12月。
FUCKIN’ 2020もここまで来ましたね。ほんと今年は大変な年だった。コロナウイルスのせいで、ライブに関してはずっと商売上がったりでした。俺等、特に
時期的にアルバムを出した後だし、そんな時はライブで各地回るのが本業みたいな感じなんですが、2月末以来、どこにも行けませんでした。今年の頭の時点で
毎週末決まっていたブッキングは全てキャンセル。最初はすぐ収まるかな、夏には、秋にはなんて言ってるうちに結局全滅でした。フジロックも決まってたし、
演ってる方も観る方も待ってたっしょこれはっていう強者との対決や、いつもの「バラッドを俺等に」の景色そのままなツアーとかとか。悔しかったね。何より
週末常に札幌にいるというこの久々の安寧に慣れていく自分が怖かった。ま、そのエネルギーを俺等は制作に向けていったんだけど。制作というもう1つの道が
あった俺等は幸運だった。そう思う。箱自体、箱で働く人、厳しい状況をサバイブしてる。何も先の事がはっきりしないトンネルが続いている。秋はそれほどの
広がりではなかったんだけど、恐れていた通り、ここんとこの第3波ってやつで札幌も何やら連日大変な事になってる。参ったね。皆、どうしてる?元気かい?
THA BLUE HERBの通算5枚目となるCD2枚組のアルバム「THA BLUE HERB」、リリース時に特典用に創った「ASTRAL WEEKS」、アルバム後に発表した
「ING / それから」、そして今年の7月に発表した「2020」、計38曲!12月1日に配信を全方位解禁しました!iTunes Store、Apple Music、Spotify、AWA、
LINE MUSIC、OTOTOYなど、主要プラットフォームでDLしたり聴いたり出来ます。アルバム「THA BLUE HERB」に関しては発売から1年半近く遅れてになり
ますが、ここで解禁します。「2020」を今年中に聴いて欲しいという想いもあります。自分達、今後も音楽は発表していきますが、配信で聴けるタイミングは
これくらいのタイムラグは普通に出ます。先にCDで発売するやり方は今後も変わりません。自分は相変わらずCD以前に主にレコードで音楽を買い、聴くという
古い人間なので、配信という便利の恩恵は受けておりません。送り手の気持ちとして、これは何度も言ってるけど、楽曲に加えジャケットや歌詞カードも込みで
1つの表現だと思っています。でもね、今はもう2020年だしね、そんな奴は極々少数だっていう自覚はある。はい。そんな事よりも、世の中、色んなラッパーが
いて、もう百花繚乱っしょ。やっぱり俺等も同じリングにエントリーして、そんなラッパー達と肩を並べたいとも思うんだよね。何よりそこで楽しんでる人達に
俺等の音楽を知って欲しい。これが第一です。1人でも多くの人に聴いて欲しい、これに尽きる。そんな感じの配信解禁です。今後ともよろしくお願いします。
毎年のこの季節は年末にかけてライブであちこち行って、そこで「よいお年を~」なんて言って別れてきたんですが、今年はそうもいかない中、いつもやってた
東京での年末ライブ、これだけは何とかしてやろうという決断をしました。やりましょう!12月29日(火)場所はホームLIQUIDROOMです!入場数を半分以下の
400人に限定しての開催です。すでに動きは始まってまして、会場チケットはプレオーダーも終わって、先月28日から一般発売が開始になってます。最新情報は
公式Twitterで随時報告しております。プレオーダーの時点でたくさんの応募があり、ただでさえ忙しく、特に今年は色々大変な時期、俺等に貴重な時間を作って
くれた事、心から感謝しております。毎年超満員でド派手に鳴らしてきたんだけどね。いつもよりはお客側は少ないですが、そこは皆がっつり上げてくれよな。
こちらのライブ、ノーカットで配信中継も行います。チケットは発売中です。共に同じ場所に居合わせられない現実はありますが、6月の配信ライブの時もそう
でしたが、繋がれている感覚を大切にお届けします。独りで、誰かと、それぞれの街、それぞれのノリで楽しんで欲しいと思ってます。よろしくお願いします。
以前から親交のあったスケータークルーTIGHTBOOTH PRODUCTIONが15周年を迎えまして、その記念にTHA BLUE HERBとコラボ商品を制作したいという
熱いオファーがありまして、いいねえ、こっちもOKって事で実現し、12月5日に発売になります。こっちのオンラインショップでも通販を行います。すでに予告
ページが公開中です。一目瞭然ですが、どれも想いのこもったデザインで、光栄至極です。いつも自分等でTシャツとか作ってはいるけど、やっぱりね、その道の
プロの仕事で表現されると必然いつも以上ヤバいものが並ぶよね。商品を手に取ると余計分かると思うよ。貴重な機会をありがとう。そして15周年おめでとう!
FUCKIN’ 2020、ライブは出来ませんでしたが、じゃどうする?ならこうするって事で、制作は盛んでした。去年、キャリアの中でも最も多くの曲を創ったので、
いつもならこっから2、3年はライブのみって感じだったんだけど、この緊急事態でね、ま、言うても時間もあるし、言いたい事もそりゃ出てくるし、言わなきゃ
自分の中で溜まって腐っていくのもアレなんで、早々に製作態勢を整えて、常に言葉を吐き出しておりました。本隊THA BLUE HERBで「2020」をリリース、
そこから俺個人の音の旅が始まって、切腹ピストルズとの「日本列島やり直し音頭二〇二〇」、BRAHMANとの「CLUSTER BLASTER」「BACK TO LIFE」、
ZORNとの「Life Story」と、駆け抜けましたね。この3組と音で繋がれる自分のノリに我ながら改めて上がるぜ。完全に楽しんだ。ありがとうございました。
その後も旅は続いておりまして、それが形になるのは来年になりますが、全てを実現すべく毎日奮闘してまして、全てを必ず実現させますが、全てが実現したら
マジでびっくりする事は間違いなしな企画が目白押しであります。TBHRが全部もらってくから。ま、全てを実現させるにはまだまだ険しい道が続くんですが。
そんな感じでお楽しみはたっぷりと控えております。1番良いのは…ってね。そうでしょ。いつだってそうだったっしょ。こっからだぜ。ワクワクさせっから!
そうは言っても健康がそのワクワクの基礎なんで、どうか無事でいてね。笑って会うその日がゴールなんだよ。
1曲贈ろう。
皆、生き抜き、息抜き、善き年の瀬を。
ILL-B