始めてみたらあっという間に駆け抜けたね。久々の再会、俺等の復活祭、最高でした。いつもの面々に加え同業者も来てくれてて、皆の存在も奮い立った。
緊張も高揚も疲れも何もかもが懐かしくもあり、そしてこれだよなという確信でもあった。思い出させてくれてありがとうございました。団長、お疲れ様!

中野。そしてここ。ここも避けては通れない。舞台はもちろんheavysick ZERO。全国回る前にもう1発鍛えとかなくてはならん。昨日よりも更に狭い空間に
100人。灼熱必至なこの場所をあえて選んだ。ここでちゃんと出来ないと、どこにも行けねえ。俺等はまだまだやる気なんだという、覚悟のブッキングだ。
この日はO.N.Oも来てる。3人で中野の商店街を歩いて向かう。O.N.Oもまだライブ観てなかったからね。色々楽しみだった。いつもの中野の空気感が俺を
リラックスさせてくれた。さあ本番。昨日を凌ぐ、息遣いすらもライブの要素になり得る超接近戦。2時間半。たっぷりやり切った。皆と乗り越えられた。
あると思っていた苦しさなんてのは全然なかった。またもや最高。ありがとうございました。そしてheavysick ZERO17周年おめでとう。ミホ、お疲れ様!

名古屋。さあこっから大箱、照明帯同、完全体でのライブが始まる。ギアを上げてトップスピードに入るぜ。そういう時はこの街ではCLUB QUATTROだ。
ここは奥行き、広さ、言葉の浸透具合がとても俺的にフィットしてて、全国色々あるけど、マジで演りやすい箱なんです。リハ前にZIP-FMで色々宣伝させて
もらった。俺等のような自主制作やってるラッパーにとっては貴重な機会だった。感謝。そしてライブ。オーディエンスもバッチリ入ってくれてる。大勢で
賑やかな人達、独りでじっくり聴いてる人、両者を互いにストレスにせずに、どうやって一体感を保つか。スタジオでの練習では絶対に身に付かん。そんな
局面もあったが、最後は皆で頂上に辿り着けた。別れ際に見た景色、等しく美しかったよ。やっぱり俺等と名古屋は間違いない。ありがとうございました。

京都。帰ってきたぜ、俺等の第2の故郷。1999年からずっと続いてる夜達の果ての果てだ。雨だが、それもまた良し。ここでは何であれ情緒になる。舞台は
MUSE。オールディックとのツーマン以来かな。すっかりホームの感もある。昔、この界隈でよくやってた深夜の酒やら何やらの勢いでわちゃわちゃ鳴らし
てた時代も今は昔。あれも良かった。あれがあったから今がある。今はもうあの頃とはちょっと違う。もっと流れている言葉と音に真剣だ。そんな雰囲気が
ある。そして俺はそれが好きで、MUSEはそんなライブになってくれる。この日もそうなった。シリアスでドープに浸ってる。でも爆発する時は逃さない。
そこはいつもの京都。がっつり来る。このバランスが絶妙。皆で作ったライブって感がある。おかげさんです。ありがとうございました。行貞、お疲れ様!

広島。2年前の8月以来の帰還。場所は最近のこの街のホーム、CLUB QUATTRO。連日の鍛錬で言葉、音、音響、照明、チームとして仕上がってきている。
まずはむさしのおにぎりを喰う。最近はこれからいつも始めてる。間違いないルーティンだぜ。雨続きだったし、しかもど平日、それでも集まってくれた
お客とのこのツアー最長のライブになった。ここは広島。そして8月。74年という、この街で流れてきた時間を想う。言いたい事はやはり止めどなく溢れて
きた。フロアには10年以上昔からの馴染みの面々、先輩達も見える。スーパーヒーローも来てくれてる。次のチャンスがいつかは判らんからさ、一言も言い
残す事なくやらせてもらいました。札幌訛りと広島訛りの魂の会話。極まで行き着いた。最後まで付き合ってくれた皆、本当にありがとうございました。


ツアーはまだまだ序盤戦。ゴールなんてまだ全然見えてない。目の前のヤマを乗り越える事で精一杯の毎日だが、これだけは言える。お楽しみはこれから。

そう、1番良いのはまだ来てない。

先にリハして待ってるぜ。やるべき事を終わらせ集まってくれ!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.08

8月。
夏の盛りですね。札幌も暑いです。外遊び、音遊び、楽しんでますか?

THA BLUE HERB、5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」が先月3日に発売されました。おかげさまで初動も上々です。限定盤にいたっては早々に店頭から姿を
消し、高値で転売までされてしまい、少量ですが増産する事になりました。先月末には再び店頭に並んでいます。初回特典のDVDもまだあります。ただ、限定盤も
初回特典も、今ある分がなくなったらもう再生産はしません。これっきりです。DVDに入ってるライブなんてマジで最高っすよ!引き続きよろしくお願いします。

買ってくれた皆、本当にありがとう!安くて軽くて早いというトレンドとは全て逆行している俺等のそれに価値を見出してくれた皆がいたから、このプロジェクトは
成立している。昨年1月から重ねてきた俺等の努力も意味を成す。事務所の力とかは持っていない俺等、ましてや遠回りはするし、今どきCDでそれも2枚組。お客を
呼び込む客演も1人もいない。信じてるのは1つ。純粋に音楽だけ。良い音楽を創れば、お客は来る、未だにそれだけ信じてやってる。もちろん情報を届けるために
他のラッパー、否、他の音楽家、誰にも負けない距離をポスターとフライヤーを持って歩いてきた。誰1人、追随を許していない。で、やることやったら、後はもう
音楽の力。それが1番肝心要で、その基礎がしっかりしてれば、お客は来る。求めているお客はいる。そう信じてやってる。そして、その通りに広がっていってる。

俺等が生み育てたそれは、もう俺等の手を離れていった。各地に住む皆の手元に飛び立っていった。そして今は、ずっとこれからは、皆の理解、日常と共に生きる。
インスタントな音楽ではない事だけ言い加えておきます。晴れの日、雨の日、何もない事などはない、色々ある人生の中で、その都度、聴こえ方も変わっていく事で
しょう。皆にとって、誰にとっても、特別な何かになり得ると信じているからこそ、世に出しました。全曲です。一字一句、ビートの欠片まで、全てに意志を込めて
います。それは透明な音と言葉な事は変わりませんが、データではなく、あくまでも製品です。ジャケット、歌詞カード共々、生活の側に置いてやってください。

インタビューを受けました。全てではないですが以下から。RiddimHMVSPICEReal SoundEYESCREAMナタリーCINRAMasteredUROROS

アルバムのCM的な「前口上」から始まり、大作「ASTRAL WEEKS / THE BEST IS YET TO COME」と続いてきたMV攻勢ですが、ここにきてまた新しいものが
ドロップされました。今回は「SMALL TOWN, BIG HEART」。これは俺等の活動の中のとても重要な部分、ライブとオーディエンス、そしてそれに関わってくれて
いる人達に捧げた曲です。こんな曲を長年創りたいと思っていました。これからいよいよ始まるリリースツアーに向けた意気込みともリンクします。こちらから

今月中にもう1曲、MV公開する予定です。お楽しみに。


そうです。作品をリリースしたら、次はこれ、ライブの季節が始まります。日程発表後、既に前売りは各地で動いていてソールドアウトになっている所もあります。
地元札幌は早々に、そして東京の3か所、町田、中野、リキッドルームは売り切れました。郡山と江ノ島も売り切れてます。上がりました!ありがとうございます。
来月の更新時にはもう最前線にどっぷり足を突っ込んでいる事でしょう。今はまだ期待と不安が入り混じった状況ですが、じっくり仕上げていきます。皆も忙しい
毎日だとは思いますが、どうか時間を作って来て欲しい。皆でド派手な復活祭をやりたいのです。スケジュールはこちら。各街をクリックすると購入先に行けます。

ツアー会場で販売するTシャツも作っています。デザイン等は追って公式Twitterで。加えて、MV用に創った曲「ASTRAL WEEKS」を会場限定でCDで販売します。
これはMVの制作班から、ここから合流する人達に我々がどこから来た何者かを解る曲を創ってみてはどうかという提案をもらって、それを受けて創った曲です。
MVとして公開後、反響も大きく、俺自身もこの曲がすごく好きで、このままYouTubeの中だけで終わっていくのもアレかなと思い、CDプレスする事にしました。
インストも収録して500円で。ライブ会場のみで限定数の販売です。それほど多くは持って行かないので、欲しい方はライブの前に購入する事をお勧めします。


8月5日から当ウェブの通販サイトでTHA BLUE HERB RECORDINGSの新ロゴを使ったTシャツを販売します。価格は4000円+税。サイズはXL、L、M、Sです。
色は2種。白地に青のプリントと黒地に黒のプリントです。開店は朝10:00の予定。予告サイトはこちらから。よろしくお願いします。


俺等、百戦錬磨のライブのプロ、敵なし街道ど真ん中でしたが、アルバム制作に専念するために最前線から身を引き、早1年半が経ちました。その間にも当然の事
ながら、良い音楽は各地で鳴らされていただろう。自ら望んだ最後尾。ただ、俺等にしか鳴らせない音楽ってのはある。予告通り、またがっつりまくっていくぜ~。

各地のステージで待ってます。その場限り、その夜限りの復活祭を大いに楽しみましょう!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.07

7月。

長らく告知してきましたが、いよいよその時です。来ましたね~。7年ぶりですよ。

7月3日、THA BLUE HERB、5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」がリリースされます。

ビートはO.N.O。言葉はILL-BOSSTINO。スクラッチはDJ DYE。フィーチャリングなし。全30曲。CD2枚組。

配信は、まだ考えていません。CDのみです。もうずっとCDなんて買っていないって人もいると思う。ほんのちょっと前までは当たり前の事があっという間に変わってく。
普通にやってた事がとてもとても面倒くさいものに感じられる。うん、解る。俺にも身に覚えはある。でも、30曲、1枚目のCDの1曲目から2枚目の15曲目まで、で30曲。
全て有機的に繋がっていて、1曲ごとに次の曲への布石であったり、前の曲への答えがある。全ては補い合い、共鳴している。これは創り手によって決められた順番で聴いて
こそ成立する表現なんだ。そしてそれを再現出来るのはCDしかない。寄せ集めのシングル集じゃない。もちろんそれぞれにとって好きな曲、何度も聴く曲、飛ばす曲、ある
事だろう。そこには立ち入れない。でも、1番最初は、1枚目のCDから2枚目のCDまで1度通して聴かせたい。何故ならそもそもそうやって聴く用に創られているのだから。

価格は通常盤がCD2枚組、全30曲で4,500円(+税)。生産限定盤がインストCD2枚付き、CD4枚組、全60曲で6,000円(+税)です。

初回特典はDVD。これは2017年12月30日に石巻BLUE RESISTANCEで行った活動休止前最後のライブを完全収録してます。付かないお店もあるんで、各自でご確認を。

あの90年代にアメリカのヒップホップにヤラれまくって、憧れしかなかった頃、2枚組のアルバムって結構出てて、その圧倒的な世界観にやられていたものです。いつかは
自分達も、とずっと想ってきました。心技体、今が揃ってる。ここなら出来る、と挑戦して、そして完成させました。正直、俺とO.N.Oの持ってる言葉とビートをあるだけ
かき集めてやっとの思いで完成させたって感じではありません。3枚組に入りかけてたくらい、俺等はまだまだやれました。ただ2枚組とか、30曲という全体よりも、俺等は
1小節ごとに向き合いました。何日もかかって突破した事も多々あります。途方もない道のりでした。大丈夫、焦るな、焦るな、と言い聞かせてやってきた。1年前とかを
思うと、こうしてパッケージになっているのを見ると、いつか乗り越えるのに苦労した1小節を思い出すのです。聴いててそこに差し掛かる度に思い出すのです。そうです。
堂々と居並んで見える30曲も、とてもとても小さな1歩の繰り返しなのです。これは恐らく何をやる、何を創るにしても変わらないと思われるのです。とても小さな1点に
込められたアイディア、メッセージ、メタファー、労苦、こだわり、熱意、それ等から全ては始まるのです。完成してしまえば、そして再生してしまえば2時間半(これも
短いとは言えませんが)くらいの話ですが、元々の、発想の発端の1小節なんていう単位から見ると、30曲で形成されるアルバム全体とは、ほとんど無限と言っても良い
広がりを持っています。結果を見過ぎていては気が遠過ぎて、どこから手をつけて良いかも全く判らないくらいの話です。小さな1歩は、この1日は、そんな大きな結果に
繋がっているという事実を黙示しているのです。俺のだけじゃなく、ね。俺は50歳手前です。ご存知、ドレミもコードもキーも知りませんよ。でも、小さな1歩を重ねに
重ねてこうして大きな結果を手に入れました。天からの才能なんかじゃない、誰のとも違わない、小さな1歩の、今日のと変わらない、よくある1日の繰り返しの結果です。

そしてそれはマジで圧倒的です。ビート、ライム、トピック、語彙、鳴り、スキル、そして総合的な説得力、現時点これ以上はありません。これは売り文句ではありますが、
どう控えめに言っても、これ以上のもの、俺は聴いた事がないです。俺はもちろん全てを知っているわけではないし、ましてや皆が皆、全員違うから、人様の事を絶対は
言えないんだろうけど、恐らくあなたにとってもそうであろうと思っています。安くない値段を更に上回れる高い価値があると、個人的絶対の自信と共にお薦めします!

MVを公開中です。各方面の腕利き達が大勢結集して、皆で苦労して創り上げてくれました。2曲で構成されていて、1曲目の「ASTRAL WEEKS 」はアルバム未収録です。
こちらはMV制作チームと話してて、ここから合流する人達に、自分達のこれまでの道のりを1度知ってもらう為の曲があればという話になって、新たに創りました。そして
もう1曲、「THE BEST IS YET TO COME」はこれまで俺が吐いてきたリリック達をこの曲の言葉が上から新たに塗り替えていくというイメージを映像にしてくれました。
実際の撮影も含めて、作業の全てが創造性と刺激に満ちた、共に仕事をするのが楽しい日々でした。力を貸してくれた皆さん、ありがとうございました。MVはこちらから。

リリースツアー、初日ライジングサンが決定しました!3年ぶり8回目です。やっぱり北海道から始めるのが筋だよね。各会場もプレオーダーが終わり、たくさんの応募、
ありがとう。一般発売は既に始まっています。仙台、札幌は7月6日から始まります。最初の町田と中野は完売です。リキッドルームもかなり埋まってきてます。あと地元
札幌、こちらもプレオーダーが多かったので、残りは少ないです。いずれにしても、どこであっても、製品発売されるとまた一気に動くのでお早目のゲットをお薦めします。

1枚目のアルバムで思想を起こし、2枚目でその道を承け、3枚目で一気に転じて、4枚目で堂々結ぶ。その4度の経験を経て、ここに遂にTHA BLUE HERBが完成しました。

昨年1月から長い道のりだった。O.N.Oとの永遠すら感じられた制作の日々、楽しかったな。1度も、1曲も、出来ないと思った事はなかった。俺等はまだまだこれからさ。

リリースされてしまえば、あの30曲は我々の手を離れていく。もう買った人それぞれのものだ。それぞれの生活が舞台だ。いつも少しだけ寂しさを感じるが、送り出す時が
来た。こいつ等なら大丈夫だ。どこに出しても恥ずかしくない。お前を待っている人がいる。”ちからのかぎり そらいっぱいの 光でできたパイプオルガンを弾くがいい!”


7月3日、THA BLUE HERB、5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」発売!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.06

6月。

THA BLUE HERB、5枚目のアルバム「THA BLUE HERB」、全30曲の曲目リストを発表します。

DISC 1
1. RETURNING
2. EASTER
3. WE WANT IT TO BE REAL
4. 介錯
5. AGED BEEF
6. A TRIBE CALLED RAPPER
7. 凶兆序曲
8. THERE'S NO PLACE LIKE JAPAN TODAY
9. REQUIEM
10. GETAWAY
11. SUVARNABHUMI TRANSIT
12. HIGHER ON THE STONE
13. TWILIGHT
14. KEEP ON AND YOU DON'T STOP
15. THE BEST IS YET TO COME

DISC 2
1. DETERMINATION
2. TRAINING DAYS
3. 阿吽
4. HEARTBREAK TRAIN (PAPA'S BUMP)
5. UP THAT HILL (MAMA'S RUN)
6. COLD CHILLIN'
7. 一切空
8. LOYALTY
9. LIKE THE DEAD END KIDS
10. スーパーヒーロー
11. SMALL TOWN, BIG HEART
12. LOSER AND STILL CHAMPION
13. 今日無事
14. MAKE IT LAST FOR...
15. LANDING

ビートはO.N.O。言葉はILL-BOSSTINO。スクラッチはDJ DYE。以上。


こちらとしては”アルバム”を創るという意識を常に持って、その仕事を遂行しました。これは”シングル集”ではありません。DISC 1の1曲目からDISC 2の最後の曲までで
1つのアルバムです。いかにして最初から最後まで聴いてもらうか、聴いた後の余韻をどう残すか、そこがキモであります。皆、毎日忙しい事とは思います。中々、2枚の
CDはおろか、1枚のCDを通して聴くという事すら難儀なご時世、1曲単位で楽しむ事も否定はしません。早く創り、早く出し、早く聴き終え、早く回転させる、それが
トレンドである事も理解してます。そこから見れば、時代遅れなのでしょう。しかし、我々の22年間、否、我々がその枝として身を置いている音楽の長い歴史で見れば、
そんなトレンドもまた些事であり、従う程の価値があるとは思えません。っていうか構ってないっす。我々は、我々が好きなやり方、純粋に我々がやりたいと思うやり方
でやらせてもらいます。言葉、ビート、それらが形成する曲そのもの、曲間の妙、曲順に表れる意志、その展開の効果、こちらが汲み取って欲しいと、気付いて欲しいと
思っている聴きどころは無数にあります。時間をかけて創り、時間をかけて聴かれる、トレンドとは逆行しているのでしょうが、我々はこっちが本道と信じています。


店頭発売は7月3日。製品の仕様は2種類。CD2枚組、全30曲の通常盤(4,500円+税)。そしてインストCD2枚が付いた、CD4枚組、全60曲の生産限定盤(6,000円+税)
です。俺のお薦めは、やはり生産限定盤です。パッケージもひと手間入ってますし、O.N.Oのインストがマジで最高なんで。聴いてるとまたリリック書いちゃってます。

初回特典はDVD。これは2017年12月30日に石巻BLUE RESISTANCEで行った活動休止前最後のライブ、つまり我々の現時点での最新のライブを2時間越えで完全収録
しています。我々のPHASE 4の散り際です。こちらの特典は付かないお店もあるんで、そこは各自でご確認を。

6月25日から当サイトのオンラインショップで数量限定で先行通販を開始します。店頭発売同様、上記の初回特典(DVD)、そして通販特典(ステッカー2種)が付きます。
詳しくは予告ページへ


リリースツアーのスケジュールも本日発表されました!全23カ所です。最初の2発はいつもの小箱の接近戦だ。そこでがっつり勢い付けて全国回ります。楽しみですね~。
町田、中野、名古屋、京都、広島、福岡、沖縄、大阪、金沢、東京、仙台、札幌の前売りは6月3日から先行プレオーダー開始です。詳細は公式Twitterで随時報告します。

これまで我々は4枚のアルバムを残してきました。振り返れば、それ等が起承転結を表しています。何も持っていない、誰も知らない札幌の凍てついた地下から名乗りを
上げた1枚目。我々の正体、及び自己の内面を極限まで掘り下げた2枚目。結婚や出産、自らや仲間の人生の変化、広がりに接した心境を綴った3枚目。あの3月を経て、
破片を拾い集め、そこから、底からの再生を見据えた4枚目。その間のシングル曲、各地のライブ、全ての局面で、我々は出来るベストを尽くした。それは今も誇れる。
そしてその果てに20周年を迎えて、あの土砂降りの大舞台で、これまでの道のりを総括し、感謝を伝え、そして大いに報われた。結果4つのPHASEで形作られた、大きな
意味で、我々THA BLUE HERBのキャリアの前半はこうして終えた。俺等を見つけて、そして支えてくれた皆には感謝しかない。あれ以上はない。輝ける日々だ。最幸。

さあ、そしてここからなのだ。ここが、キャリア中盤の第1歩だ。我々が何者か、全方向に高らかに宣言し得る30曲を手土産に、ド派手に帰還しよう。

来月はいよいよ店頭発売です。復活祭は近い。始まるぜ~!!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.05.15

5月15日。

長らくお待たせしました。

THA BLUE HERB、5枚目のアルバムの発表です。

タイトルは「THA BLUE HERB」。

そうです。ここでセルフタイトルです。遂にこの冠を付けるにふさわしい作品が完成しました。って言うよりむしろこのタイトルしか思い浮かびませんでした。

収録曲は全30曲。CD2枚組です。

発売日は7月3日。6月25日からこちらのオンラインショップで数量限定ですが先行通販開始します。

価格は通常盤がCD2枚組、全30曲で4,500円(+税)。あと生産限定盤ってのがあって、こっちはインストCD2枚付き、CD4枚組、全60曲で6,000円(+税)です。

初回特典はDVD。これは2017年12月30日に石巻BLUE RESISTANCEで行った活動休止前最後のライブを完全収録してます。これもね、マジで感動もんです。
初回特典は付かないお店もあるんで、そこは各自でご確認を。

通販特典はTBHRの新ロゴステッカーです。



ここからはここまでの流れなどを。

2017年の(もう随分昔だね)冬、日比谷野音の20周年ライブを終えて、俺等THA BLUE HERBで集まった夜がありました。美味い飯を喰い、酒は勝利の美酒。
これ以上ない形でやり遂げた俺等の20年を話し、笑い、そりゃ最高の時間を過ごしていた。でも、そう、でも、なんだよ俺等はね。この後どうする?ってのが
1番重要な事は酔いしれながらも皆が解ってた。20年前のここ、同じ札幌での生活を思い出せば、何もかもが出来過ぎ甚だしいって事はもちろん知ってる。これ
まで起こった事の全てが前代未聞だった。頂上から頂上への長旅だ。やっと登り切った今日の頂上から振り返ると、あれ程までに険しく見えた、昨日の頂上は
随分低く見えたもんだ。こんなにこの箱って小さかったっけ?もっと大きくなかった?って事が数え切れないくらいあった。で、この後どうする?どこに行く?
いつだって今までやってなかった事の中にそれは、次の道はあった。でも、俺等はもうやってやってやりまくってきた。もうやっていない事はそんなに、ない。

でもね、とっておきがあったんだよ。

それはさ「俺等はまだ2枚組のアルバムを創っていない」って事。これは俺等にとってはずっとそのままにしてきた宿題みたいなもんだ。あの輝ける90年代には
2枚組のアルバムなんて普通に出てた。海外のヒップホップに憧れるだけだった俺等も、いつしかこのビジネスにどっぷり足を踏み入れ、気付けば20年経った。
今はもう音楽そのものの在り方、楽しみ方、色々変わってね。早くて、軽くて、安いのが主流だよね。サクサク配信出して、短いスパンでどんどん消費されて
いくのが音楽で。ましてや40歳オーバーでそれやったラッパー、30オーバーでもいいけど、そんな事をわざわざ時間と根気をかけてやる奴なんていねえ。ま、
他人様なんてどうでもいい。「挑戦こそが俺のオファーの条件」ってな。出来るかどうかも解らんくらいじゃねえと燃えんのよ。俺等の本当の実力を試そうぜ。
ここっしょ。ここでやろう。今ならきっと出来る。おう。やろうぜ。乾杯、したかな。とにかく、バシッと見えたんだよ、次のヤマがさ。それが2017年暮れ。

そこから年明けて、去年、ずっと制作してた。

こっちは完全自主制作。THA BLUE HERBってのはビートは全部O.N.O。言葉は全部俺。フィーチャリングなし。常に2人だけで創り上げる。2枚組って事は
アルバム2枚創ると同じ事で、全てが2倍の容量になる。そこでゲスト招いて楽しちゃったら面白くねえ。2人だけでやり切ろう。しかもただ曲数多いだけじゃ、
これも面白くねえ。テーマ、トピック、アイデア、表情、雰囲気、そしてユーモア、どれもどれとも被らない、極上の曲だけを並べよう。おう、任せとけって感じ
で、俺もO.N.Oもお互いとことんまで自分を追い込んだ。量だけじゃねえ、質が伴わねえとやる意味がねえ。だから今回程、お互いボツになったビートと言葉が
多い制作もなかった。マジで。真面目にやってたよ。全身全霊で打ち込んだ。最初は難産なのはいつもの事だけど、結果、やればやる程に産まれまくってた。
俺等、まだまだ全然行けんぜ~。笑いが止まらねえよ。制作の最後の時期なんて、これ以上やると3枚組になっちまうって事でわざわざストップかけたもんね。

俺等は、俺等に勝った。

とてつもない大物を釣り上げた。何度聴いても底知れない。俺等にも出来たんだ。俺は全曲好きだよ。色んな場面、色んな季節、色んな人間、色んな生き様が
出てくる。ある意味、2枚組という目標があったから、ここまで俺の発想も広く深くぶっ飛べたのかもしれない。ヒップホップも隆盛著しいし、良いラッパーも
沢山いるし、ヒップホップの外にも良い音楽家は沢山いる。リリース前の気持ちとしては今までも、いつもそうだったんだけど、今回で皆が解る。俺等を知る。
俺等47歳。年相応に考える。来し方、行く末、考えるさ。周りだって生も死も誕生も待ったなし。政治も景気も待ったなし。全てが動いている、その真ん中で
じっと世界を見据えてきた。ここすら、この精一杯に登り詰めたこの頂上すらも、やっぱり過程でしかないのだろうよ。もう解ってる。でも、これは、残る。
これまでの俺等の歴史に恥じない、それ等を全て足したって逆らえない、すげえの創った。そう言える。誇れる。これでまた皆の前に大手を振って出て行ける!



7月3日です。

THA BLUE HERB、7年ぶり5枚目のアルバム。間に俺もO.N.Oもソロアルバム出したりしてたから、もう7年経ってたよ。ずっと待ってただけの事はあるぜ。

フィーチャリングなし。ビートはO.N.O。言葉はILL-BOSSTINO。スクラッチはDJ DYE。3人だけで全30曲。CD2枚組。タイトルは「THA BLUE HERB」。

曲名は6月1日にここで発表します。

ではまたすぐ。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.05

5月。

新しい時代ですね。ハッスルしていきましょう。

5月1日に大きな発表があるとアナウンスしてきましたが、ちょっと諸事情の調整に手間取ってて、間に合いませんでした。すみません。

5月15日にアルバムの詳細をここで発表します。

アルバム制作、録音作業は先日終えました。しかしここから発売日までまだ大きな仕事が続きます。イメージを音にする過程が終わっただけで(これが
1番重要な仕事ですが)、当方ご存知の通り自主制作ですので、ここからそれを製品にするために、1人でも多くの人の手に届けるために、やらなくては
ならない事が山積みであります。そうは言っても、肝心要の仕事を終えたという安堵感はあります。後はこれを届ける、その使命に燃えている日々です。

では5月15日に。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.04

4月。
もう4月。
遂に4月。

始めます。

THA BLUE HERB、活動第5段階目になります。

1997年からやってきましたが、我々、今が1番脂が乗ってます。

色々とお楽しみが控えておりますが、本日4月1日に発表するのはこちら。アルバム?そう焦るんじゃねえ。数年に1度の大仕掛けだ。その過程を楽しんでくれ。

THA BLUE HERB関連の音源の配信を全方位解禁しました。THA BLUE HERBの過去曲は全て。更に俺の別名義HERBEST MOON、俺のソロ、O.N.Oのソロ、
総数150曲超えです。iTunes Storeは勿論、Apple Music、Spotify、AWA、LINE MUSIC、OTOTOYなど、主要プラットフォームでDLしたり聴いたり出来ます。

配信ね。今までやってなかったの?というくらいの話ですが、俺あたり未だに音楽はレコードで買ってて、DJもレコードでやってるような人間なんで、正直
アティチュードとかポリシーとかっていうよりも、ここまで俺自身が興味を持ってなかった。では何故俺はレコードで聴くのか。これも別に主義とかじゃ
全くなくて、普段から音楽を聴きに行ったりDJやらせてもらう場所がレコードで聴く所だし。もうこれは20年以上。だから当たり前っていうか。ずっと俺は
そうして来たんだ。理由は音の良さも無論ある。俺が普段から聴いてる音楽は、ある一定以上のボリュームや規模になるとレコードが1番音が良いと感じてる。
あと俺が聴きたい曲、聴きたいバージョンがレコードでしかないってのもある。あとは曲だけじゃなくてジャケットとかも含めて作品だという考えでもいる。
俺は、ね。あくまで個人的な趣味の部分ですよ。こんな感じだから自分等の作品としても、やっぱり音楽そのものはもちろんだけど、ジャケットとか歌詞
カードとかね。その辺も気持ちを込めて創ってきたからさ。それが当然だとも思っていたし、今も思っている。でも時代の流れはそれとは真逆に進んでいる。
早い、軽い、安いが主流。こっちはそこには乗りたくなかったってのも事実でして。でも、そこはあくまで気持ちの部分であって、これはビジネスなんだな。
現にレコードはおろか、CDすらも買わない、でも、音楽は好きという人達が沢山いるのは事実。俺等もいつまでも留まっていては、新たな出会いを逃す事に
なる。あくまで自分達の音楽を聴いて欲しいというのが全ての行動の根幹だから。そろそろここらでやるか、と決断した次第であります。そうは言ってもね、
じゃあ俺が、当の俺が配信で音楽聴くか、と言われれば、聴かない。急ぎの調べ物や外出先とかだとYouTubeは観るし、とても有用だと思ってる。だから俺は
そのメディアを否定はしていない。むしろとても便利なものだと思っている。でもね、俺はさ、音楽を所有していたいんだ。持ってたいの。便利さには裏が
ある。あれは、誰かどこか巨大なシステムに全てを預けて、そこから各人が引っ張ってきて聴いたりしてるわけで、その巨大なシステムが稼働しなくなったら
もう終わりなわけっしょ。それ以外にもデータ全部消えたとか、あとは最近の電気グルーヴの件みたいに大元が流れを止めてしまったらリスナーには届かなく
なってしまったりとか。それに関しては俺等は完全自主制作だから、何であれ上の人間の意向とか全く関係ないけどね。あとそもそもネット環境がないと聴け
ないとかさ、なんつーか、音楽聴くって事を出来るだけ些事に縛られたくないんだよ。俺は音楽を所有していたいのね。でもね、繰り返しになるけど、これは
俺の趣味であって、ある意味そんな時代遅れの趣味を自分達の音楽を楽しんでくれてる人に無理強いは出来ない。するつもりもない。それぞれがそれぞれの
ノリで楽しめば良い、それだけっしょ。これでまた俺等の音楽に新しく触れる人が1人でも現れれば本望だよ。ただ歌詞カードは付いてない。俺等の音楽はさ、
雰囲気を楽しむもんじゃない。意味は全編に内包されてる。その先に行きたければCDを買って下さい。そんな感じ。配信解禁します。よろしくお願いします。

配信の後に告知するのは、そう、レコードです。面白いね。どっちにも音楽好きはいる。どっちにも届けたい。それです。

ここでも度々言ってきましたが、いよいよです。4月13日に俺のソロ名義tha BOSS「AND AGAIN」が7インチで発売になります。インスト入り1500円+税。
翌4月14日にtha BOSSのソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」が発売です。こちらは3枚組、歌詞カード付き。4000円+税。よろしくお願いします。



来月も大きな動きがあります。


アルバム制作作業は既に9割終了。録りはまだありますが、磨き上げる段階です。その合間に曲順を決めるという、ずっとやりたかった仕事を楽しんでいます。
率直に言いまして、驚愕な出来映えです。

では来月。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.03

3月。

こちら徐々に雪が溶けてきました。2月は久々に連日マイナス10度を超えたりして過酷な冬でしたが、春の兆しを感じてます。

先月、俺のソロ名義tha BOSSのソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」が4月14日に発売する旨をこちらでお伝えしましたが、もう1つアナログが発売され
ます。「IN THE NAME OF HIPHOP」のCD特典として付けていた楽曲「AND AGAIN」が7インチで出ます。近年の俺等のライブに来てくれていた人ならもう
お馴染みの最後に鳴らしていた曲です。ビートはMr.BEATS a.k.a. DJ CELORY。個人的にもとても思い入れのある曲です。いつも俺はラップしてて泣きそうに
なってたりします。発売日は4月13日、1500円+税。RECORD STORE DAY(レコ屋でレコードを買おうの日)に対象店舗で購入出来ます。どこのレコ屋でも
買えるわけではありませんのでご注意を。詳細はこちら→https://recordstoreday.jp/。「IN THE NAME OF HIPHOP」は限定生産なので、こちらも購入希望の方は
先にお店で予約する事をお勧めします。発売日になって予約分でなくなってたという可能性もあるかもなのでこちらもご注意を。何卒よろしくお願いします。


アルバム制作は既に折り返しております。大まかな計画も出揃ってきてまして、来月、まずはそこに向けた一環として、大きな発表があります。

伝えたい事はマジで山ほどあるんですが、全てアルバムに注ぎ込んでいる状況なので、あと少しお待ちを。早々に膨大なアウトプットがやってきますんで。

では作業に戻ります。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.02

2月。

こちら札幌、大雪、氷点下の向こう側。この季節こそが心の内側を掘り下げる時間。制作に没頭する毎日です。静寂そのまま札幌ヒップホップの真骨頂であります。

色々とプランを練ってはいますが、まずは制作です。その時はすぐに来ます。で、その時が来たら一気に出し惜しみなしで行くんで。もうしばらくお待ちください。

新作前にも色々と段階的に仕込んでまして、まずは第1弾として、アナログ出します。
2015年秋にtha BOSS名義で発表した俺のソロアルバム、「IN THE NAME OF HIPHOP」をアナログで出します。こちら多くの凄腕のビートメイカー、ラッパー、DJの
力添えを得て完成させました。今も全く色褪せないマスターピースと自負してます。最高っすよ。3枚組、4,000円+税で歌詞カードも付きます。はっきり言いまして、
採算度外視してます。この機会を逃すと2度とは出来ません。アナログとして後世に残しておきたいという気持ちのみで勝負に出てます。発売は4月14日(日)。押忍。

1月11日に日本武道館に般若のライブを観に行ってきました。武道館行くのは3回目。ラッパーのライブは初めて。ゲストもいたけど、基本1MC1DJでやり切ってた。
言葉の解像度も高くて、言いたい事を聴かせるのが大前提のライブだった。お祭騒ぎというより自分の生い立ちから今日までの生き様を語り尽くしてた。自分の弱さも
コンプレックスも過去も曝け出してた。つまりは俺等と同じだった。違いは多々あるけど、同じ部分も多かった。そこで般若という人を知れた。そして会場にいた皆が
想ってたのと同じく、俺も頑張ろうって想ってた。これからだ、と想ってた。遥々札幌から行った甲斐がありまくりなライブでした。お疲れ様でした。ありがとう。

では作業に戻ります。皆、連日寒いですがどうか元気で。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2019.01

あけましておめでとうございます。

2019年、始まりましたね。昨年5月以来の更新であります。昨年はどんな年だったでしょうか?良い音楽に出会えましたか?俺は公言通り、制作中の時間という事で
あちこち旅をしたり、日常やダンスフロアやライブ会場で閃きをメモる毎日でした。現在は既に言葉を溜め込む作業は終え、O.N.Oとの合作作業に入っております。
良さそうなのは順次録ってみてもいます。次はTHA BLUE HERBとしては計5枚目のアルバムだ。20周年の野音も終え、ある意味その時点で持ってる弾丸は使い尽く
した感があり、全てを一新する勢いでまた新たなヤマを登っている最中であります。ここからの作業も困難な仕事が山積みでして、今しばらくは制作に没頭する日々が
続きます。ただ、これまでのヤマとは違う挑戦をしています。あ~早く言っちゃいたい!最近の日本のヒップホップの活況を知らないわけではない。それ踏まえた上で
我々に、現在最後尾まで自ら下がった我々に何が出来るか、我々しか出来ない事とは何か、それはやっぱりこれだ!という計画です。俺の頭の中にあるイメージが全て
実現されれば、それはそれは面白い事になります。ま、言うだけなら誰でも出来る。やるべき事やります。楽しみにしててください。必ずや応えられると信じてます。

昨年はライブは休止中でしたが、俺個人として、BRAHMANの日本武道館、OLEDICKFOGGYの日比谷野外大音楽堂(ちょうど1年前の俺等のライブと同じ日!)など
に参加させてもらいました。そして先日、年末12月29日には久々となる渋谷ASIAでのTIGHTの20周年にも出てきました。DJ YASとDJ QUIETSTORMの2枚看板で
東京のアンダーグラウンドヒップホップパーティーとして長く続いてきたTIGHT。俺等は1998年の秋に東京での2回目のライブで呼んでもらって以来の縁でして、それ
以降、大阪などの出張版も含め、色んな場所で共に鳴らしてきた仲であります。10周年のリキッドルームも出てたね。オファーは光栄だったけど、何せずっとライブは
やってないから、そんな大事な宴、しかも年末、結構プレッシャーありました。THA BLUE HERBのライブではないし、この機会でしか出来ない曲もあって、準備も
大変でしたが、フタを開けてみれば最高に楽しい夜になった。B.I.G. JOE、YOU THE ROCK★、そしてKRUSHさんも一緒でリハの段階から終始ワイワイと賑やかに
笑いが絶えなかった。俺はここで生きてきて、ここに帰っていくんだ、とステージで感じてました。ダンスフロアに知ってる顔がチラホラで、各地から来てくれた事に
感謝です。いささか酔い過ぎ、朝方の記憶が曖昧ですが、東京の深夜の顔役達にも沢山会えて、ほんと良い夜でした。改めてTIGHT、20周年おめでとうございました!


ここは凍てついた冬の底だ。春はここを通り過ぎないと訪れない。これを完成させなくては皆の前には出て行けない。出て行きたい。なので頑張って進んで行きます。

皆にとって良い年でありますように。共にやるべき事をやり遂げ、また吹き荒れるあの丘の上で逢おう!

今年もよろしくお願いします。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2018.05

2018年5月。

札幌は桜が咲いてます。全ては咲いては散る、繰り返しであります。

これは別れの手紙です。4度目の別れの手紙です。

2012年1月からここで毎月1日に更新を続けてきましたが、今月で一旦休止します。理由は過去3回と同じです。アルバム制作に専念する季節が来たからです。

早くて、軽いのが最近のコミュニケーションの基本ではありますが、こうして毎月、それがライブのレポートであれ、商品の宣伝文句であれ、ただの雑記であれ、
読んでくれていた皆さんには感謝しかありません。何と言うか、Twitterのような、こっちが知りたければ何人見たかとかを知れる場ではなく、ある意味一方的に
メッセージを投げかけている場ですが、そのリアクション的なものが、ライブの動員や、CDやDVDの売り上げに直結している感覚は常に持っていまして、昔から、
それこそここは、黎明期、まだ日本中、どこにも行った事がなかった頃から変わらない、俺等、TBHRと、そこのあなたとの大事なホットラインでありました。

俺も今はTwitterも並行してやっておりますが、あれもあれでとても有用ですが、文字数に縛られず、自分の言いたい事、無数と言っても良いライブの、その夜限りの
状況や、作品に対する思い入れなど、タイムラインでどんどん流れていく即効性の強いメッセージとは違い、それこそ、何年後にも振り返られるものとして、我々の
いずれは消え去ってしまう実体とは別に、永劫残る確固たる歴史としてここに残してきたつもりです。毎月1日の更新作業は、スケジュールの都合上、難儀と思う
月もありましたが、これは仕事と言うよりは、最早信仰であり、読んでくれているのが毎月1日の人であれ、まだ会っていない未来世紀の住人であれ、ただこつこつと
続けて参りました。しかし、これからの日々は、絶対的に言葉の数が必要でして、それこそ日常会話の全てを自身の内側に溜め込む必要があり、ここのアウトプットを
休止する事にしました。この季節を超えないと新しいアルバム、新しいライブは出来ないのは事実で、いつまでも同じ曲ばかりやってても、いずれは皆とは同じ時を
共有出来なくなっていくのもまた事実で、なので、先に進みます。出会うために別れる、というやつです。俺、札幌に住み、メディアに頻繁に出ていない身なので、
サポートしてくれている皆との繋がりの場を失うのは、正直、若干の恐さもあります。俺もそれ程に強い人間ではないので。毎月音源は出てるし、伝説と呼ばれるに
値する瞬間は各地の現場で起きてます。良いラッパーはウジャウジャいて、皆とてもハングリーで、才能に満ち、無敵の若さを元手に猛追してくる。最高な時代だ。
何もしないと、自然、奴等に取って代わられる事は避けられん。そういうものだ。歴史の必然だ。ただ、座して手をこまねいて抜かれていく状況を眺めているような
真似はしない。俺は音源も出さず、ライブもせず、それでもヒップホップとは何ぞやとかを呟いてるような奴とは違う。まだ行ける。そう信じてる。それが本当か、
実際に確かめにいくんだよ。待ってろよ。また最後尾まで下がって、一気に捲ってやるぜ。またあの爆音と歓声が交錯する、あなたを含めた我々の時代を始める、
もう1度再興する、そのためにやる事やります。大げさに言ってますが、皆もどうか元気で。重ね重ねになりますが、いつも読んでくれてありがとうございました。

Twitterの方は、ノリ、というか、取り留めのない事などではありますが、軽い感じでやっていきます。


4月11日にTHA BLUE HERB、通算8作目の映像作品(DVD)「20YEARS, PASSION & RAIN(結成20周年記念ライブ at 日比谷野外大音楽堂)」が無事に発売になり
ました。去年の10月の事ですから、随分と前の事ですが、実際にそこに居てくれた人達にとっては消えない記憶であろうとは思いますが、何せ雨が酷かったので、
雨抜きでもう1度観てほしかったし、そこに居なかった人や、これから我々を知る人にも観てほしかったので、作品として残す事が出来て、俺も旅立てます。こちらの
通販も久々にサーバーダウンする程の盛況でした。どこであれ購入してくれた皆、ありがとうございました。ラップとか音楽とかを取っ払っても、とにかくこれ以上
ないという苦境下でも楽しむ事を忘れなかった。そして実際に楽しんだ。これがあのDVDの本質です。皆も、毎日、色々あると思います。楽しむ、この一見とても
簡単な事が出来なくなる時は誰にでもあると思う。子供は楽しむって言葉も知らずに楽しんでいるのにね。仕事や子育てや介護や、人間関係や、飽きや、お金とか
色んなしがらみが絡まってきてね、つくづく生きてくってのは大変だよ。でも、人生1回。楽しまなきゃ。自分から輝かなきゃ。勇気を出して土砂降りでも外に出て
行かなきゃ。一か八か、やってみれば良くなる事もある。最後に笑えたら、それまでの苦労も一緒に笑える。そんなメッセージが詰まった3時間15分です。楽しんで
ください。THA BLUE HERB、PHASE 4の最後の作品、暫しの別れへの置き土産です。あとTwitterの方ではアナウンスしてましたが、商品内部のブックレットの
貼り付けが綺麗に出来ていないものがほんの少し混ざってる事が判明しまして、もし該当する方がいましたら、ジャケット部分のみを交換します。詳細はこちらを。

DVD発売に合わせて、HMV&BOOKS onlineA-FILESi-DDONUTS MAGAZINERiddimMikikiにインタビューを載せていただきました。


もう4度目の別れの手紙だけど、カッコつけてるけど、実はいつもこの時点では少なからず思ってもいるんだ。俺にそれがやり遂げられるだろうか、と。俺などに。
でも、そう言いつつも、いつも俺はやり遂げて帰ってきた。そして実際に帰ってきたい。また皆とドカドカやりたい。それが今から想像し得る最高の未来だから。
そして、結果、帰ってきて、そこからライブが始まるって時にもきっと思ってる。俺はやり遂げられるだろうか、とね。でも、俺的には最新の記憶、2012年から
6年間、俺はやり遂げた。だからきっとやり遂げられる。そう信じて頑張るよ。やるべき事がある人は頑張って。まだ見つかっていない人には、全てを賭けられる
それが見つかる事を願ってる。輝きが色濃く、実り多い日々を。理解を、ありがとうございました。また会う日まで元気で。笑って会える日を楽しみに精進します。

それでは、スパッと別れましょう。

また会うために別れましょう。

さようなら!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2018.04

4月。

今年も始まったと思ったら、もう4月ですよ。時の流れってヤツはつくづく早いね。

昨年の10月29日、もうずっとこの日の話をしてますね。昨年の今頃もしていたし、終わってもずっとしてるな。この20年、1日で何もかも変わったという事なんて
なかった。変わるきっかけになった日は無数にあったけど。あの北海道以外での最初のライブだった1999年5月2日の六本木コアでの夜、初めてフジロックに出た
あの2000年の真っ昼間、重要な局面は確かに多々あった。でも全ては一戦一戦の積み重ねだった。でも、あの日、2017年10月29日は特別だった。何が変わった
のかはこれから少しずつ解ってくる事だと思うけど、あの日は俺等の歴史上、大きな境になり得る夜だった。近づいてくる台風の延長線上、仮に中止にしても、
あれはしょうがないよで済むような状況だったけど、半ばやけくそで開催して良かった。一世一代の大博打だったが、俺等、あなたを含めた俺等は事実、勝った。

映像でも写真でも機材が無傷だったカメラマンは、いない。誰もが手負いで、それでもあの場を後世に残すという大仕事をしてくれた。レンズの曇りも、水滴も、
容赦ない。珍しく奮発したクレーンもすぐにぶっ壊れて使用不能になったw。時にはあまりにも雨がひどくて俺等が見えないシーンすらある。人間力しか頼るものが
ない状況で、文字通り心眼を凝らして撮ってくれた。そしてそれは同時にお客の目線そのままだ。皆がステージ上の俺等同様、サバイバルだったのは観れば解る。
ライブをやるのも、それを残すのも、どちらも命がけでした。薄れ行く3000人の記憶の中のあの夜を、永遠に残すという偉業、本当にありがとうございました。

そして長い下準備、当日の撮影仕切り、その後年末から始まった編集作業を一手に担ってくれた川口潤監督。何せ3時間超えの長丁場。雨と共に使えるアングルも
限られてくる過酷な状況下、困難な局面の連続でしたが、時間もない中、お忙しい中、細かい所まで気持ちを込めて整えていただき、ありがとうございました。

さあ!いよいよ発売です!

THA BLUE HERB、通算8作目の映像作品(DVD)「20YEARS, PASSION & RAIN(結成20周年記念ライブ at 日比谷野外大音楽堂)」。3時間15分完全ノーカット。
ブックレット付き。税込4,500円。店頭発売は4月11日。初回特典はステッカー。こちらは付かないお店もあるので各自で確認してください。そして店頭発売に
先駆けて、4月4日から当Web内のオンラインショップで先行通販を行います。こちらで購入すると初回特典のステッカーに加えて、通販限定特典(俺が大阪のロフト
プラスワンでTHA BLUE HERBの20年を振り返るというテーマでやらせていただいたトークショーの模様を収めたDVD)も付きます。よろしくお願いします!

商品の詳細(ほとんど俺の意気込み&売り文句のようなものですが...)は先々月先月のレポートを。

DVDの動画CMはこちら。

FESNの森田貴宏氏が創ってくれたCM(計17本!ありがとうございました)は公式Twitterで発売日まで連日公開中です。

4月4日、DVD通販に合わせてCDも販売します。2タイトル。どちらも非売品だったものですが両方ともジャケットも歌詞カードもちゃんと付いてます。1枚目は
野音ライブ当日に会場で来場者に配っていて、ライブの直前に流した曲「"KOTODAMA" TAKES US THERE」。毎月の抽選を含めた野音を借りる過程、からの
20周年記念ライブへの心境を歌った曲。実質THA BLUE HERBの最新曲です。もう1枚は俺のソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」の購入者特典として
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY氏と創った「AND AGAIN」。最近のライブに来てる人達には説明不要な重要曲っす。どちらも税込540円。よろしくお願いします。

オンラインショップ、予告ページはこちら。当日朝10時に開店予定です。

あちこちにポスターやフライヤーを置かせていただいております。地元札幌はもちろん、福岡、広島、岡山、神戸にはダイが、そして大阪、京都、名古屋には俺が
先月直接持って行きました。各地、道案内してくれた仲間、そして迎えてくれた皆、ありがとうございました。各地、配ってくれた皆、ありがとうございました。

DVDのジャケット表面は野音ライブのポスター同様、WASHIO TOMOYUKI氏に依頼しました。ライブのポスターもとてつもない作品でしたが、彼はライブ終わり
速攻でこの下絵を描いていて、それを見せてもらったら、あの日の状況そのものでして、今回もジャケットに使わせてもらったのです。ありがとうございました。
こちらの画を使い現在Tシャツも作成中です。通販限定で若干数売ります。4月19日発売。税込4,320円。色は黒と赤。サイズはXL、L、M、Sです。今回はいつも
のようなプリントではなくて、抜染加工に挑戦しています。こんなイメージ。DVDの通販が終わり次第、通販サイトに予告ページをアップします。よろしくです。


発売が待ち遠しいが、同時にPHASE 4の仕事がいよいよ全て終わろうともしている。SNSや仲間内、あらゆる場面で情報を広げてくれている皆、ありがとう!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2018.03

3月。

風邪など引いてませんでしょうか。俺あたり、人生初のインフルで随分苦しんでました~。ツアー中とかじゃなかったのがまだ幸いでしたが。。

2月は2度ステージに立たせていただきました。1つは日本武道館。そうです。私、武道館に立ちました。BRAHMANのライブで「ラストダンス」でした。俺自身、
正直、武道館には興味というか、特別な想いは持っていませんでした。が、やはり、そこは武道館でした。はい。久々に少し震えました。BRAHMANのライブが
まず何よりヤバくて、マジで凄い人達っす。お客共々、最強過ぎるライブをしてました。俺はリハから本番終了、撤収までずっと見てましたが、毎度の事ながら、
スタッフさん含め、あの場を完全にクリエイトして、コントロールする地力というものが彼等、BRAHMANにはある。そこは普段は空っぽの空間で、本来音楽を
鳴らす用途でもない場所に、音響とか照明とか持ち込んでライブ出来るようにするのも大変なのに、更に彼等ならではの一夜限りの空間を造り上げていて、そこに
ヤラれない奴等はいないっすよ。もう、入った時点でKO。そこでもう勝ってる。あとはもうお手上げ状態で楽しみしかない。それで終わったら終わったで、また
それ等を全部片付けて、と。チケット全部売り切るのも大変だっつーのに、その日の仕事もまた凄くて。。D.I.Y.の最高峰の仕事、ほんと良いもん見せてもらった。
そんな日に俺も混ぜていただき、俺のキャリアにとっても特別貴重な場を与えてくれて、マジで感謝しかありません。昔、KEN YOKOYAMAさんの武道館ライブに
SLANGが出るっていうので俺等、TBHRのライブスタッフ総出で観に行ってね、その帰り道、いつもの焼き鳥屋で、さあ俺等はどうすんだ?と熱くなって話して、
その場で野音のライブが見えて、そっから動いて、で、既に野音は大成功で終わってて、が故に今回の帰りの呑みもまたライブスタッフで良い話が沢山出来たよ。
何というか、心の中にしぶとく残ってた、あの野音の達成感が遂に消え去った夜だった。またゼロから始まる。頂上は高く遠い。教えてくれたBRAHMANに感謝。

翌日は下北沢シェルターでOLEDICKFOGGYとbachoのツーマンに行ってきた。前夜とは一転、極限まで詰め込まれた箱、ステージに転がり込んでくるダイバー、
そいつ等を演者が自分でさばきながらのライブ。そうそう、これこれ。ここを生き残れないと何も始まらねえ。bachoも相変わらず最高で、俺も熱くなった。俺も
OLEDICKFOGGYに混ぜてもらい「弾丸さえあれば」を計2発。OLEDICKFOGGYのライブも今まで観た中で1番突き抜けていた。っていうかずっと更新してるぜ。
連日凄え奴等ばかりで暇しないよ。のんびり座ってらんねえ。THA BLUE HERBのライブは休止中なのですが、極上の緊張感を与えてくれる仲間達に感謝っす。



さあ、いよいよ近づいてきました。

先月詳しくここでお伝えしまして、重複になりますが、昨年10月29日に東京日比谷野外大音楽堂で台風直撃の只中に行われたTHA BLUE HERBの結成20周年記念
ライブを3時間15分ノーカットで収めたDVD「20YEARS, PASSION & RAIN」がいよいよ4月11日に発売になります。価格はブックレット付き、税込4,500円。
初回特典としてステッカーを付けます。デザインはこちら。初回特典は付かないお店もあるので各自で確認を。それに先駆け、4月4日から当Web内のオンライン
ショップで先行通販を行います。こちらで購入すると初回特典のステッカーも付きますし、通販限定特典(俺がTHA BLUE HERBの20年を振り返るというテーマで
行ったトークショーの模様を収めたDVD)も付きます。この通販限定特典、多くは用意出来ませんので、欲しい人は是非早めの御注文を。よろしくお願いします。

商品の詳細は先月のレポートを。

4月4日、DVD通販に合わせてCDも販売します。2タイトル。どちらも非売品だったものですが、売っちゃいます。非売品ですが両方ともジャケットも歌詞カードも
ちゃんと付いてます。1枚目は野音ライブ当日に会場で来場者に配っていた曲「"KOTODAMA" TAKES US THERE」。毎月の抽選を含めた野音を借りる過程、から
の20周年記念ライブへの心境を歌った曲。実質THA BLUE HERBの最新曲です。もう1枚は俺のソロアルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」の購入者特典として
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY氏と創った「AND AGAIN」。最近のライブに来てる人達には説明不要な重要曲っす。どちらも税込540円。よろしくお願いします。

何度観ても、当の本人でも、鳥肌は立つし、涙も出ます。あの最悪のコンディションでも音と共に体を揺らし、言葉の隅々に反応して手や声を上げ、ステージ上の
俺等を上げてくれる皆の不屈の心意気に、泣けてくる。日本中津々浦々を共に回り、お金より価値のあるものを分け合ってきたDYEとPAのナオミと照明の畠中と
共に遂に到達した天下無双の境地の美しさに泣けてくる。20年以上を札幌の音楽シーンで共に生きてきた俺とKOJIの未来に、そして俺のラップのルーツでもある
JOEとのこれも長い縁の至上の結実に、泣けてくる。あの今生の別れを思い出し、あいつに見せてやりたかったと、あいつも泣いてくれただろうと、泣けてくる。
あの日あの場にいた人は、きっとあの狂気の土砂降りを思い出すだろう。そして今度は、今度こそ、雨に遮られずにライブそのものをそこで初めて観るのだろう。

オンラインショップ、予告ページはこちら。

あの野音が、俺等にとって最後のゴールだった。少なくともそこに実際に立ってライブを終えるまでは。そこに辿り着くまでが苦労であり、辿り着きさえすれば、
後は楽しむだけだと思っていた。でも、物事はそう甘くはなくて、そこでの時間が今まで1番厳しいヤマだった。ったく!何てこった!そう気付いた時にはもう
雨雲は頭上に来ていた。正直、参った。自分の悪運を呪った。でも、そこで泣いても嘆いても祈ってもどうしようもない。もうやるしかなかったんだ。1曲ずつ、
1バースずつ、1小節ずつ、大荒れのど真ん中を進んで行くしかなかった。こっちは20年やってるからね。たった一晩で成長出来る事なんて滅多にない。全て小さな
積み重ねの繰り返しだから。でも3時間15分後、あれを終えた時、あれが出来たんなら、もう何も恐れるものなんてないって気持ちだった。そこに辿り着くまでの
苦労よりも、あの時間の方がキツかった。時間の長さじゃない。3時間15分という長さはどうでもいい。仮に1時間のライブであっても何でも、とにかくあの場を
モノにするという使命、それをあの雨と共に実現するのは、キツかった。だってあの3時間15分には20年間が含まれていたんだから。自分の実力、体力、気力は
知ってたつもりだったし、普段使っていない余力の程も、知ってるつもりだった。でもあのライブは、それ等だけでやり遂げたとは思えない。明らかにあの場で
ラップしながら、同時進行で引き出した力があった。それが一体どこから来たものなのかは解らない。でも、俺はそこを生き抜けて、実際にあれをモノにした。

俺が言いたいのは、これは俺だけに起こった事ではない、という事。あの場にいた3,000人にも起こった事である、という事。もちろん全員が俺と同様に楽しんで
くれていたと願っているけれど、そうじゃなかったかもしれない。途中で帰った人もいるかもしれない。画面で観る限りは全員到達してると思うけど、実際の心の
中までは見通せない。悲しいがそれもよくある話だ。でもね、確実にそこを、底を、あの大苦境を共に乗り越えた人達が映ってる。いいかい?俺が言いたいのは
そこだ。そこにこの作品の核心はある。皆、生きてれば色々な苦難がある。もうダメか、と思う場面は誰にだってある。これまでも、これからも、ね。でもさ、
あれを楽しめたんだぜ!並の苦難じゃない、最も厳しい極地を最も楽しかった夜に変えられたんだ!延長20回裏に大逆転カマしてやったんだよ!終演後、俺には
未来が広がっていた。何度も言うけど、あれが出来たんなら、もう何も恐れるものなんてないって気持ちだった。いつか、いつかきっとまた俺に訪れるであろう、
本当に苦しい時に、この夜はきっと大きな力を与えてくれる事だろう、と思っていた。あの場に最後までいた皆、楽しみ切った皆にも同じ事が言えると信じてる。
あれを楽しめたんだから!あれを20年間で1番の夜に出来たんだから!何だって出来る。きっと出来る。乗り越えられる。そんな希望が黙示されているんだよ!

そしてそれはあの場にいなかった人にも絶対伝わる、と確信している。だって、ある意味そこにいなかった俺にも、ステージで演者としてそこにいて、ライブを
観ていなかった俺でも、その映像に隠された真の意味を見つけ、得る事が出来たんだから!無論、普通にライブの質、音、言葉、それ等も尋常じゃなくヤバい。
恐らくいつかあなたがどこかで観た俺等のライブ、その時にあなたと共にいた仲間、場所、空気感、何よりあなたの若さ、そこから見えていた希望が思い出される
だろう。でも、絶対にそこでは終わらない。もう帰ってこない過去を振り返る類いの作品じゃない。年とか性別とか、金とか腕力、ましてやスキルやテクニック
でもない。完全に気持ちの域。それだけ持って、日毎老いていく肉体と共に、あの状況を楽しみ切った人間達を見ちゃったら、もうやるしかないっしょ、でしょ。

あれを終えた今、俺は未来を見据えている。見据えざるを得ない。あの先に行くにはもう新しい曲を創らなくてはならない。そんな境地にまで既に来てしまった。
あれを観てるとそう思う。再三、お伝えしている通りTHA BLUE HERBは現在ライブ休止中で、次がいつかも決まってない状況で、その留守中、堂々自ら究極と
誇れるライブを映像で残しておくよ。俺等、あなたを含めた俺等の別れをそれで飾ろう。集大成。金字塔。あれ以上は、ない。今持ってる弾丸では、行けない。

THA BLUE HERB、LIVE DVD「20YEARS, PASSION & RAIN」4月11日店頭発売。俺等の活動第4段階目 a.k.a. PHASE 4の最後の作品になります。発表後、
本格的に制作に入りますが、あのライブを超えてくるラッパーは現れないだろう。俺等の留守を任せるにはこれ以上ない鉄壁だ。1ヶ月後です。しばしお待ちを。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2018.02

2月。

こっちは冬の底です。

THA BLUE HERB本隊のライブは休止中ですが、1月は列島のあちこちに顔を出してました。年始早々の北見、そしてOLEDICKFOGGYとの「弾丸さえあれば」を
鳴らしに東京、三重に行き、三重の前は名古屋にいました。どこも雪が降ってて、何度も行ってる街ですが、始めての景色でした。皆様、お世話になりました。

昨年10月29日に台風直撃の中、東京日比谷野外大音楽堂に全国から集まった3,000人と共に敢行した我々THA BLUE HERBの結成20周年ライブのDVDが発売に
なります。発売日は4月11日。タイトルは「20YEARS, PASSION & RAIN」。PAINじゃなくてRAIN。これ以外のタイトルが考えつきません。年末から編集作業
してまして、何度も観てますが、皆、マジでよく乗り越えた!命がけという言葉は書けば簡単ですが、3時間貫き通すのは、どれほどの景色なのか、俺等も皆も
全身で表現してます。社会に普通に生きてて、仕事とか、病気とか、他にも色々と困難はある。そんな生活の中、音を楽しむと書いて音楽ですよ。そんなの当然。
まず楽しむ事が大前提なわけ。無論、俺もそのつもりだったし、オーディエンスの皆もそうだったと思うけど、そんな俺等の前に立ちはだかったのがあの滝の壁。
ライブを中止しても、きっとそれが普通か、もしくは的確な判断だったと誰もが思うような困難そのもの。でもね、その日はその年の野音の最後の営業日だしね、
つまりそこ逃したら、次はない状況でして。正月からずっと準備してきたし、全国から3,000人が既に向かって来てる。文字通り、行くも地獄、引くも地獄だよ。
だからまさに一か八かで開催したのです。つまり、開催したって事は、もう逃れられない。台風が直撃するのは確実だったからね。だからそれを、台風の雨風を
乗り越えるしか、もう道はなかった。開場の時点で既に土壇場に追い込まれていたんだよ。俺も、オーディエンスも。何の心配もしないで音楽を楽しむ、無邪気に
ここに辿り着いた事を祝うという未来はなかったんだ。俺等らしいと言えばそうだけど、実際、道は険しさを極めていた。急坂を前からの濁流かき分けて、四つん
這いで登っていく感じだった。全身から雨を浴び、体は汗をかき、そしてステージドリンクを飲む。完全に水難の相っしょw。ったく最大最悪のド苦境だったぜ。

でもね、それでもさ、やっぱり乗り越えて行くのよ。やっぱりやるんだよ、俺等は。こいつ等はどうあっても楽しむ事を諦めないんだ。その姿ったら涙もんすよ。
「BOSS持ってるね~」なんて言う方も、言われる俺も、その日は誰もが破れかぶれでしたが、こうして全て終えて、画面で観るとさ、確かに持ってる。悪運か、
何なのか、得体の知れない必然の嵐が、これでもか!と暴れまくっております。16時53分の開演から20時5分の終演まで、完全ノーカットでお送りしましょう!

DVD「ラッパーの一分」の時も同じ事を思ってたけどさ、最近のフリースタイルバトルのブームとか、あとそっから派生した諸々とかね、日本のヒップホップ、
色々ある。俺はそこには顔を出さない。華やかで景気の良いブーム、羨んでるわけではないけど、正直、言いたい事は、ない事もない。ただ、俺がやってきた事、
これからもやっていきたい事、そこは確固としたものがある。でもそれをTwitterとかで言っててもマジでキリがないし、タイムラインをただ流れていくだけだから
大した意味がない。だから俺はここに残しておく。作品として、越えられない壁として、ラッパーを名乗る1人の男の仕事の極限の金字塔としてここに残しておく。

価格はブックレット付き、税込4,500円。更に初回特典としてステッカーを付けます。デザインは来月ここで。初回特典は付かないお店もあるので各自で確認を。

それに先駆け、4月4日にここのオンラインショップで先行通販を行います。こちらで購入すると前述のステッカーも付きますし、通販限定特典も付きます。それは
一昨年の12月に大阪のロフトプラスワンにて、俺がTHA BLUE HERBの20年を最初から語り尽くすというテーマで行ったトークショーの模様を収めたDVDです。
こちらも最近観てたんですが、20年の歩み、そこで起こった様々なエピソードも随分細かい所まで語ってるんですが、それを話してる時点でまだ野音ライブ自体も
発表してませんし、20周年イヤーも明けていない状況でして、その後の動きや野音でのライブが結果どうなったかを既に知っている現在から観ると、俺的に野音の
映像がより一層ドラマティックに感じられました。この通販限定特典、数は多くは用意しません。なくなったら終わりです。欲しい方は当日何卒早めの御注文を。

あと合わせてもう2つ通販で発売します。野音ライブ当日に会場で来場者に配ってたCDがありまして、これは俺が野音の使用権を手に入れるために4月から抽選に
行ってた時の心境、そして外れ続けて遂に10月にそれを引き当てた時、そしていよいよライブに向かっていく時の心境を綴った曲です。「"KOTODAMA" TAKES 
US THERE」。実質THA BLUE HERBの最新曲。これが若干数残ってますので、税込540円で販売します。更に!俺がtha BOSS名義で2015年に発表したソロ
アルバム「IN THE NAME OF HIPHOP」の購入者特典として、Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY氏と創った曲、「AND AGAIN」。近年のライブではいつも必ず
最後にやっている曲です。こちらもあと少しだけCDが残ってたので、同じく税込540円で販売します。両方ともジャケットも歌詞カードもばっちり付いてます。

上記、4月の発売をピリオドに我々の活動第4段階目 a.k.a. PHASE 4は終わります。PHASE 4の1番最初の曲が「STILL RAINING, STILL WINNING」、そして
そこから6年後の最後にリリースするDVDが「20YEARS, PASSION & RAIN」。雨続きの6年間でしたが、辻褄ばっちり、しっかり締めさせていただきます!!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2018.01

あけましておめでとうございます。

昨年は我々THA BLUE HERBの結成20周年イヤーと銘打って、ここで、ちょうど1年前に宣言以来、常に動き続けてました。「せっかくだから派手に楽しみたい」、
「ここでしか見えない景色を書き留めたい」「この年にしか出来ない事、創れない物を残しておこう」と言ってましたが、その全てをやり遂げる事が出来ました。
全部自分等で企画運営する自主制作なので、これまでもずっと出来る事と出来ない事の線引きはシビアにやってきたけれど、昨年は普段はしない事へのチャレンジ
含め、初めての仕事、制作も沢山しましたね。俺自体、持ってもいないのにiPhoneケース作ったりねw。まあでも祭なんでとその辺はノリと勢いでやってました。
創作もB.I.G. JOE × dj hondaの「STILL」、OLEDICKFOGGYの「弾丸さえあれば」、そしてBRAHMANの「ラストダンス」。三者三様とはよく言ったもので、
強者過ぎる3組との真剣勝負はそりゃ緊張もしたけれど、俺1人ではとても辿り着けない高みまでぶっ飛んでいけました。普段はDYEと2人でステージに立つのが
俺の稼業だけど、この3曲を鳴らすために随分遠くまで行ったな。そこは時にはジャンルという壁の向こう側だったが、音楽好きはやっぱりウジャウジャといて、
こっちも遠慮無しにぶつかっていけた。本隊THA BLUE HERBでも愛別EPの3曲。そして野音で配った曲、計4曲。どれも今の俺等にしか見えない景色を歌った。
20年の軌跡を詰め込んだミックスCDも出せた。後はずっとライブ。ヤマ場はやはり10月29日の野音。今、その夜をDVDにするべく動いてて、映像観てますが、
壮絶の一言に尽きる。マジで俺、こんなに雨降ってるライブ、映像で観た事ないっす。撮ってるカメラも次々壊れていって、アングルが少なくなってく過程なんて
鬼リアル。雨の画、雨の音も半端ない。で、何より凄いのが、そこに生き合わせた人間共の、つまりあなたと俺、そう俺等の!楽しみっぷりであります。あまり
ここで、今の段階で色々言ってしまうとアレなんで、この辺にしときますが、とにかく今まで観たどんなライブ映像よりも強烈でした。ほんとまあよくやったよ。
発売は4月を予定しています。あの、宇宙から何万トンと容赦なく降り注ぐ水瓶の底にいた人、噂に聞いていた人、ここで興味を持った人、どうかお楽しみに!

野音は大きな祭でしたが、普段俺等が生きていたのは、いつもの小さな箱の接近戦でした。野音を終え、12月、またその戦線に復帰した時、俺はその事を改めて
確認しました。今年は計48本のライブでした。いつものように北は北見、南は石垣。物販担いで、DJ、PAの一個小隊での旅の日々でした。各街の仲間、箱、味が
思い出されます。数々の対バン相手との死闘と共に。そして今年は大きなフェスに呼ばれる機会も多かった。あの3日目の土壇場大逆転カマしたフジロックとか!
楽しかったな。ずっとここにいたいなとか、思いもするけど、潮時であります。既に12月30日で全てのスケジュールを完遂しました。このスケジュールが新たに
更新されるのは、我々が新しいアルバムを創った後になります。それがいつなのか、いつものように約束は出来ません。2011年3月11日で全てが覆り、そこから
砕け散った破片を拾い集めるようにして始まった、新たな言葉の収集を経て、「TOTAL」を創り、そこから始まったTHA BLUE HERBのPHASE 4。昨年末まで
計283本ライブをやってきた。あれで終わりです。壮大なアウトプットの繰り返しでした。もう空っぽです。惰性でただ繰り返す事はいくらでも出来るけど、俺は
まだまだ創れる。そう思っているんだよ。ゆっくりインプットして、弾丸たっぷり創って、全てのラッパーに追い抜かれ、再び最後尾から、北から帰ってくるよ。

各街等しく、仕切ってくれた人、手伝ってくれた人、何より貴重なお金と時間を使って集まってくれた人、本当にありがとうございました。札幌に住み、普段は
メディアにも出ない、流行に、ましてや日本のヒップホップシーンに生きてるワケでもない。そちらから動かないと見つからない、生身の俺等を見つけてくれて、
分かりやすいとも言えない表現に理解を与えてくれて、あなたの街に行く機会を単なる週末の仕事から喜び溢れる楽しい一夜にしてくれて、練習に意義と達成感
を、更に次への課題に挑もうとする根気と活力、乗り越えられる自信を与えてくれて、何より俺等をヒップホップで生活させてくれて、ありがとうございました。

ここのオンラインショップも、昨年はフル稼働でした。情報をキャッチして、来店、購入してくれた皆、ありがとうございました。


ひとまず、4月の野音のDVDの発売までは、ここの更新は続けます。あと少し、お付き合い願います。


以下、12月のライブレポート。

立川。初上陸。ライブ休止前最後の関東圏での週末。羽田からバスで到着。賑やかな駅前を抜け、辿り着いた箱、A.A.COMPANY。この日を取り仕切ってくれてた
火男が笑顔で迎えてくれた。アットホーム感がばっちりな雰囲気。長旅の疲れがほぐれたよ。この日はドラヘビのアオちゃんやリトテンのトキ君、PAのウッチー、
長いキャリアの中で出会っていた友人達がいて、更に現在最前線でスピットしてるラッパー、地元のDJも大勢出てる。この、一見雑多な顔ぶれなんだけど、基本
ずっと良い"気"が流れてる感じ、そこに立川&国立エリアの深い繋がりを俺は感じてました。前売完売。野音以降初の関東でしたが、いつもの通りの熱気が溢れる
接近戦になりました。しかも深夜だけに酒の勢いも相まって、ラフでタフなお客も大勢いて、年末ライブの良いスタートになりました。ありがとうございました。
ライブの前も、終わってからもずっと良い音楽が鳴ってたね。人と人の距離も近くて、邂逅と再会、そして会話と笑いに溢れた酔い夜だったよ。火男、お疲れ様!

厚木。3度目。立川からすぐなのかと思ってたら、結構遠いのね。舞台はTHUNDER SNAKE。15周年祭。縁あってここの店長、通称団長と繋がって、普段は中々
顔を合わせる事のないバンドの方々と同じステージを分け合ってきた。この街、この箱独特のカオスなムードが好きで、いつもついつい呑み過ぎてしまう。今宵は
CRYSTAL LAKE、43K&cheapsongs、そしてMINOR LEAGUEとの競演。俺等は2番目。前夜に続いての関東圏、休止前最後のライブ。野音があったからなんだ
けど、大一番を越えた後でもあるし、別れの前夜でもあるし、更に年末って事もあって、リラックスして出来た。無論、詰める所はがっつり詰めるけどね。でも、
俺が伝えたい事はやはり感謝が大半であって、皆と過ごしてきたPHASE 4を笑って終わらせたいと思っていたんだ。俺はやってて実感してたよ。あの野音で最後に
しなくて良かった、と。こうして皆との近い距離で、もうワンステージが残ってて、感謝を伝えられて良かった、と。ありがとうございました。団長、お疲れ様!

奈良。4度目。昨年に引き続き鬼タモリが主宰するWHEELS OF STEEL RECORDSの周年を祝いに帰ってきた。舞台はNEVERLAND。しかも奈良の顔役バンド、
LOSTAGEも出る。あちこちで何度も名前を聞いていて、いつか、それも奈良で一緒に音をぶつけ合ってみたいと思っていたんだ。POOHやGAJIROH、YOTARO
といったこの界隈でシノギを削る新進気鋭の音楽家達も一緒だ。こっちもベスト尽くさねえと、北から来た意味がなくなるハメになっちまう。念願のLOSTAGEの
地元でのライブは熱かった。続くYOTAROもばっちりで、次が俺等。お客も上がって迎えてくれた。休止前、関西圏最後のライブ。奈良はいつもだし、そもそも
関西はいつもだけど、この夜も最高でした。関西にも感謝と別れの挨拶を置いてくる事が出来た。ありがとうございました。終わった後は呑みながら、気付いたら
POOHのライブにぶっ飛ばされていた。俺は揺れながら、ここ奈良から新しい何かが始まる予感がしていたよ。お楽しみはこれからだぜ~。鬼タモリ、お疲れ様!

宮古。3度目。新千歳から花巻へ飛び、そこから車で一路東へ。札幌の家を出て8時間後、到着。既に暗かったな。街は年末間近、家々の明かりが灯ってた。恐らく
遠くから帰ってきたり、家族が一同に会する数日間であるはずだ。大きい音で騒がしく過ごすというイメージが街の静けさからは感じられなかった。しかし俺等は
来た。この街で俺等の別れを派手にキメるために帰ってきた。さあいつものようにリハだ。人々が休んでいる時に稼ぐのが俺等の仕事だ。今宵は釜石代表のラップ
チーム、E.O.Pがオープニングアクトをやってくれる。初めて宮古に来て以来の繋がりだ。お客も忙しいこの時期にも関わらず、あちこちから集まってくれた。皆で
楽しもう。E.O.Pの若さ溢れるライブの後、俺等の登場。そこから2時間越えの魂の会話。ここで生きて再び会えた事を喜び、過ぎ行く2017年を送り、やり残した
事を想い、死者を弔い、涙を流し、叫び、そして、いつものように俺等は笑って別れた。俺はダイブして運ばれていった。ありがとうございました。勝手に俺等の
方だけがそれを求めているワケではない、そう言い切れるシリアスな雰囲気が終始保たれていた。過去2回も良かったが、今回が1番良かった!俺等は共に成長の
過程に生きている、そう実感していた。とても深い所で皆と語り合えた。生と死の間にある命の神秘について、俺などよりも知っている人達が、静かに俺の話を
聴いていてくれる。そういう場では、もちろん畏れもあるけれど、こっちもいつものようにやらせていただきました。終わって、皆と乾杯して、話して、笑った。
とても穏やかな時間だった。PHASE 4の終わりのタイミングでこの街に帰ってきてやっぱり良かったと思ってた。お酒も食事もゴチでした。ジュン、お疲れ様!

石巻。3度目。俺等のPHASE 4の散り際。通算283本目。遂にその日がやってきた。宮古の市場で美味い朝食喰って、国道45号を一路南へ。4年前の3月に初めて
通った道を再び辿る。かさ上げされた土地、完成した巨大な防潮堤、仮設住宅、はるか遠くの高台のアパート群、1階部分が波で突き破られたままの建物、そして
辺り一面無人の荒野。あれから6年過ぎたが、まだ6年なんだと思う光景が続いていた。時は12月30日。それでも年を終えるという達成感、新年を迎える真新しい
雰囲気が、立ち寄ったコンビニにも満ちていた。ただの通行人の俺だけど、皆の幸せを願わずにはいられなかった。石巻ブルーレジスタンスに到着。最後のリハ。
既に外にはお客の列が。この日以降はしばらくライブをしない事を知ってくれていて、そこに意味を見出してくれている人達が石巻、東北は無論、日本中から集ま
ってくれていた。俺等は辿り着いた。皆で散らせよう。そして俺は、またいつもの険しい坂を登ってた。その勾配に苦しんでた。これで最後だとかいう感慨などは
どこにもなかった。楽な道は1度もなかった旅。最後もまた命からがら終えたよ。ありがとうございました。全てを終えたのだ、と気付いたのは、打ち上げで皆で
ワイワイ呑んでる時だった。ああ明日からはもうないのだ、とね。もっと良くなる予感はあった。283本を終えても、それはあった。でも、もう終わったのだ。
震災以降と呼ばれる時間が、俺等のPHASE 4とほぼ重なった。それは偶然に過ぎない。だが、最後の2日間は、完全必然だった。そう言える濃密な時間があった。
国道45号に生きる皆の幸せをいつも願っています。その願いの実現の踏み台になれればの一心で、俺等は行く。また行くぜ。どうかお元気で。タカオ、お疲れ様!


今年も皆にとって実りの多い年でありますように!
1曲贈ろう。

今年もよろしく!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.12

12月。

今年も残りわずかです。

思えば去年の今頃から考え始めていた。今年の事を。我々の20周年イヤーをどう動かそうかと。大一番は10月29日の野音ライブだったけど、そこに行くまでの
道のりも含めて、日本各地でのライブも含めて、とても意味深い年だったな。やりたい事、作りたいもの、おかげさんで全部実現出来ました。この稼業を始めて
から、多くの人と出会ってきた。全て別れるために出会うのが世の常だけど、それでもこの節目の年、初めて会った人ももちろん、昔からの人、戻ってきた人、
皆と祝えて幸せだった。続けてきて良かったと、今年はいつも思えていた。上がってくれて、上げてくれて、共にいてくれて、本当にありがとうございました。

12月の5本のライブを終えたら、THA BLUE HERBはライブを休止します。いつもの事だ。この20年、何度もやってきた。また弾丸を創る日々に戻ります。

2011年3月11日も、俺はライブを休止して、リリックスを書き留める毎日に生きていた。その日に起きた事の衝撃の大きさに、言葉を失くしてしまった時期も
あったけど、それでも、踏みとどまって、アルバム「TOTAL」を完成させた。その完成は同時にライブ行脚の日々の始まりを意味していた。間に俺のソロアル
バム「IN THE NAME OF HIPHOP」も挟みつつ、このTHA BLUE HERBの第4期、ここまで278本ライブをやってきた。数えてみたらそんなにやってたんだ。
十分だ。もう潮時だ。また弾丸たっぷり創らねえと、繰り返しの罠にハマっちまう。残り5本だ。それで終わろう。最後は、そう、東北東海岸に行くんだ。あの
国道45号に戻るのさ。これは勝手に俺が想ってる事だけど、そこで起こった事が、この6年の俺の生き方や死生観、音楽や日々への向き合い方の根元にある。
そんな簡単に人間は変わらない、変われないけど、それでも俺なりに進んで行こうとする道筋があの日を境に見えて、まだ道の途上だけど、直感のままにそこを
進んできた。別に義務感とかじゃない。ドラマを求めているわけでもない。でも最後はそこに行く。国道45号に行く。そこで散らせる。残り5本。初めて行く
立川、久々の厚木、奈良。各地、楽しみなメンツが待ってる。そして最後に宮古、石巻。各日、年末の慌ただしい時期ですが、お近くの方は是非お越し下さい。


今年は20周年イヤーという事で、随分色々とグッズも創りましたね。珍しくここのオンラインショップも稼働多めで、沢山の人に訪れていただき、感謝です。
12月!今年最後!20周年イヤー最後に出すのは…、アレです!NEW ERAとの20周年記念の限定コラボキャップです。こちら、本当に苦労して創りました。
後で色違いとかもありません。なくなったら終わりです。発売は12月18日(月)。iPhoneケースも残り全て出します。よろしくお願いします。詳細はこちらへ。


11月のライブは1本。ホーム札幌。前週の野音ライブの余韻もまだ残ってた。ライブスタッフにも、そして札幌から行った仲間にも残ってた。そして行ってない
人達のワクワクも大きなものがあった。「BOSS、やらかしてきたらしいな!」。おう、がっつりやらかしたぜ。その勢いそのままに凱旋だ。そこで何があった
のか、地元札幌で再現してみせよう。舞台は俺等が普段から遊んでいるプレシャスホール。凱旋ライブはここでやりたかった。ここに帰ってきたかった。前売は
1日で完売。いいね。ばっちりっしょ。外は大雨。でも前週に比べれば、ね。屋根があるだけ余裕。1曲目から最後まで、ず~っとシンクロしてた。KOJIも来て
くれて、札幌でも華を添えてくれた。ほんとこれはいつも言うんだけど、俺はこの街の書記官に過ぎないからね。この街、札幌で起こった事、悲喜劇、生き様や
死に様を歌っているに過ぎないんだよ。リアルとか言う以前に、そのままを歌っているんだよ。20年以上前からの仲間、20年の間に合流してきてくれた仲間、
野音はあの土砂降りでその場を乗り切る事で精一杯だったけど、この夜は来ている人の顔を確かめながら、俺も心底楽しみました。ありがとうございました。
この街から始まった俺等のヒップホップ、信じてくれて、支えてくれて、今日まで辿り着きました。プレシャスホールの皆さん、素晴らしい舞台をありがとう。


さあ残り1ヶ月。時は戻らん。道は前にしかない。一気に駆け抜けよう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.11

11月。

今は東京から札幌への飛行機の中です。

この空を俺は一体今日まで何度往復したのだろうか。沈む夕日を左手に、栄光の凱旋だ。俺はやり遂げた。いつもそう思っていたが、今回も俺はやり遂げた。

10月29日、東京日比谷野外大音楽堂にて、THA BLUE HERB結成20周年ライブ、過酷極まる条件でしたが、無事に完遂しました。ありがとうございました。

昨年の10月の抽選当選以来、きっちり1年間、この日のために生きてきた。無論、その間もライブはあったし、制作もあったけど、頭の中には常にこの日への
想いがあった。夜、眠れずにその事を考えていた事も数えきれない。どんな日にしたいか、そのためには何をすれば良いか、そればかり考えていた。ライブの
選曲や進行はもちろんだけど、正直、俺等はただライブをやるだけではない自主制作稼業なので、準備しなくてはならない事が山積みで、更にその殆どが初めて
の事だった。だから1年かけて備えてきた。宣伝、発券、音響、照明、物販、運営…。これまでもデカいヤマならいくつも乗り越えてきた。この20年、野音より
大きいキャパで何度もライブはやってきた。でも、今回のように全てを主催して、全てに責任を持ってやるのは初めてだった。あの規模のライブ、いつもなら
言われた時間に会場に行って、準備して、ライブをやって、自分の持ち時間が終わった後は気楽に酒を呑んで遊んでた。でも今回は最初から最後まで、1年前の
抽選当選の瞬間から、ライブ翌朝の打ち上げ後の見送り、そして掃除までを自分達で責任持ってやり遂げなくてはならない。事の重大さにワクワクしていた。

夏過ぎくらいからライブセットを考え始めた。そこにいた人なら解ってると思うけど、普段やらない曲、それどころか1度もやった事がない曲も、歌詞カードを
引っ張り出してきて、少しずつ、それこそ1日ワンバースずつ頭の中にインプットしていった。イントロがかかって皆が一様に驚く顔を想像しながら。今回程、
皆を楽しませたいという気持ちに徹してライブを準備した事はなかったかもしれない。エゴはどこにもなかった。この20年に渡るサポートへの恩返し、言葉に
すると簡単だけど、とにかく来てくれた人に楽しんでほしい、それだけだった。先にも言った、自分の持ち時間だけってワケじゃなくて、2017年10月29日
そのものを楽しんでほしいと思っていたんだ。ライブは最初から3時間やるつもりだった。DYEとやりたい曲を出していって、並べて、鳴らして、組み替えて、
また鳴らしてっていう感じで、9月の中旬からリハを始めた。でも、3時間には収まらなくて、多くの曲を落とした。俺等の本音では3時間では足りなかったよ。
でも、それらを一定のクオリティで通して鳴らす事、終わってからの会場の撤収時間を考慮すると、3時間がベストだった。そんな感じでDYEと練習してた。

興行的なリスクと言えば、やはりチケットだった。俺等は流行の最先端に位置しているわけじゃないし、どこかの企業が公演を後押ししてくれるわけじゃない。
だからそこが1番不安だった。でも、ライブ告知のポスターをお願いしていた名古屋の仲間、鷲尾友公氏のポスターが出来上がった時、俺は「勝った」と思った
んだ。その素晴らしい画に込められた想い、説得力、そしてそこに描かれている俺等が積み上げてきた事実を振り返り、腹をくくれた瞬間がそこにはあった。
この場を借りて鷲尾友公氏に感謝を。ありがとうございました。おかげで野音ライブの告知はポスターへの感嘆と共に瞬く間に広がって行き、我々の20周年の
歩みを多くのメディアの皆にも取り上げてもらったおかげでチケットは早々に前売、立見共に完売していた。PA、照明はいつものメンバー、そこに舞台監督、
音響、運営、物販の大仕事が加わる。そこはこの20年間で出会ってきた先輩、仲間の力を借りる事になった。皆、快く受けてくれた。更にあのステージ上の
セット。あれも「俺にやらせてほしい」と仲間が手を挙げてくれて、普段はシンプルにDJブースがあるだけの俺等のステージに、最高の演出が加わってくれた。

着々と計画は進行していった。物販の商品も少しずつ完成していき、俺等的には普段用意した事のない種類が揃った。俺の心配事と言えば、自分の表現、声が
3時間、フルに、自分の納得のいく質で、最後まで走り通す事が出来るのか、だった。だからこれはいつもの事なんだけど、いつも以上に、走り込み、体力的な
鍛錬を連日続けていた。その日は、近づいてきていた。1年前、残り半年、残り1ヶ月、残り2週間、少しずつ、だが確実に近づいてきた。札幌で、ライブ先で、
沢山の人に声をかけてもらった。その日に行くから、と。俺はもちろん嬉しかったし、心強かった。そして同時に不安になったりもした。その日のその一点に
寄せられる大きな期待に応えられるのか、と。時は過ぎていった。1週間前、東京は台風が直撃した。この時点で俺は初めて天候のリスクに気がついた。10月
開催だから、寒さの心配はしていたが、さすがに台風の事は考えていなかった。興行保険もかけていたけど、台風という心配はしていなかった。1週間前のその
台風が過ぎ去って、少し安心もしていた。ツイていた、と。だが遥か南の洋上で不吉な兆しがある、という情報も知っていた。そして最後の1週間が始まった。

その雨雲は台風になりやがった。そして一路北西に進路を取り、少しずつ近づいてきた。天気予報を連日見ていた。気にしても始まらない、なるようになる、と
頭では解っていたけど、それでもついつい見ていた。同時にライブセットはいよいよ何も足す必要がなく、何も引く必要がない境地に近づいていた。運営上の
様々な業務もやるべき事は少なくなっていた。そう、後はその日を待つだけだった。台風は、近づいてきていた。このままだと、直撃はないにしても、相当の
雨が予想された。中止?俺は考えもしなかった。何が起きてもやる気だったし、周りの誰もがそうだった、と思う。でも、それでもどうにもならない事態も
考えておかなくてはならなかった。前週、俺等も出演する予定だった野外フェスが台風で中止になっていたし、これまでだって呼ばれたフェスなどで、何度も
そういう事態に遭遇した事はあった。全てを無に帰する事も含め、とても難しい判断を下す、という事。その重みが連日、俺を苦しめた。例えば暴風でPAと
照明のテントが飛ばされてしまう事態、あらゆる機材にとって雨は致命的であるし、何より集まった3000人の事を考えると、その責任の重大さに苦しんだ。

どうやら台風直撃は避けられないらしい。前日の夜、遂に雨が降り出した。気温は札幌に比べるとそれ程低いという事はなかったけど、雨をずっと浴びたまま
10月末に3時間外に居続ける事がどういう状況なのか、想像は出来るが、良い予感はそこには皆無だった。朝、カーテンをめくるとやはり雨。暗い空に気分が
滅入った。音楽だけに集中したかった。自分達がやってきた鍛錬の成果を披露する事だけに全ての力を注ぎたかった。結果、そうなったのだが、その時点では
まだ不安の方が大きかった。13時会場入り。沢山の腕利きの仲間が既にずぶ濡れになりながら設営、準備に動いていた。そして1人1人と挨拶をする度に、俺は
前に進む力を受け取った。やるしかねえ、と心の底から勇気が湧いてきた。この人達と一緒なら大丈夫だ、と。この人達の仕事を無駄にはしない、と。雨は
降り続いていた。バケツを引っくり返したとよく言うが、そんなもんじゃない、もう笑うしかないくらいの雨だった。同じ時間、外には既に開場をまつお客の
列が、等しくずぶ濡れで待ってくれていた。内外、誰もが全身から濡れていた。だけど、誰もが同じ1つの目標に向かってやるべき事を、黙々とこなしていた。

今回はゲストを2人招いていた。両者共に北海道から。B.I.G. JOE。JERRY "KOJI" CHESTNUTS。確かに20年の祭だし、もっと賑やかにやる手もあったけど、
ここは北海道だけでやらせてもらう事に決めていた。この20年、いや、それ以前からの仲間である2人に来てもらっていた。楽屋で俺とDYEとO.N.O、JOEと
KOJIでワイワイ話していると、スタッフの誰もが「ここは札幌か」と言って笑っていた。16時開場。何と、雨は止んだ。皆、一瞬何が起きているのか解らない
顔で空を見上げていた。だけど、俺等はこれは一時の、ある意味、開演前の静けさみたいなものだと知っていた。それでも、せめてライブが始まる前、少し
くらい静かな、穏やかな時間があって良かった、と思う。俺は声をかけられる人にはこう言っていた。「今が1番楽しいんだぜ」「始まっちまったらもう終わる
しかない」「楽しもう!」と。ずっとこれからの3時間のために生きてきた。あれもしたい、これもしたい、そこから出来る事と出来ない事を振り分けながら。
役者は揃った。舞台も整った。16時53分。さあ開演だ。この日のお客に配る新曲「KOTODAMA TAKES US THERE」が、そして歓声が野音に響き渡った。

そこから3時間の間に起こった事を、ここで言葉で事細かく説明する事はやはり出来ない。億の言葉、その何万倍の雨粒が、降り注いだ3時間を、改めてここで
再現する事は、出来ない。映像を撮っているから、追ってDVDとしてリリースするからそれを観ていただくしかない。写真は、ツアーレポートに、そして野音
特設サイト
に大きめで載せています。とにかく、壮絶過ぎた。ステージも客席も、一体何トンの水を浴びたのだろう。俺もそうだが、後に会った誰もが、今迄
あれ程の雨を浴びながら外に居続けた事はない、と言ってた。雨は罰のように情け容赦なかった。執拗に何度も俺等に諦めを強いてきた。だけど、だけど誰も
諦めなかった。引き下がらなかった。俺からは雨のカーテンの向こう、皆の顔がよく見えた。一様に苦しい顔をしていた。でも、バースの最後、サビ、決めの
セリフへの呼応は正確だった。コールアンドレスポンスに拘ってきてはいない俺等の20年だったが、阿吽の呼吸は完全にシンクロしまくっていた。その度に
俺には皆の熱が届いて、また少し進めた。それが延々と続いた。雨は終演まで止まなかったが、全てを終えて、荷物をまとめ、楽屋口を出ると、止んでいた。

俺もあなたも、抱えているものはそれぞれある。重荷の場合もある。それは生きていく上で避けられない場合もあるし、その抱えていく事自体が生きていく事と
同義語とも言える。でもあの時間、あの豪雨に打たれるがままの永遠とも思える長い時間、瞬間的に見れば、あれはどんな痛みや恐れや疲れや寒さ、あらゆる
ネガティブを凌駕していた。それは俺もあなたも、送り手も受け手も変わらなかった。でも、俺等は楽しむ事をやめなかった。良くなる希望を捨てなかった。
それが、俺等が20年かけて培ってきたもの、俺等の音楽の神髄なのだと、今は思う。それ、そのTHA BLUE HERBの性根の部分、”逆境にあっても楽しむ事を
やめない”は、最早表現とか言えるようなものではなく、本当に崖っぷちから底を覗かないと、そしてそれが比喩などではなく、真にその滑落の恐怖を、絶望を
身をもって感じないと出てこない種類のものなのだ。あれ程の演出は、金の力では再現不可能。そんな事が起こると思わなかったし、俺もそこまでのドラマは
期待していなかった。でも、事実、それは起きた。その苦境はそこにあり、皆でそれを乗り越えた。楽しむ希望を捨てずに、皆で耐え抜き、そして楽しんだ。

雨は止んでいた。お客はもう1人もいなかった。台風もいなかった。帰りの車内、月が見えた。一体、あれは何だったのだろう、と考えていた。事実、俺自身、
命の危険まで想像出来るくらいの苦境に立っていた。指の感覚も、つま先の感覚も殆どなかった。全てが冷え切っていたし、目の前の皆の状況も、俺のそれと
同じか、それよりも悪かった。全員、ギリギリはとっくに越えていた。中止したとしても誰にも文句言われる筋合いはないという程の状況だった。よく言う
セリフだけど、マジで死ぬかと思ったよ。皆、本当にありがとう。これも本当によく言ってきたけど、皆のおかげで最後まで行けたよ。20年言ってきたけど、
あの夜だけは、本当に皆のおかげだ。ありがとうございました。俺は苦しさ含め、楽しんでいた。皆が楽しんでいるか、それだけが知りたかったし、それが
望みだった。最後までそこに、文字通り宇宙の、台風の、霞ヶ関の底に、一緒にいてくれてありがとうございました。スタッフの皆、ありがとうございました。
他に言葉を飾れずにすみません。でもこれしかないっす。ありがとうございました。仲間の皆、ありがとうございました。あなたへ。ありがとうございました!


物販も沢山買ってくれてありがとうございました。これまでのTBHRだと、せいぜいTシャツくらいしか創ってなかったんだけど、ここは祭なんでと、20周年の
タイミング限定でこっちも1年かけて色々と仕込んで作ってきたので、皆がそれも楽しみにして来てくれた事、そして買ってくれた事、とても嬉しかったです。


当日、野音に来れなかった人、完売で買えなかった人もいると思うので、商品、少し残していたので、それらを11月と12月でここのオンラインショップで発売
します。今月は20周年記念ワッペン、そしてニットキャップを。11月6日から発売開始です。それに合わせてTHA BLUE HERBの20年間の足跡を詰め込んだ
ミックスCD「THA GREAT ADVENTURE」と、4年ぶりの新曲CD「愛別EP」も若干数販売します。CDは先着でステッカー付き。よろしくお願いします。





ここからはツアーレポート。愛別ツアーと銘打って回ってましたが、どこも我々の20周年の祝いの宴を作ってくれてて、おかげさんでずっと感動の連続でした。

北見。1997年に既にライブに行ってるんだけど、そこから2004年まで時間が開いたんだ。でもそこで俺等は出会った。がっつり繋がれた。それからはずっと
毎年行ってる。俺なんてリリック書きに行ってる。北見の仲間もどんどん増えて広がって、今は全国から音楽家が集まる街になった。俺等的にも札幌から更に
北に行くっていうのが最高上がる。既に峠は紅葉が始まってた。前回も頂上を更新したが、今回は遂に最終兵器JERRY "KOJI" CHESTNUTSが一緒に来てる。
更にB.I.G. JOEも!北見もオールスターな顔ぶれ。間違いないのは解ってたが、実際始めてみたらとんでもないライブになったな。気付けば2時間越えてたし!
ありがとうございました。いつも最高だけど、その上がちゃんとあったと皆で共感出来る事、これがほんとに言葉にならないくらい幸せな事だ。俺等と北見、
いつもそうだが、今回も楽し過ぎでしたね。深夜の部のO.N.Oもぶっ飛ばしてたし、とにかくずっと笑ってたな。まっつん、北見の愛する仲間、ありがとう!

福岡。ここは1999年以来。俺とO.N.Oが最後に一緒にライブをやった街。それからもあの天神親富孝通り界隈で、色々な箱でずっと俺等は遊び続けてきたな。
なくなった箱、いなくなった人、狂乱の宴は一夜限りで消えていってしまったけれど、生き残った奴等も沢山いる。皆、同じだけ年を取った。共にこの夜まで
来れた事が何より俺は嬉しいよ。今回も超満員。フロアに入り切らないお客が首だけ出してこっちを観てる。最前線もいつもの通りに灼熱だ。俺もラップしてて
自分のリリックの端々ににじみ出る時間の経過と、福岡での思い出、景色の移ろいを感じていたよ。1999年からの変わらぬ付き合いの仲間の顔と共にね。もう
生まれや育ちを完全に超越した、同じ歴史を生きてきた一体感があった。ありがとうございました。長丁場でしたが最後まで上げてくれて、これもまたいつもの
事だが、頂上を更新したね。いつかの夜の未来があれだ。ずっと乾杯、笑い、乾杯の連続でした。ヒッキー、マンティス、天神の愛する仲間達、ありがとう!

熊本。ここは2004年以来。いつだってへべれけに遊び尽くす熊本の酔客達と杯を重ねてきた。去年の地震直後には入場無料でこれまたド派手な夜をくぐり抜け
たり、俺自身DJで行ったり、札幌と熊本は離れてるけど、仲間の結婚や出産も含め、俺等の心は常に近くにあった。だから一層あの地震は胸が痛んだ。けれど
熊本の仲間のいつもの明るさはそのままに俺等に会いに来てくれる。始めよう。生と死の間の事柄を駆使する俺等のヒップホップ。響きは昔とは違う。ただ騒ぎ
たいだけではない。それぞれが日々を乗り越えてここまで辿り着いた。そんな営みのサウンドトラックが俺等のヒップホップだ。クリアな音響で言葉の細部まで
沁み込んでく感覚がステージの俺にはあった。140分で熊本に言いたい事は完全に表現し尽くした。ありがとうございました。終わってからのRYUHEIのDJが
また良かった。消えない余韻と共に、いつもの仲間といつものように笑い合い、随分呑んだな。酔い夜だった。ダイ、ジュン、愛する熊本の仲間、ありがとう!

神戸。2002年以来、数えきれない夜、いつどこでやってもお客は見つけてくれた。常に灼熱な修羅場。色々あったな。舞台はHARBOR STUDIO。ここは昔は
上屋劇場って名前だった。その時代も何度もやってきた。今回はbachoとのツーマン。以前淡路島の野外ライブで一緒になって以来。俺はそれ以降もずっと噂で
聞いていた。お互い長年走ってきて、ここで出会えるのが嬉しかった。先行はbacho。これが噂以上に熱かった。地元のお客とのやり取りで、彼等がどれだけ
良い時間を共に過ごしてきたのかが解った。俺も燃えたよ。始めよう。こっちも20周年とかっていうよりも、bachoの言葉と音を受けて、俺等はどう返すのか
っていうライブになった。これぞツーマンの醍醐味だね。相乗効果でがっつり上がれたよ。いつものお客、そしてbachoのおかげで出会えたお客、皆が等しく
力を与えてくれた。60分の予定が気付けば90分。想いは尽きなかったね。ありがとうございました。ラリーさん、bacho、愛する神戸の仲間、ありがとう!


11月はライブは1本。ホーム札幌で野音凱旋&20周年ライブです。こちらは前売が完売しました。感謝。当日券はありません。集まれた皆で上がりましょう!


今年一杯でライブ、1度休止します。腰落ち着けて曲を創りたいので。なので12月、少しだけライブやりますが、お近くの方、タイミング合えば是非足を運んで
ください。「TOTAL」以降、「IN THE NAME OF HIPHOP」を経て、ずっと続けてきたライブ行脚の散り際、近づいてます。ライブスケジュールはこちら。


皆、重ね重ねになりますが、改めてありがとう。
20年のサポート、本当にありがとう。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.10

10月。
いよいよ10月がやって来ました。

今年の元旦に発表して以来、ここのために長く準備してきました。多くの仲間が準備してきました。チケットを買ってくれたあなたも準備してきたと思う。

10月29日(日)に東京日比谷野外大音楽堂にてTHA BLUE HERB結成20周年ライブを行います。

その時が、来ました。

野音てのはさ、お金を出せば誰でも借りられるワケではなくてね、俺も今回の一件で初めて知ったんだけど、抽選なのね。確か週末のみだと思うんだけど、
その週末、土曜か日曜でも、とにかくその月の1年前に抽選して使用者を決めるのです。そもそもは、昨年3月に武道館でKEN YOKOYAMAさんのライブが
あって、それに札幌からSLANGが出るってので、俺もスタッフと皆で観に行ったのです。俺自身は初めて足を踏み入れる武道館だったんだけど、その後に
皆で呑みに行って、いつかは武道館!とかって言ってワイワイやってたのね。で、誰かが「いきなり武道館はないっしょ」みたいな事言って、そっから何か
話が進んでいって、野音の名前が出てきて、「来年20周年だし、チャレンジしちゃう?」とかって盛り上がったんです。はい、始まりは普通によくある居酒
屋トークです。そこから色々調べ始めて、その抽選の事とか解ってきて、よしやってみよう!って事になって、4月から毎月抽選に行っていたのです。でも
ある人に言わせれば倍率が700倍とからしくてね、こっち的にも正直当たる気は全然してなかったね。スタッフというか、仲間が熱心に動いてくれててさ、
その熱意に引っ張られていった感じでした。でもまあ外れ続けるわけです。その間もずっとライブとかやっててね、毎月「今月もダメでした」ってメールが
来ててさ、目の前の激戦に手一杯でね、応募する段取りもそれなりにあってさ、もういいよ、とかって何度も思ったよ。もういいって。別にそこじゃなくて
他にも沢山良い箱あるしさ、とか。でも、何と言うか、段々悔しくなっててさ、ここで途中で投げ出すのはなぁとかって思ってきてね。もう外れ続けるなら
最後まで外れ続けて終わろう、みたいな感じになってて、当たるイメージはやはり全くなかったね。で、夏が過ぎ、依然外れ続けてて、秋が来るのですよ。
10月がね。その頃になると、応募自体も惰性になっててさ、結構慣れた感じで、サクッと書き込んで送る、みたいな。当たるイメージはやはりない。全然
ない。10月で野音の営業も終わりなんで、まあ最後までチャレンジだけはした、と。諦めずによくやった、と。そんな感じでした。で、抽選。第1週外れ、
第2週外れ、第3週外れ、第4週外れ、で第5週。これ外れたらもう終わり。2017年の野音の営業自体、終わり。そこで!来たんですよ。読み上げられたん
です。我々の名が!俺はその場にはいなかったんですが、相当どよめいたらしいです。それがちょうど1年前。まだ実感はなかったけど、それでもその日に
野音でライブ出来る事は確実になった。使用料払って、仲間を集めて、世に発表して、諸々仕込んで、ポスターとチラシ作ってまいて、チケット売って…。

そこから1年間、想いを絶やさずに、その日を成就させるべく生きてきました。

すでにチケットは前売、立見全て完売しました。東京、そして日本中の皆、ありがとうございました。前売発売後、どの街に行っても「買いました!」と
言ってくれる人がいました。北からの一団、南からの一団、東からの一団、西からの一団、そして東京や関東近郊からの一団、それぞれがそれぞれの地元の
仲間、或いは独りで、俺等の音と言葉との20年の縁を懐に持ち寄って集まる。誰と来てても、大勢で来てても、結局は独りになるのが俺等のライブ、でも
そこにいるのは、ただならぬ縁を共有している3000人です。「街の名前が変わろうとも日本語で俺達が伝えるべき事は1つ。それぞれの道が出会う場所は
1つ」と、かつて綴った景色が眼前に現れるのです。マジでワクワクするね!きっと良い日になる。今はまだイメージの中ですが、それを現実のものにする
ためにDYEとの練習の日々であります。何があるかは解らん世の中なんでね、俺も、皆も、無事にそこに辿り着ける事を願っているよ。そして無事にそこに
辿り着けたなら、後はもう大いに楽しみたい、楽しんでほしい、それだけです。各人、隣人もあなたと同じ想いです。調和を保って上がっていきましょう。

野音特設サイトに物販のリストを公開しています。せっかくの祭なんでね、色々用意しました。当日は15時から45分間くらいですが、入場チケット持参の
方のみを対象に先行販売を行います。開場後、ライブ後も販売はしますが、どうしても欲しい物がある方は是非お早めに。結構混雑が予想されるので、各自
目星を付けて来てください。ちなみに各商品、それぞれに購入数の制限があります。ご了承願います。


野音物販で扱った商品、それほど多くはないですが、後日このサイトの通販でも販売します。当日来れない人で、欲しい人は、そのタイミングでよろしく!


THA BLUE HERBのツアーTシャツ再発売の第3弾を行います。発売は10月2日。今回は2010年に作った「サイの角のように」モデルと、2012年に作った
超有名映画のタイトルフォントをカバーしたモデルです。よろしくお願いします。



スペースシャワーTVで、俺等の20周年の特番を組んでいただきました。長きに渡って、色々な現場で映像を撮ってくれてまして、俺も見せてもらったの
ですが、2000年の代々木公園のハッパーズとか、2007年のライジングサンの深夜のサンステージとか、他にも蔵出し映像がたっぷりありました。俺も
観ながら色々な想いに浸ってしまったよ。観れる方は是非!初回放送は10月3日23時30分から、再放送は10月20日27時からと10月27日26時からです。


11月3日(金/祝)に野音からの凱旋の形で、地元札幌でも20周年記念ライブをやります。舞台はプレシャスホール。前売券1,000円!ドリンク代が入場時に
500円かかりますが、ぶっちゃけ俺等の儲けはありません。20年間、多大なるインスピレーションを与えてくれて、支え続けてくれた愛する地元札幌への
感謝を込めております。当日券も3,000円プラスドリンク代500円で用意はしますが、前売券が会場キャパに到達したら当日券は発売しません。キャパは
それほど広くはないので、是非前売券をお早めにお求めください。発売は10月3日からです。ローソンチケット(Lコード/11644)、PROVO、CAMCAM、
SAPPOLODGEで売ってます。開場は21:00、開演は22:00。PA、照明を帯同した我々の完全体のセットでがっつりやります。よろしくお願いします。



ここからはツアーレポートを。

石垣。俺等のキャリア最南端。4年前に繋がれて以来、変わらぬ箱、変わらぬメンツ。野音を目指す愛別ツアー初日って事で、まずは3日前に那覇に入り、
DYEと毎日がっつり練習。形が出来てきた時点で石垣へ。台風一過の晴天。札幌は既に秋めいていたから、世界の変わり様に無条件で上がったよ。俺は体調
良くなかったけど、そこはあむりたの庭の気持ちこもったご飯を連日いただき快方へ。舞台はメガヒットパラダイス。台風は去ったがまだ波が高いらしく、
離島からの船が殆ど欠航で、来れない人も多かったらしい。残念だ。でも、集まれた皆はいつものように全開のノリで迎えてくれた。ツアー初日が石垣で
良かったよ!ありがとうございました。最高のスタートになった。力君、Y.K.M.S.チーム、進吾&さゆりちゃん、色々とお世話になりました。お元気で!

那覇。半年ぶり。通算何回目かはもう解らない。今日まで幾つもの夜を経てきた。最初の夜からずっと繋がれている仲間も多くいる。違う街から来た仲間、
そして今が旬な沖縄のヒップホップを動かしてる仲間も。舞台はOUTPUT。最近はいつもここです。サイズ感、音響、今の俺等には合っている。この夜は
ワンマンって事で、空港から箱へ直行、即リハ、入念に準備してその時を待つ。本番。派手に迎えてくれた皆のおかげですぐに心は開いた。そこから起伏に
富んだ135分。怒濤のライブになった。俺等の20年、そして沖縄の皆と過ごしてきた歴史を、時間も曲も目一杯使い総括した。ありがとうございました。
俺も俺で沖縄で得た色んな経験を思い出して、そのどれもが特別な時間だったと、ラップしながら思い返していたよ。上江洲、濱里、今回もありがとう!

上越。20年目にして初上陸。昔は47都道府県全てがそうだったからさ、これも過程だ。初対面だったとしても、帰る頃はもう友達になってる。そのために
誠意を尽くす。これが俺等の仕事だ。その昔、東北の宮古で出会った男、ゆうじが自分の箱にも来てくれ、と言ってくれて、そこから時を経て実現した夜。
対バンはSTANCE PUNKS。いつか昔の宇都宮以来の競演。リハ後、近所のコンビニ行くと既にお客に声をかけられる。皆、上がってる。俺も上がったぜ!
STANCE PUNKSの激熱なライブの後、俺等の登場。挨拶もそこそこに一気に核心を突いていく。初めての街であろうと、そこに暮らしの営みがある事は
変わらん。つまりやるべき事は変わらん。85分後、そこには名残惜しさがあった。良かった。ありがとうございました。ゆうじ、お世話になりました!

山人音楽祭。誘われた事は無論光栄だったが、俺等の表現が機能するのか、正直プレッシャーもあった。万人に受け入れてもらえる表現やってる自覚がある
なら、そんな杞憂は無用だろう。でも俺にはそういう自覚が、ない。ないのだ。俺は俺のこだわりの中で生きながら、同時に広がっていく事を求めてもいる
けど、どちらかを選べと言われれば、迷わず前者を取る。そういうラッパーだ。35分。エゴや邪念はなかった。一語一句に誠意を尽くした。アレが俺等の
精一杯です。ありがとうございました。アレに価値があったか、後はそこにいたあなたが決める事だ。観れた音楽家、全てに学びがあった。俺がどこから
来て、どこに行きたいのか、思索に溢れる経験だった。茂木!G-FREAK FACTORY!最幸なライブだったよ。貴重な時と場所を与えてくれてありがとう!

京都。勝手に言ってるだけですが我等の第2の故郷。1999年の同志社大学の学祭で野外ライブやって以来の縁です。あの日は雨が結構降ってたんですが、
AME NI MO MAKEZをやったら見事に止んだ!というエピソードがありました。あれから18年。数えきれない夜、あらゆる箱で、狂乱の宴をぶっ飛んだ
オーディエンスと共に生きてきた。今宵の舞台は初となるMOJO。平日の早い時間の開催でしたが、大勢集まってくれてました。初っ端から熱かったね。
130分、俺等の20年を鳴らしたぜ。皆もそれぞれの20年分の想いを持って来てくれているのが、それぞれの表情から伝わってきました。色々あったよな。
俺も想いの全てを置いてきた。ありがとうございました。終演後は定番の龍門、ポン、と満腹爆笑泥酔コースでした。ジョッキー、お世話になりました!

大阪。1999年の秋にベイサイドジェニーのライブ以来、18年の付き合いになった、クラナカ主宰のパーティー、ZETTAI-MU。俺等はずっとZETTAI-MUで
修行させてもらってきた。ZETTAI-MU以外でも、ここ大阪は数えきれない伝説的な夜を生き抜いてきた。まさに愛別。あの世の仲間もいる。それでもまだ
ZETTAI-MUも俺等も続いてる!NOONもDAWNの時代から続いてる!お客もたっぷり入ってくれた。さあ続けよう。20年のめでたい宴だが、当然ながら安
全な道はない。皆が最後まで支えてくれたおかげで灼熱の100分を乗り越えられた。ありがとうございました。厳しい急坂だったから、終わった後の酒は
一層美味かった。大阪、関西の仲間が大勢来てくれてて、尽きない話に酔いました。クラナカ、この18年、そして記念の節目を与えてくれてありがとう!


愛別ツアー後半戦の10月。北見、福岡、熊本、神戸、トヨロック、野音。道は一直線。昨日があるから今日がある。見届けに来てくれる事を願ってます。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.09

9月。夏が去ろうとしているね。その時は近い。

8月23日に「愛別EP」を発売しました。もう手を離れた今、ここであれこれ言うつもりはありません。収録された3曲、2017年の、20年目の俺等の最新です。
それでも続けたい事への、あなたと続けてきた事への、そしてこの20年の道のりを振り返っての、それぞれ3つの心境が語られてます。よろしくお願いします。


8月7日にここの通販サイトで実施したTHA BLUE HERBのツアーTシャツの再発第1弾、初日で全て売り切れました。ありがとうございました!間髪入れずに
第2弾を行います。発売は9月6日。今回は2007年に作った某超有名アルバムのジャケットをカバーした「MAINLINE」モデル、2008年に作った説明不要な
某ユニフォームカバーモデルの2種類。初日で売り切れたTHA BLUE HERBの20周年記念タオルも再発売します。よろしくお願いします。詳しくはこちらへ。



8月のライブは前半のみでした。

仙台。アラバキ以来かな。市内でやるのは久々。tha BOSSのツアー時と同じ箱、enn 2nd。この日はSuiseiNoboAzというバンドのリリースツアーに招かれる形で
した。短い夏の真っ盛りで、七夕飾りが揺れる街。俺等は先攻。きっちりリハを終わらせて本番に備える。何度も来ている仙台、色々あったな。なくなった店も
あるし、いなくなった人もいる。でもまだ物語は続いてる。SuiseiNoboAzのおかげで初めて出会う人もいるはずだ。いつだって始まりになり得るぜ。与えられた
のは75分のはずが終わってみれば85分。想いの全ては置いてきた。濃密な会話だったね。笑ってド派手に別れられた。何よりです。ありがとうございました。
後攻、SuiseiNoboAz。尖ってたね。実際オファーを受けるまでは俺は知らなかったんだけど、ジャンル跨いで声をかけてくれるだけあって何にも似ていない音楽
だった。終わったら、すぐに楽器を片付けて、機材車に積み込み、夜走りして帰る。良い時期を生きているな。頑張れよ。俺も頑張る。宮川君、ありがとう!

広島。72回目の原爆の日。何度も行ってるけど、この日に広島にいるのは初めてだった。俺等のライブは前日5日。5日と6日の両日使ってクアトロで行われる
EIGHT SIXというイベントに招かれた。肌寒い仙台とは一転、灼熱でした。気負いもあったけど、でも、俺は色々見て聞いて吸収したいと思っていた。その街の
その日の空気は本やネットからは感じられないからね。5日の競演はMOROHA、HUSKING BEE、LOW IQ 01。それぞれが広島への想いを持ち寄り集まった。
同時に主催側にも、そしてお客にも想いが沢山あって、逆にそれを遠い街から来た演者側が学ぶ空気があった。そう、東北の時と同じ。そうあるべきだと思って
いたし、お互いの想いがとてもスムーズに混ざり合ってた。俺等も精一杯やらせていただきました。72年目のその日の前日、穏やかな夜を一緒に過ごせて、音楽
を分かち合えて、お酒を呑めて、出会い、楽しめた事、楽しませていただいた事、それがどれだけ貴重な事なのか、気付いてました。ありがとうございました。

翌日6日。8月6日。イベントはある意味この日が本番。俺も広島に残った。俺の使命はBRAHMANとの「ラストダンス」を鳴らす事。そしてもう1つ、別会場で
行われているTO FUTUREというイベントでOLEDICKFOGGYとの「弾丸さえあれば」を鳴らす事。同じ日に同じ街でやるのは初めてだ。両会場を行き来して、
リハ、本番を終えた。両会場とも壮絶だった。どちらにもメッセージが溢れてた。表現の仕方が違うだけで、根底に流れている思想は同じだった。ダイバー達も
ド不良達も、皆、楽しんでいた。新たな出会いも沢山あったし、久々の再会も沢山あった。特別な日、広島で出会えたという事実だけで、それだけで十分幸せを
分かち合える、そんな日だった。最後は広島の古くからの仲間がやってた野外パーティーに辿り着き、着陸。音が止まり、別れを告げ、長い1日の最後は独りで
原爆ドームに行ってしばらくベンチに座ってた。思い出される沢山の出会い、笑顔や会話に混ざり、去来する様々な想い、並ぶ空っぽの窓枠、横を静かに流れる
川。静寂は72年前にそこにあった地獄絵図を容赦なく想像させる。この日この街で想った事が、言葉に現れるのはまだ時間がかかるだろう。これも東北の時と
同じだ。全てが貴重な時間だった。今は感謝しかない。神鳥さん、有馬さん、今村君、ガイさん、マスター、スっさん、ダイジ、広島の仲間の皆、ありがとう。


9月、いよいよ10月29日の日比谷野音へ向けた道のりが始まります。まず最初は最南端石垣島から。その後もあちこち行きます。スケジュールはこちらから。
現在時刻の、20年目の俺等のライブ、共に創り、行く末を見届けてくれる事を切に願っております。お近くの方は是非!御参加!何卒よろしくお願いします!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.08

8月。連日暑いね~。皆、ハッスルしてますか~?

7月26日にTHA BLUE HERB初となるオフィシャルミックスCD「THA GREAT ADVENTURE」が発売になりました。THA BLUE HERBの20年の道のりが文字通り
余す事なく詰まっております。DJ DYE、良い仕事してます。ラップ編、ビート編の2枚組。全65曲。ここからTHA BLUE HERBの世界に入るのも全然アリですし、
実際、これからの未来はそうなっていく事だろう。聴けば聴く程、俺等は何も変わってないって事がよく解る。無論、声色もフロウも機材も時代も取り巻く状況も、
何もかもが変わっていった20年だったが、俺等の芯の部分は変わってない。聴いてもらえれば解る。それぞれが入ってきた時期、好きな曲、喰らったバースは違うと
思うけど、全員を納得させ得る仕事をDYEはやり遂げた。楽しんでください。ここまでの我々の旅路を振り返るにはばっちりな作品です。よろしくお願いします!


そしてTHA BLUE HERBの20周年イヤー、リリース第2弾。THA BLUE HERBの4年ぶりとなる新曲(CD)「愛別EP」が発売になります。3曲入り。収録曲は以下。

1.ALL I DO
2.BAD LUCKERZ
3.20YEARS, PASSION & PAIN

言うなれば、順に「侠」「饗」「今日」の3強な3曲。

先日マスタリングを終えました。久々のO.N.Oとのセッションでしたが、楽しんでハードルを越えられた。ま、これはいつもの事なんだけど、今までで1番良い曲に
なったと思えています。アレよりもアレよりも、です。これが何より。この自分の中の更新に次ぐ更新こそが我々のモチベーション。順位とか売り上げとか、不要な
ものとは思ってないけど、それよりも俺等を20年間、この世界に夢中にさせ、走らせてきたものは、やはり、過去の自分達の更新であります。褒め言葉も嬉しいし、
高いギャラも有り難い。俺等の音楽に価値を見出してくれてる皆がいたから、これまでも、そして今日もある。でも、まずは俺等が俺等の音楽を最初に信じられない
のなら、お話にならない。自分のやりたい事を殺して商売に徹するとかじゃない。俺等から生まれ俺等に帰結するものがあって、無論、俺等の理想とあなたの想いが
合致する事が目標でもあるし、そうなった幸福は何にも代え難い。今回もきっとそうなると信じてる。でも、まずは俺等が俺等をぶっ倒さないとならない。これは
ライブ自体にも言える事だが、これが雇われてるわけじゃない独立したヒップホップ、自主制作精神の神髄。一生懸命やってる人を否定はしないが、俺等には俺等の
やり方があって、他人様との勝負が本筋じゃない。対自分自身、これに尽きる。そこに立脚した上での無からの創作、深まっていく人生との並走、上昇意欲の維持、
続けるって事への信仰にも似た意地、征服した頂上から見つけた次なる頂上、きっともっと良くなる、そう本気で思っていなければ続けられない、この境地、それ
自体がまさに悦びなのです。それを改めて実感する出来映えになりました。8月23日発売。THA BLUE HERB「愛別EP」。税別1,200円。よろしくお願いします。


8月7日にここの通販サイトでTHA BLUE HERBのツアーTシャツの再発を行います。これは第1弾です。これまで作ってきたTHA BLUE HERBのツアーTシャツを
この20周年イヤーにもう1度作ろうという企画。以降9月、10月と続けていく予定です。まずは8月、発売するのは以下2モデル。2002年に作った「無心雑青葉流」
モデルと、2007年に作った雪の結晶モデルです。これに加えてTHA BLUE HERBの20周年記念タオルも発売します。よろしくお願いします。詳しくはこちらへ。


ここからはツアーレポート。

新潟。5年ぶり。たった5年なんだけど、それまで俺等は新潟に毎年行ってて、とても濃密な時間を過ごしてきたんだ。でも俺等が拠点としていた箱がなくなったり、
仕切って呼んでくれてた仲間が新潟を離れたりして、気付けば足が遠のいた。でも、俺はずっと想っていた。近くを通りかかる度に、この近くて遠い新潟に帰る日を
待っていたんだ。今年の3月に大阪でMOROHAとツーマンの打ち上げの席でどこか一緒に回りましょうという話になって、俺は即座に新潟!と答えた。MOROHAも
受けてくれて実現した夜。完売御礼。あまりに期待しすぎると痛い目にあう事があるから、俺はフラットな気持ちで臨んだけど、やってる間にお互いにどんどん熱く
なっていったね。昔の仲間も大勢来てくれた。もちろん初めての人も。また新しく始まる予感がしまくってたよ。待った甲斐があったね!ありがとうございました。

松本。今年の1月にMOROHAのツアーに呼ばれていたんだけど、その日が猛吹雪で俺等、空港を飛び立てず、泣く泣くキャンセルになっていた。それから半年。もう
1度MOROHAにチャンスをもらってリベンジしに帰ってきたんだ。舞台はALECX。ここは俺等が10年前に初めて松本でライブをやった箱でもある。新潟から同じ
車にMOROHAチームと乗ってワイワイ移動。道中の景色が綺麗だったな。この夜の先攻は俺等。恐らくはMOROHAのおかげで初めて会う人も多かった事と思う。
初めましての気持ちも込めて精一杯ハードにやらせてもらった。伝わるかどうかの先は博打みたいなものですが、皆の最後の万雷の喝采に報われました。ありがとう
ございました。後攻、MOROHA。地元って事もあり、お客との信頼も強固で、笑いと涙でばっちり締めた。連戦、とても楽しかった。MOROHA、また遊ぼうぜ!

高知。4回目。四国は俺等には結構遠いから、久々帰ってきた感があった。いよいよこの辺から夏本番になってきてた。札幌も結構暑かったけど、高知は凄かった。
着いてリハの時点で既にバテてた。なのでまずは飯だな。高知の海と山の幸をスネオの案内&注文でたっぷりいただいた。全部美味かった!おかげで生き返ったよ。
箱はキャラバンサライ。既に大勢が集まってくれてる。さあ本番だ。高知の遊び人が大集合って感じのエラい盛り上がりでした。おかげでこっちもオラオラで最後
まで行けました。あの上がりは独特。そこにフィット出来て良かったっす。ありがとうございました。終わってからも、まだまだやってる屋台に移動して再会の宴は
ド派手に続いた。翌日も休みだったんで、日曜市から始まりあちこち歩いて、チャリ乗って、食べ歩き、晴天の高知の休日を満喫してました。スネオ、ありがとう!

江ノ島。最近はこの季節、海の日の前後に必ず行ってる。舞台はもちろんオッパーラ。ここと繋がれた事で広がった世界があって、特に北海道に住んでいる俺等には
あの景色、雰囲気は特別なものとしていつも記憶に刻まれている。今年は夕方スタートで、俺等はサンセットの時間のライブ。共演はチャッカーズ、DJ 光、そして
DJ NORI。既にこの並びだけで最高が約束されてる。高知から着いてすぐにリハ。窓の下は湘南のビーチ。海の日って事で相当賑わってた。4:20に開場、から光と
NORIさんのBTB、からの俺等。沈み行く夕日を背負ってのライブ、特別な経験になりました。ありがとうございました。からの地元代表チャッカーズ。これが壮絶。
半端ない世界を魅せてくれました。ぶっ飛びました!締めのNORIさんも最高でした。流石のオッパーラ。マジックが起きまくってたね~。ダーさん、ありがとう!

東京。大一番は続く。リキッドルーム13周年記念ツーマン。対バンはBRAHMAN。チケット完売。「ラストダンス」もあったし、先月も何度も一緒になってるが、
ツーマンとなれば話は別だ。しかも出番は俺等が後攻。そこで俺等に何が出来るのか、大きく問われる事になる。先攻BRAHMAN。目の前の狂乱の様相を観てて、
正直、この後に何が出来るんだという不安はあったが、この世界、覚悟決めて突破しなくちゃならねえ時もある。今がその時だ。そして55分後、俺等は理解に満ちた
輝きの中にいた。そこにいた1000人の気持ち全ては解らない。でも、俺等はやり切って、感謝の気持ちと共にそこに立っていた。ありがとうございました。からの
「ラストダンス」。恐れるものは何もない。怒りの曲だけど、何故かとても楽しかった。皆が良い顔してた。これ以上ないという夜になったよ。東田、ありがとう!

会津若松。20年間マイク稼業で生きてきて、初めての街。歴史好きの俺にはマストな街。前に郡山の仲間の案内で猪苗代湖に遊びに行った時、磐梯山の向こうに感じ
ていた街。楽しみにしていたよ。郡山から晴天の下、一路西へ。街全体が寡黙な雰囲気を漂わせていた。箱はREDINK。昔からポスターとか勝手に送ってた。それも
貼っててくれてた!飯は会津の地のものをいただく。本番。俺等もずっと前から行きたいと思っていたけど、会津の人達もずっと前から地元で観たいと思ってくれて
いたんだ!と気付かされた。それが叶ったんだから、ああなるよな。両者の想いが混ざり合い、成就しまくってた。ありがとうございました。もう灼熱過ぎて汗だか
涙だか解らないけれど、とにかく皆でずぶ濡れになって大いに遊んだ。初めましてから一夜であそこまで行けた事、俺は忘れません。会津の仲間、皆、ありがとう!

山形。ここはもう東北のホームでもある。もう何度目なのかは分からない。長年、足を運び物語を書き足してきた。会津から美しい車窓の景色を見ながら到着。短い
夏のピークな感じで、街全体が上がってる感じ。ばっちりだ。舞台はいつものサンディニスタ。リハ前にビスケットレコードでチル。飯は肉を。高知からぶっ続けの
ツアーだったんで、団扇をパタパタやりながらのスタミナ補給。これが美味かった。本番。遠く鶴岡や酒田、郡山、登米からも集まってくれていた。もう派手な装飾
などは必要ない。生と死の間の事柄を駆使したライフストーリー。皆の生活、変化に言葉で立ち入って行く。深い時間でしたね。ありがとうございました。ライブが
シリアスだったが故の終わった後の時間の穏やかさも相変わらず。残ってた仲間との乾杯、会話、笑いで疲れを癒やしてました。皆、達者でね。八鍬、ありがとう!

宇都宮。ここも2000年以来の北関東のホーム。bonsai recordsの10周年の祝い。O.N.O、Calmさんも一緒。間違いなく祭っしょ。茨城空港から車で宇都宮イン。
舞台はNEST。いつもよりも漂ってるワクワクが濃かったな。俺もワクワクしてたぜ。まずは飯だ。初めて行くBAR ONE。美味い料理と会話でリラックス出来た。
箱に戻ると既にO.N.Oが鳴らしまくってる。怒号にも似た歓声がフロアから聞こえてくる。いいね。始めよう。何かに片寄ってる感じじゃなくて、純粋な音楽好きが
多かったね。上げてくれてこっちも時間を忘れて駆け抜けました。ありがとうございました。からのCalm。こちらも攻めのプレイ。俺も真横でインスピレーションを
受け取りながら、翌日のフジロックのシナリオを練っていた。どこ行っても皆が笑ってて、調和に満ちた宴になっていたね。サトシ、テツヤ、ハルキ、ありがとう!

フジロックフェスティバル。夏の山場。5年ぶり5回目。2000年のあのホワイトステージから17年経った。あの日の映像を見返す事はないけど、あの日に起こった
事や、あの日から何が変わっていったのかは今もちゃんと憶えてる。まだインターネットが今程整備されてない時代、もう戻れないあの時代、まだ地元北海道以外で
10回もライブやってなかった俺等が、あの時間のホワイトステージに呼ばれたのは、今思い返すと、俺等に起こった奇跡の1つだと思う。毎年でも行きたいけどね、
出たい人なんて星の数程いる。だから久々やってきたこの機会、春先からずっと間合いを詰めてきた。出番は3日目深夜2:00のレッドマーキー。つまりフェス自体の
最後から3番目。昔も1度、同じ日の同じ時間に出た事はあった。どこであろうとカマす事には変わりはないが、はっきり言ってもうフジロッカーズは殆どが満足して
いる時間だ。疲労のピークなんてとっくに過ぎてる。ましてや今年は雨がひどくて、サバイブにも似た3日間だったと聞いている。ここで、もう1回、絶頂に皆で行け
るのか、俺は行きたいし、連れてく気満々で挑むけど、結果はオーディエンスがその気かどうかにかかってると言っても過言じゃない。だってマジで凄え人等ばかり
だからね。世界からも日本からも本当にどこ切り取ってもハイレベルな音楽家ばかりだから。さあどうなるか、期待と不安の狭間の心境だったよ。吉報は本番直前に
裏の楽屋に届いた。この時間にはあり得ない数の人が集まって来てる、と。道は前にしかないから、こっちは覚悟は決めていたけど、俺もスイッチが入った。では
始めよう。それぞれが土砂降りと泥道を乗り越えて来てくれた。あの場でも俺は言ったが、観たもの、聴いたもの、感じた事や考えていた事、それらに敬意を持ちな
がらも、今日ここまで、そして今日これからを言い表すライブにしたいと思っていた。60分。場面場面が思い出される。俺は書いてて泣けてくるよ。あれは映像にも
残らず、薄まっていく記憶の彼方に消えていく瞬間の美だ。マジで最高だったね!一体何人いたんだろう。とても大きな塊となっていた。確実に一線を越えていた。
3日目の深夜とは思えない、ここぞとばかりに突き抜けまくってる皆のエネルギーが半端なかった。言葉が一語一句、1人1人の3日目の状況や心境に沁み入っていく
のが、その言葉自体を吐き出しながら、俺は感じていた。ここまで続けてきた事への報いがあった。ありがとうございました。重ね重ね、ありがとうございました!


9月以降のライブスケジュールを更新してます。

夏本番、皆、元気に遊べよ~!

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.07

7月。
今年も既に半分過ぎ去った。あっという間に流れていくね。暑くなってきているが、地に足つけてハッスルしていこうぜ。

2017年、THA BLUE HERBの記念すべき20周年イヤー、リリース第一弾。THA BLUE HERB初となるオフィシャルミックスCDが7月26日に発売になります!
この20年間の旅路を追体験させるが如く、俺等が残してきた音楽を、並べ直し、ミックスするのはTHA BLUE HERBのDJ、DJ DYE。既に作品は完成していて、
俺も何度も聴いてますが、いやほんとマジで間違いない作品になってます。ラップ編、ビート編の2枚組。収録曲は全65曲!困難な大仕事であったと思いますが、
DJ DYE、見事に成し遂げました。我々がどこから来て、どういう道のりを生きて、そこでどういう筋の通し方を実践してきて、どんな人達と出会い、その人達と
どんな時間を過ごしてきたか、全てが明らかになっております。はっきり言ってここで俺等の20年間をあれこれ書くよりも、何よりも説得力があります。何せ、
そこで語られているのは全て俺の言葉であり、O.N.Oの音だから。それらの中に多分に含んでいる変化と、それらが黙示する不変との間に鳴っているのが俺等の
偉大なる旅行記の全てであります。札幌の路上をうろついていた男達が、ヒップホップを知り、真似ながら、やがて本質を見出し、作品を創り、レーベルを創り、
レコードを創り、それらを持って、外の世界に出て行って…、理解者に出会い、互いに知り合いながら、それっきりになったり、再会を重ねたり、友達や仲間と
呼べる人達と、同じ国で同じ時代を過ごして、結婚したり、離婚したり、子供が生まれたり、皆が色々ある中で、俺等はこの国でヒップホップを続ける事の意味を
見出してきた。聴けば解る。自分や自分達の事、地元の物語しか語ってなかった俺等が、どう変化していったのか、が。この世界の広がり方は劇的だぜ。それらを
俺の言葉達で楽しむのは無論の事、ビート編に詰め込まれたO.N.Oのオリジナル過ぎる音世界の発展で楽しむのも、これまた最高です。とにかくCD2枚を通して、
お前は誰にも似ていない表現が出来るのか?というヒップホップを追求していく者達にとっては最も必要な命題が詰まっています。いよいよ7月26日に発売です。
THA BLUE HERB初となるオフィシャルミックスCD。タイトルは名の通り「THA GREAT ADVENTURE」。2枚組。税抜き3,000円。よろしくお願いします!


そして8月23日、THA BLUE HERBとしては4年ぶりとなる新曲を発売します!2013年の「PRAYERS」以来です。あれから、俺もソロアルバムを発表したり、
最近ではバンドと競作したり、制作は続けてはいましたし、O.N.Oも自身のソロアルバム、そしてライブを精力的にこなしていた。俺もソロアルバムを創る時、
初めてO.N.O以外のビートメイカーとがっつり制作するって事で、O.N.Oと、ここを乗り越えて、またO.N.Oのビートに戻ってくる、その時を楽しみにしていると
話していた。そしてその時は遂にやってきた。ただ、最初はO.N.Oから送られてくるビートがどれもヤバ過ぎて、そこからどれかをなんて選べない日々が続いた。
驚愕の連続だったよ。同時にTHA BLUE HERBという、ま、それは俺等なんだけど、そいつ等の隠せぬ実力を再認識した。DYEのミックスCDも、それを再認識
させるには十分過ぎる作品だったし、とにかく、ずっと創り続けてきた俺等の歴史の果てに、また一緒に、近所で、相変わらず誰かに雇われているワケでもなくて
シンプルに自分等が良いと思う曲を創る日々というのが楽しかった。これだよな~と思ってた。作業はまだ続いてますが、大まかな全体像は見えてきております。

タイトルは「愛別EP」。3曲入りCD。1,200円+税。曲名とかは来月お報せします。いつもの事ですが、俺等は最高だと思ってて、皆も最高だと思うと思ってる。


10月29日の東京日比谷野外大音楽堂で行われるTHA BLUE HERB結成20周年ライブのチケットですが、既に先行予約、一般発売、共に前売券は完売しました!
本当にありがとうございます!俺等にとっては経験した事のない大きな興行でして、売れ行きに関してはドキドキもんでしたが、皆のおかげでひとまずは最初の
ヤマは超えました。で、野音ってさ、行った事がある人なら分かると思うけど、会場を囲むようにして公園があってね、完売でチケットを買えなかった人達が外で
聴いたりしてるんだよね。音だけね。それもアリだとは思うけどさ、せっかくだから中に入って来いよって事で、立見スペースを作って、立見チケットを追加発売
します!4,500円。7月8日からです。これが最後の最後です。後々になって何とかしてくれと言われてももうどうしようもありません。既に転売サイトでは高値で
出品されてたり、チケット譲ってくださいって言ってる人が沢山います。前売り買って、指定席ゲットした人も、多分だけど、ライブの間はやっぱり立って観ると
思うので、そこは立見チケットで入ったとしても結局は同じ事なんで。まだ迷ってる人はここを逃さない事を願ってます。立見チケットでも、前売券購入者特典の
非売品CD(THA BLUE HERBの新曲)を付けます。7月8日から、e+とリキッドルーム店頭で発売します。詳しくは野音特設サイトへ。よろしくお願いします!



ここからはライブレポート。

頂。4年ぶり。また帰る事が出来て嬉しかった。前回は初日のトリだった。あのステージからの景色はずっと憶えてる。今年も強者達が揃ってる。静岡空港から
既にワクワクしていたな。独特の自由な空気は相変わらず。そして同世代の音楽家達との再会にずっと笑っていた。出番は15:25。笑顔も消え、緊張感は最大に。
陽は高く、暑さも極まり、そして風も強くなってきた。さあ始めよう。知らずに来た人も知ったと思うが、お気楽な音楽は出来ねえ。喰らいついてくる、俺等の
流儀を知ってるお客との真剣勝負。ただ、投げっ放しでは終わらねえよ。最後は皆で到達したいと思ってた。全てを言い尽くし、笑って別れられた。ありがとう
ございました。出番が終わってもまだまだ宴は続く。そこからは色んなライブを観て、あちこちウロウロ遊んでた。ただ、本当に皆が凄いからね、達成感なんて
すぐに消え去って、俺が持っていない事、持っている事、表現の道の深淵を覗いていました。まだまだこれからだ。南部君、HIROMATIC、ユウキ、ありがとう!

郡山。1年3ヶ月ぶり。最近は毎年行ってる。この街には愉快な仲間がいるんだよ。しかもこの日はTURTLE ISLANDからALKDOの2人が来てる。ちょっと前まで
橋の下に遊びに行ってたからさ、積もる話は沢山あった。俺は前入りだったんで、年季入った街並をあちこち歩きながらリリック書いてた。当日、晴れ。札幌から
DYEが、都内からPAのナオミが合流。リハも問題なし。まずはALKDO。出来れば自分の出番が終わってから酒を片手に観たかったなって思うくらい、ご機嫌な
ライブだった。ただ今夜のメインは俺等だ。いい加減に聴かせられっ放しってワケにはいかねえからよ。ベスト尽くしてやるだけだ。お客も福島のあちこちから
集まってくれていた。何度も郡山でやってるが、今までで1番良かった。ま、いつもそうだけどね。とにかく上げられました。ありがとうございました。からの
締めは地元代表ONE STROKE。ばっちりやり切った。さあ呑もう!そっからはいつものお楽しみの時間、朝はすぐ来たね。酔い夜だった。JON、ありがとう!

この前後、俺は自分の最前線を離れ、別の最前線、BRAHMANのツアーに同行してました。そうです。「ラストダンス」です。仙台、盛岡、東京。どこも完売。
覚悟はしてましたが、どこも激戦でした。出番が通じて最後だったので、BRAHMANとお客のぶつかり合いを楽屋で観て聴いて、そこから出て行く。ハードルは
高く、緊張感も半端なかったが、やり切った。迎え入れてくれたBRAHMAN、チームの皆、そしてお客の皆、ありがとうございました。何故彼等が頂点なのか、
がっつり教えてもらう日々でした。写真は公式Twitterで見れます。自身、楽しめた事も嬉しかった。BRAHMANとは既に長い付き合いになるが、あの曲が俺等を
次の段階に連れ去っていった。「ラストダンス」。次はどこかな。楽しみだな。またいきなり入って行き、がっつり鳴らすので、その時は一緒に踊ってください。

札幌。そんなBRAHMANとのツアー、ゴールが札幌。この日は俺もTHA BLUE HERBで。そしてSLANGも一緒。札幌では中々観れない三つ巴の宴。この意味が
解ってる人は大勢いる。完売御礼。舞台はペニーレーン。開場後、すぐに満員に。皆、早くやろうぜ!って感じでウズウズしてるのが楽屋まで伝わってきてたよ。
先陣はSLANG。20年、俺はあの人の背中を見てきた。あの人とあの人の真っ正直な言葉がこの街のパンクそのものだ。俺も力が入ってたな。そりゃそうだ。この
2組に挟まれてんだから。パンクもヒップホップも関係ねえ。伝わると信じて出来る事は全てやった。あれがこの街のヒップホップだ。ありがとうございました。
からの真打ち、BRAHMAN。凄え奴等だな。いつどこでやってもすぐ沸点。同じ時代に生きられて光栄だ。そして「ラストダンス」。最近ずっとやってきたから
か、この日は緊張しなかった。周りもよく見えた。皆、カオスの海の中、ぶっ飛んでたぜ。地元札幌で出来て良かった。機会を作ってくれたBRAHMANに感謝!

東京でのOLEDICKFOGGYのツアーファイナルにも「弾丸さえあれば」でシークレットで出演してきました。2時間半を超えるライブ、OLEDICKFOGGYを愛する
お客の狂いっぷりも相まって、とんでもない事になってたね!そして改めて「弾丸さえあれば」の破壊力に、俺もトバされてました。ありがとうございました!


7月のライブは9本。どれも楽しそうなメンツ、シチュエーションです。お近くの方は是非!ステージで待ってるぜ~。

ILL-B

ILL-BOSSTINO(THA BLUE HERB)MONTHLY REPORT 2017.06

6月。
全国あちこちもう既に夏なんじゃないか、という暑さですが、こちら札幌も遅ればせながら春の陽気がポカポカっす。

今年の正月から度々アナウンスしてきた、10月29日のTHA BLUE HERB結成20周年ライブ@東京日比谷野外大音楽堂の前売券先行予約が先月終了しました。
初日2時間で500枚を超えて、以降も沢山のエントリーをいただきました。ありがとうございました!集計後、各々に支払いの詳細等の連絡が行きます。そして
代金を支払っていただいて、それぞれが申し込み時に選択した方法(コンビニ引き換えか郵送)で受け取ってもらう形になります。受け取りの詳細についてはe+
からの抽選結果案内(メール)を参照してください。以降6月10日から前売券の一般発売が始まります。こちら先行予約同様、前売券購入者特典で非売品CD(THA
BLUE HERBの新曲)が付きます。一般発売の正式な販売枚数はまだ出ていませんが、ソールドアウトは視野に入ってきております。早めの購入が望ましいです。
詳しくは特設ページへ。

さあ20周年イヤー、いよいよ加速していきますよ~。来たる7月26日にTHA BLUE HERBの初となるオフィシャルミックスCDが発売になります。2015年には
俺、ILL-BOSSTINOがTHA BLUE HERB名義以外で残してきた楽曲のミックスCD「BORDERS」がDJ HIKARUの監修の元に発売になってますが、THA BLUE
HERB関連のみの音源で構成されたミックスCDは20年の歴史で初めてであります。ミックスを手がけるのはもちろんTHA BLUE HERBのDJ、DJ DYEです。
1997年のTHA BLUE HERB結成、THA BLUE HERB RECORDINGS設立、そしてアナログシングル「SHOCK-SHINEの乱 / RAGING BULL」の発売以降、
長い創作の日々でした。今は制作の真っ最中ですが、20年間には俺の声色はもちろん、O.N.Oの音にも大きな変化がありました。同時に、20年という歳月を
貫くTHA BLUE HERBとしての変わらぬ姿勢もまた随所に現れてくるのであります。変わったな~と、変わってないな~、この変化と不変、これらが織りなす
20年で一巻の一大叙事詩であります。タイトルは「THA GREAT ADVENTURE」。頼るべき者が誰もいない、たった2人だけのどん底の苦境から外の世界へ、
やがて外の世界に内なる世界を構築して、そこを見つけ集まって来てくれたオーディエンスとの邂逅。全てはあの夜となっていく、そして現れては去っていく、
人との出会いと別れを数百夜繰り返しつつも、それでもひたすらに続けてきた我等の偉大なる冒険記。それらを、そのノンフィクションの歴史を追体験させるが
如く、誰よりも2人の言葉と音を理解しているDJ DYEが、時空を超え、その言葉と音、メッセージの全ては繋がっていた、必然であったのだと、通俗に溢れる
ラブソングなどとは一線を画す完全オリジナルなヒップホップの地平を切り開いてきたのだと、証明していく。商品は2枚組で、1枚目はラップに、もう1枚は
ビートに焦点をあてた構成です。税抜き3,000円。THA BLUE HERB初のオフィシャルミックスCD「THA GREAT ADVENTURE」。よろしくお願いします!

8月にはTHA BLUE HERB、4年ぶりの新曲も控えております。


ここからはライブレポートを。

東京、渋谷contact。遊びには行ってたけど、ライブするのは初。この夜はBLACK SMOKERの20周年祭。この東京を代表するドープな集団の節目となる夜に
誘ってくれて光栄でした。競演陣もちょっとどこから観ていいのかってくらい豪華でした。あちこちのキーマンが一堂に会した感があったね。リハの段階から
祭が確定な雰囲気に皆ワクワクしてるのが伝わってきて、俺も超上がってました。早くから満員御礼。ライブはSIMI LAB→俺等→THINK TANK。最高っしょ。
SIMI LABのフレッシュなライブもばっちりだった。俺等も燃えたよ。ラフなお客と共に灼熱を駆け抜けたね。ありがとうございました。からのTHINK TANK。
主役の最狂な立ち振る舞い、トバされました。その後も夜通し深過ぎる世界観と賑やかさ、そして何よりピースな雰囲気が続いてた。ヤマキン、ありがとう!

福山。きっちり1年ぶり。もう昨年の段階で誘ってくれてた。既に暑かったね~。福山はもうずっと昔から縁があってね。深夜のクラブや、浜辺の巨大フェスで
良い時間を過ごしてきた街なんだ。駅前も随分綺麗になったな。この夜も大阪からはFIVE NO RISK、そして地元からも沢山の音楽家が集合してた。昨年一緒に
なった人達もいる。俺等も1年間、突っ走ってきたからよ。去年との成長を見せつけなくては先はない。リハ後、尾道ラーメン喰っていざ本番。すでに会場内は
暖まってたね。Adaboも相変わらずファンキーだったな。俺等もやるか。煽り煽られながらの濃密な80分。辿り着いた場所は昨年同様、輝きに満ちていたね。
ありがとうございました。名物の終演後の手料理も美味かった。激戦の疲れに沁みたっす。福山の音楽の更なる発展、願っております。西田君、ありがとう!

森、道、市場。4年前に呼んでもらって以来の出場でした。噂には聞いてたけど、超パワーアップしてた。音楽面も濃いメンツですが、何よりこのフェス、あの
出店の凄さだよね。食べ物、酒、本や服、雑貨屋や家具まで、どこを覗いてもこだわりのお店ばかり。俺も全国色々なフェスに行ってるけど、出店がここまで
充実してるのは中々ない。この手があったか、と思うよね。前日は雨だったらしいけど、この日は快晴。太陽ギラッギラな13:00からの出番でした。飲み食いの
誘惑がハンパないので、どれだけ集まってくれるか不安でしたが、そんな必要はなかったね。登場前から大勢集まってくれて上がりました。からの45分。俺等と
東海の歴史の延長。過ぎ去った輝ける歴史に恥じないライブになった。ありがとうございました。皆の気持ち、ステージまで届いてたよ。堀田君、ありがとう!


今年も豊田で行われた橋の下世界音楽祭に遊びに行ってきました。金土日の3日間、朝から晩まで繰り広げられる祭に身を置き、色々観て聴いてきました。俺は
3年前に初めてライブさせてもらって以来、毎年出番のない年も遊びに行ってまして、これまで沢山の出会いに恵まれ、生きる上でのヒントを受け取ってきた。
やがてこちら北海道側からも沢山の仲間が行くようになっていった。いつものTBHの半被を着て、再会を喜び、呑み、喰い、思索に浸る時間を過ごしてました。
この祭、相変わらずの唯一無二っぷりに毎度の事ながら、がっつりトバされまくってました。はっきり言ってまだ全っ然整理が出来ていません。本当に衝撃的な
経験です。音楽フェスは今や百花繚乱ではありますが、そのどれとも違う。比較が無粋な事を承知で言いますが、とにかくダントツです。豊田の仲間のセンス、
想像力と創造力、多大なる献身は驚異的ですし、それらが生み出す世界がまた、もうおったまげます!目の前に展開される光景が、現世か来世か境目が分から
なくなる。アイディアと努力と廃材と太陽光発電でここまで出来てしまうんだ、とただただ感服するばかりです。どこを切り取っても間違いない、筋が通った
決して堅苦しくないあくまで真っ当な思想があちこちに現出してて、それを理解し集う皆の笑顔がまた、皆ド不良なのですが、笑顔で踊ってて、ゴミを拾って、
子供を笑わせて、とマジで泣けてくる程に調和の取れた世界です。無論、ただただ平和なワケではなく、平和にボケているワケでもなく、生と死の間の全てを
盛り込んだ音楽や演劇や、俺などには言葉に出来ない種類の表現の数々や物の怪の類いが、本気で、命を賭けてぶつかってくる。「知らぬままには帰さない」と
言わんばかりに。とにかく凄い祭です。あの場所の一片になる事が出来て幸せです。豊田の皆、そしてタートルアイランド!今年もありがとうございました!


6月はライブ3本。説明不要の頂!、ALKDOと一緒の郡山!、そしてBRAHMANとSLANGと三つ巴の札幌!どこも激戦必至だ。集まれた皆で突き抜けようぜ。
以降、8月までのライブスケジュールも発表してます。

ILL-B